(2021年6月5日作成)
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、諏訪之瀬島のある十島村への観光やレジャー等での来島は自粛が要請されています。自粛要請が解除されてから、来島をご検討ください。
トカラ列島の諏訪之瀬島。
現在も噴火活動を続ける火山がある島です。
ここではトカラ列島の「諏訪之瀬島」の行き方や商店、観光スポットなどを紹介します。
諏訪之瀬島の人口など、基本情報
人口:79人(2018年)
面積:27.66㎢
周囲:27.15㎞
諏訪之瀬島の概要
諏訪之瀬島はトカラ列島の7つの島で、2番目に大きい島です。
島の御岳(おたけ、799m)は活火山で現在も活発に噴煙を上げています。
このため御岳の火口周辺は立ち入り禁止です。
かつて、1813年(文化10年)の大噴火の際には全島民が避難して、約70年の間無人島になったほどです。
昭和40年代にはヤマハリゾートによる開発が計画され、飛行場など一部施設が建設されました。
リゾート計画は頓挫して、飛行場は村営になっています。
(航空法の定める飛行場とは異なります)
諏訪之瀬島の行き方、フェリーの乗り方
諏訪之瀬島へはフェリーとしま2で
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、諏訪之瀬島のある十島村への観光やレジャー等での来島は自粛が要請されています。自粛要請が解除されてから、来島をご検討ください。
諏訪之瀬島へは鹿児島港から「フェリーとしま2」を利用します。
フェリーとしま2は週に2~3回の運行です。
鹿児島を月曜日、金曜日の23:00に出港、奄美大島の名瀬港を水曜日、日曜日の2:00に出港します。
鹿児島は南ふ頭、名瀬港は佐大熊岸壁から出港します。
(鹿児島発水曜日、名瀬発金曜日の臨時便も月1回程度運行しています)
フェリーとしま2の船内や客室、設備、きっぷの予約方法などについてはこちらの解説記事もごらんください

諏訪之瀬島へのフェリーとしま2の運行時刻
鹿児島発便:鹿児島港23;00着→諏訪之瀬島7:10着、7:20発→名瀬(奄美大島)15:20着
鹿児島行便:名瀬(奄美大島)→2:00発→諏訪之瀬島9:10着、9:20発→鹿児島港18:20着
運賃等は次の通りです。
フェリーとしま2は天候の影響でよく欠航や運航日変更が実施されます。
乗船される場合は十島村のフェリーとしま2の情報をご覧ください。
出港日の9時ごろに情報が更新され、出港や結構、日程変更などが発表されます。
諏訪之瀬島へのフェリーとしま2の運賃、料金
フェリーとしま2の運賃を表に示します。
鹿児島では南ふ頭のフェリーとしま待合所、名瀬では佐大熊岸壁で直接購入します。
現金のみの取り扱いで、カードなどでは決済できません。
(上段:大人、下段:子供)
2等 | 指定寝台 | 1等 | |
鹿児島⇔諏訪之瀬島 | 7,140円
3,570円 |
11,140円
5,570円 |
25,140円
21,570円 |
諏訪之瀬島⇔名瀬 | 5,780円
2,890円 |
9,780円
4,890円 |
23,780円
20,890円 |
諏訪之瀬島でのフェリー乗船券の買い方、購入方法
諏訪之瀬島からフェリーとしま2のきっぷは役場出張所(コミセン)で購入します。
鹿児島行き、名瀬行きやトカラ列島のその他の島へのきっぷも販売しています。
出張所(コミセン)は集落内にあります。
購入できる時間は次の通りです。
下り便(奄美行):入港日の6:20~中之島出港10分前まで
上り便(鹿児島行):入港日の7:00~平島入港予定時間まで
九州各地、関西から諏訪之瀬島に行くには
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、諏訪之瀬島のある十島村への観光やレジャー等での来島は自粛が要請されています。自粛要請が解除されてから、来島をご検討ください。
フェリーとしま2の発着する鹿児島港には鹿児島空港からリムジンバスが直行しています。
空港リムジンバスは、南ふ頭の近くの高速船バスターミナルに発着する便もあります。
フェリーとしま2の乗船券売り場にはコインロッカーもあるので、荷物を預けてから市内に食事やお風呂に行くのもいいでしょう。
帰りは新幹線「みずほ」の最終電車に間に合うので、関西までは到着の日に帰ることができます。
フェリーとしま2鹿児島港着18:20→鹿児島中央発みずほ614号19:51発→新大阪着23:37着
関西で一泊すると新幹線で翌日の朝には名古屋や東京に帰ることも可能です。
みずほの座席や料金についてはこちらの記事もご覧ください。
諏訪之瀬島のフェリーとしま2の港
諏訪之瀬島ではフェリーとしま2は切石港に発着します。
諏訪之瀬島の民宿
諏訪之瀬島には民宿が4件あります。
・民宿御岳
・浜原荘
・民宿ヤマキ
・すわのせゲストハウス
諏訪之瀬島に食堂はないので、食事は宿で事前に用意してもらうのが良いです。
諏訪之瀬島の温泉
諏訪之瀬島には来島者が利用できる公共の温泉等はありません。
島の北側にある、瀬渡しでしか行けない作地温泉がありますが、旅行で行くには厳しい場所にあります。
作地温泉
島の北側にあります。
陸地からはアクセスできず、船を出してもらってアクセスします。
船を出してもらうのに数万円かかるのと、上陸できる場所は整っておらず、船でついても上陸できない場合もあります。
到達難易度の高い温泉です。
諏訪之瀬島の商店、自動販売機
諏訪之瀬島には売店はありません。
民宿御岳の前に自動販売機があります。
諏訪之瀬島の公共施設
諏訪之瀬島簡易郵便局
集落の役場出張所近くにあります。
郵便窓口、貯金窓口ともあります。
キャッシュカードがあれば、貯金窓口の営業時間内にお金をおろすことができます。
ATMはありません。
平日 | 土曜日 | 日曜・休日 | |
郵便窓口 | 9:00~15:00 | 休業 | 9:00~12:30 |
貯金窓口 | 9:00~15:00 | 休業 | 休業 |
保険窓口 | 9:00~15:00 | 休業 | 休業 |
十島村役場諏訪之瀬島出張所
島の滞在中に何かとお世話になるところです。
島では「コミセン」とも呼ばれています。
出張所は集落内にあります。
フェリーとしま2の乗船券はここで購入します。
購入できる時間は次の通りです。
下り便(奄美行):入港日の6:20~中之島出港10分前まで
上り便(鹿児島行):入港日の7:00~平島入港予定時間まで
諏訪之瀬島のコインランドリー
コインランドリーが集落内の民宿浜原荘の前にあります。
乾燥機能のある大型の洗濯機があります。
諏訪之瀬島の観光スポット
元浦港付近の夕日
集落から坂を下りると元浦港です。
島ならではの低い雲を目の前で見ることができます。
遠くには平島を見ることもできます。
乙姫の洞窟と切石港
フェリーとしま2が接岸する切石港を左に向かうと、山がぱっくりと口を開いたような洞窟があります。
ここにはトカラ列島の島々に伝わる乙姫の伝説があります。
土がやわらかく崩れやすいので、訪れる際には注意が必要です。
藤井富伝翁の墓
諏訪之瀬島の基礎を作り上げた藤井富伝翁が眠っています。
藤井富伝翁は1827年(文政10年)に奄美大島に生まれました。
諏訪之瀬島は1813年(文化10年)の御岳の大噴火により無人となっていました。
藤井富伝翁は無人となった諏訪之瀬島に、1876年(明治9年)に来島しました。
みずから開墾、開拓を行い、現在の島の基盤を築きました。
富伝翁は1904年(明治37年)に障害を閉じるまで、開拓を続けました。
空港跡地
諏訪之瀬島は企業によるリゾート開発が計画されたことがありました。
空港はその際に作られ、現在は緊急用のヘリポートとして使われています。
切石港から南側へ車で10分くらいのところにあります。
まとめ
諏訪之瀬島を紹介しました。
火山が活動してトカラ列島の他の島とは雰囲気が異なる諏訪之瀬島。
ゆったりとした空気に癒されること間違いないです。
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、諏訪之瀬島のある十島村への観光やレジャー等での来島は自粛が要請されています。自粛要請が解除されてから、来島をご検討ください。