(2021年4月21日更新)
九州新幹線内で運行されるつばめ号について解説します
つばめ号は九州新幹線の各駅に停車します。
N700系や九州新幹線独自の800系で運行しています。
N700系は快適な座席、800系は個性的な内装が特徴です。
ここでは新幹線つばめ号の車内、座席とお得に乗車できる方法などを解説していきます。
新幹線つばめ号の車両と編成
使用車両
つばめ号はN700系7000、8000番台と800系で運行されます。
大多数のつばめ号と一部のさくら号は800系で運行されます。

一部のつばめは山陽・九州直通用のN700系8両編成で運行します。
N700系の詳細についてはは次のページをご覧ください。

編成
800系で運行されるつばめ号、さくら号は6両編成です。
1〜3号車は自由席、4〜6号車は指定席です。
(一部の列車を除きます)
800系つばめの編成表は次の通りです。

N700系で運行するつばめ号は8両編成です。
N700系8両編成の編成表です。
(一部の列車は4号車,5号車も指定席です)
(つばめ342号は1~3号車のみ乗車できます)

新幹線つばめ号の車内
800系6両編成つばめの車内
普通車
800系の座席はすべて2+2列の4列シートです。
車両ごとに座席のデザインが異なりますが、暖色系の色でまとめられています。


座席は木を多用したぬくもりのあるデザイン。
2列でゆったりしています。
テーブルも木です。
小さいのが少し残念です。

車いす対応座席
1号車と5号車には車いす対応座席があります。
4号車が指定席の場合は事前に指定しることができます。

荷物置き場
各車両には荷物置き場があります。
大型スーツケースなどの「特大荷物」(荷物の3辺の和が160㎝以上250㎝以内の「特大荷物」)は「特大荷物スペース」の事前の予約が必要です。

車内の装飾
車内には様々な装飾が施されています。
扉近辺は金色です。

その他、いたるところに絵が飾れていていやされます。

N700系8両編成つばめの車内
普通車自由席
N700系8両編成の1~3号車自由席の車内です。
2列+3列の座席が並びます。

普通車指定席
4~8号車(6号車は半室)の指定席の車内です。
2列+2列の座席で、グリーン車並みのゆったりした座席です。

グリーン車
6号車の半室はグリーン車です。
2列+2列の座席でフットレスト、レッグレストがあります。

新幹線つばめ号のお手洗い、トイレ等
800系6両編成つばめ
多目的お手洗いはおむつ取り換え台も設置されています。

洗面台も木を中心としたデザインで、入口にはすだれがかかっています。

N700系8両編成つばめ
N700系の8両編成には7号車に多目的お手洗いが設置されています。

ベビーチェアやおむつ替え台が設置されています。

1号車、3号車、5号車にもお手洗いがあります。

お手洗いと洗面台です。


新幹線つばめ号の喫煙ルーム
N700系8両編成の3号車、7号車の鹿児島中央寄りには喫煙ルームがあります。
800系6両編成は全車禁煙です。

喫煙スペース内です。
一人での利用を推奨していますが、2人くらいで利用されている場合もあります。

新幹線つばめ号の特大荷物スペース
各車両の端部には大型スーツケースなどが置ける「特大荷物スペース」があります。
荷物の3辺の和が160㎝以上250㎝以内の「特大荷物」を車内に持ち込む際には「特大荷物スペース付き座席」のきっぷを予約、購入して利用できます。
車両につき4席~5席の特大荷物スペース付き座席があります。
追加料金は不要で利用できますが、満席の場合は前後の列車を利用してください。
なお特大荷物スペースの席もリクライニングするので安心してください。
つばめ号では特大荷物スペース付き座席は次の通りです。
N700系8両編成 | 800系6両編成 |
普通車:8席(6号車、8号車各4席)
グリーン車:4席(6号車) |
普通車:4席(6号車) |
N700系8両編成の普通車の特大荷物スペースです。


新幹線つばめ号の車内販売
つばめ号には自動販売機があります。
N700系8両編成には3,7号車、800系6両編成には4号車に自動販売機があります。
つばめ号をはじめとした九州新幹線では車内販売はありません。
食べ物や弁当などはあらかじめ駅の売店やコンビニで購入しておきましょう。

新幹線つばめ号の車窓とおすすめ座席
新幹線つばめ号の停車駅と所要時間
つばめ号は九州新幹線(一部小倉発着あり)の各駅に停車します。
所要時間は次の通りです。
博多 | 熊本 | 鹿児島中央 | |
新鳥栖 | 約10分 | 約35分~40分 | 約1時間35分~1時間40分 |
久留米 | 約15分 | 約30分~35分 | 約1時間30分~1時間35分 |
筑後船小屋 | 約25分 | 約25分 | 約1時間20分~1時間30分 |
新大牟田 | 約30分~35分 | 約20分 | 約1時間15分~1時間25分 |
新玉名 | 約40分~45分 | 約10分 | 約1時間05分~1時間15分 |
熊本 | 約50分~55分 | ー | 約55分 |
新八代 | 約1時間~1時間10分 | 約10分 | 約45分 |
新水俣 | 約1時間10分~1時間20分 | 約20分 | 約35分 |
出水 | 約1時間15分~1時間30分 | 約30分 | 約25分 |
川内 | 約1時間30分~1時間45分 | 約45分 | 約10分 |
鹿児島中央 | 約1時間40分~1時間55分 | 約55分 | ー |
新幹線つばめ号の運行間隔は次の通りです。
昼間時間帯:博多~熊本間で1時間間隔
朝夕時間帯:博多~鹿児島中央(熊本)間で40分~1時間間隔
新幹線つばめ号の運賃、料金等
通常の運賃、料金
通常の運賃、料金込みの価格は次の通りです。
(上段:指定席、下段:自由席、価格は通常期(閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し))
博多 | 熊本 | 鹿児島中央 | |
新鳥栖 | 2,360円
1,440円 |
3,970円
3,440円 |
10,310円
9,780円 |
久留米 | 2,550円
1,630円 |
3,970円
3,440円 |
9,850円
9,340円 |
筑後船小屋 | 2,920円
2,390円 |
3,600円
3,070円 |
8,800円
8,270円 |
新大牟田 | 3,600円
3,070円 |
2,740円
2,210円 |
8,470円
7,940円 |
熊本 | 5,130円
4,610円 |
ー | 7,070円
6,540円 |
新八代 | 5,920円
5,390円 |
2,450円
1,530円 |
5,590円
5,060円 |
新水俣 | 7,510円
6,980円 |
3,790円
3,260円 |
4,140円
3,610円 |
川内 | 9,240円
8,710円 |
5,590円
5,060円 |
2,740円
1,820円 |
鹿児島中央 | 10,540円
9,940円 |
7,070円
6,540円 |
ー |
つばめ号に安くお得に乗るには
つばめ号で利用できるお得な割引きっぷには以下のきっぷがあります。
・ネット予約(JR九州ネット予約)がお得です。
九州ネット早特7
九州ネット早得7は、7日前の予約で博多〜熊本・鹿児島中央間がお得です。
博多〜熊本:3,200円
博多(福岡市内)~鹿児島中央:8,500円
九州ネット早特3
九州ネット早得7は、3日前の予約で博多〜熊本・鹿児島中央間がお得です。
博多〜熊本:3,800円
博多(福岡市内)~鹿児島中央:9,500円
JR九州ネットきっぷ
JR九州のネット予約でお得です。
当日も予約でき、受取前なら何度でも変更可能です。
(予約した列車が出発した場合を除きます)
代表的な区間の価格を示します。
(表以外の区間の設定もあります)
(上段:指定席、下段:自由席、価格の記載が1つの場合は指定席と自由席が同額)
博多 | 熊本 | 鹿児島中央 | |
新鳥栖 | 1,830円
1,440円 |
3,440円 | 9,780円 |
久留米 | 2,020円
1,630円 |
3,440円 | 9,340円 |
筑後船小屋 | 2,100円 | 3,070円 | 8,270円 |
新大牟田 | 2,620円 | 2,210円 | 7,940円 |
熊本 | 4,300円 | ー | 6,540円 |
新八代 | 5,390円 | 1,920円
1,530円 |
5,060円 |
新水俣 | 6,960円 | 3,260円 | 3,610円 |
川内 | 8,710円 | 5,060円 | 2,210円
1,820円 |
鹿児島中央 | 9,900円 | 6,540円 | ー |
新幹線つばめ号と競合する交通機関との比較
特急つばめ号と同じ区間を運行する高速バスは桜島号(福岡~鹿児島)、ひのくに号(福岡~熊本)、きりしま号(熊本~鹿児島)があります。
福岡~鹿児島の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
新幹線みずほ、さくら | 8,500円~10,540円 | 約1時間20分~1時間40分 | 2~3本/時間 |
新幹線つばめ | 8,500円~10,540円 | 約1時間40分~1時間55分 | 40~1時間間隔 |
高速バス 桜島号 | 2,900円~5,000円 | 4時間30分~4時間45分 | 30分~2時間間隔 |
福岡~熊本の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
新幹線みずほ、さくら | 3,200円~5,130円 | 約35分~40分 | 2~3本/時間 |
新幹線つばめ | 3,200円~5,130円 | 約50分~55分 | 40~1時間間隔 |
高速バス ひのくに号 | 1,780円~2,280円 | 約2時間02分 | 5~30分間隔 |
熊本~鹿児島の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
新幹線みずほ、さくら | 6,540円~7,070円 | 約40分~55分 | 2~3本/時間 |
新幹線つばめ | 6,540円~7,070円 | 約55分 | 40~1時間間隔 |
高速バス きりしま号 | 2,775円~3,770円 | 約3時間15分 | 90~120分間隔 |
各交通機関の解説
新幹線みずほ号、さくら号
九州新幹線では各駅停車のつばめ号の他に速達型の「みずほ」号、主要駅停車型の「さくら」号も運行しています。
みずほ号、さくら号の九州新幹線内の停車駅は次の通りです。
みずほ号:博多=(久留米)=熊本=(川内)=鹿児島中央
(久留米、川内は一部列車が停車)
さくら号:
博多=新鳥栖=久留米=熊本=川内=鹿児島中央
または
博多=新鳥栖=久留米=熊本=(各駅停車)=鹿児島中央
概ね1時間に2~3本の運行です。
所要時間は次の通りです。
所要時間は次の通りです。
運賃、料金、割引きっぷはつばめ号と同じです。
博多 | 熊本 | |
熊本 | 約35分~40分 | ー |
鹿児島中央 | 約1時間20分~1時間40分 | 約40分~55分 |
高速バス 桜島号
高速バス桜島号は、西日本鉄道、南国交通、鹿児島交通観光バス、鹿児島交通、JR九州バスが運行する高速バスです。
博多駅・天神~鹿児島中央駅・天文館を結びます。
鹿児島空港にも停車するので奄美などの離島に行くにも便利です。
所要時間と運行間隔は次の通りです。
所要時間:博多駅~鹿児島中央駅:約4時間30分~4時間45分
運行間隔:30~2時間間隔(1日13往復)
運賃は次の通りです。
福岡~鹿児島:5,000円
WEB購入割引(乗車前日まで購入可能)で最安2,900円となります。
(変動あり)
高速バス 桜島号
高速バスひのくに号は、西日本鉄道、九州産交バスが運行する高速バスです。
博多駅・天神・福岡空港~水前寺公園・熊本県庁・通町筋を経由して熊本桜町バスターミナル・熊本駅までを結びます。
所要時間と運行間隔は次の通りです。
所要時間:
博多駅~熊本桜町バスターミナル:約1時間57分~2時間02分
博多駅~熊本駅:約2時間02分(スーパーノンストップ)
運行間隔:5~30時間間隔(天神・博多駅~熊本桜町バスターミナル)
運賃は次の通りです。
福岡~鹿児島:2,280円
往復割引で4,100円(片道2,050円)、4回回数券で7,600円(1,900円/回)、スマートフォン4枚回数券で7,120円(1,780円/回)まで安くなります。
高速バス きりしま号
高速バスきりしま号は、南国交通と九州産交バスが運行する高速バスです。
熊本桜町バスターミナル・熊本駅~鹿児島中央駅・天文館・鹿児島本港を結びます。
鹿児島中央駅にも停車します。
所要時間と運行間隔は次の通りです。
所要時間:熊本桜町バスターミナル~鹿児島中央駅:約3時間15分
運行間隔:90~120分間隔(1日8往復)
運賃は次の通りです。
福岡~鹿児島:3,770円
往復割引で6,280円(片道3,140円)、WEB片道乗車券で3,690円、WEB往復乗車券で6,150円(3,075円/片道)、4枚つづり回数券で11,500円(2,875円/回)、WEB4枚つづり回数券で11,100円(2,775円/回)まで安くなります。
新幹線つばめ号から乗り換えられる列車
小倉駅
特急「ソニック」
博多駅
特急「かもめ」、特急「みどり」、特急「ハウステンボス」、特急「ソニック」
特急「きらめき」
新鳥栖駅
久留米駅
筑後船小屋駅
熊本駅
特急「A列車で行こう」、特急「かわせみやませみ」(運休中)、特急「いさぶろう・しんぺい」(運休中)、快速「SL人吉」(運休中)、
新八代駅
特急「かわせみやませみ」(運休中)、特急「いさぶろう・しんぺい」(運休中)、快速「SL人吉」(運休中)、九州新幹線接続高速バス「B&Sみやざき」
鹿児島中央駅
特急「きりしま」、特急「指宿のたまて箱」、特急「はやとの風」(運休中)
新幹線つばめ号の関連商品
新幹線つばめ号とは
新幹線つばめ号は2004年(平成16年)の新幹線鹿児島開業時から運行しています。
運行開始当初は各駅停車型と通過型のすべての列車がつばめ号でした。
2011年(平成23年)の博多開業時に九州新幹線内の各駅停車型の列車の愛称となります。
特急の愛称としての「つばめ」は昭和初期の1930年(昭和5年)から歴史が始まります。
東京~神戸間の特急から始まり、超特急「つばめ」の愛称ふさわしい速度で駆け抜けました。
戦後も1950年(昭和25年)に運行を再開して、1960年からはこだま型電車の161系で運行されました。
1975年(昭和50年)に一旦廃止されたときには岡山~西鹿児島(現在の鹿児島中央)で運行していました。
つばめの愛称はは1992年(平成4年)に特急「有明」のうち博多~西鹿児島間を運行する列車を分離して復活しました。
専用の787系車両で運行し、ビュッフェも運行していました。
このつばめが新幹線開業でそのまま愛称として使用され、接続する博多~新八代間の特急は「リレーつばめ」として2011年の博多開業まで運行しています。
まとめ
・つばめ号は九州新幹線の各駅停車の列車
・九州新幹線はネット予約が断然お得
・7日前に予約すればお得!
九州はおいしい食べ物や温泉、関西もおいしい食べ物や楽しい観光地が目白押しです。
市街地に駅にダイレクトにアクセスできる新幹線は魅力です。
旅行やビジネスにお得に利用してください。