大阪・京都から湖西線経由で福井・金沢までを結ぶ特急「サンダーバード」の乗車ガイドです。
関西と北陸を高速で結ぶ「サンダーバード」での旅を快適にするちょっとした工夫が満載です。
この記事はでは特急「サンダーバード」の車両や車内、座席や設備、お得な乗車方法やバスとの比較など解説していきます。
特急サンダーバードは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、減便が続いています。
2022年3月から当面の間のサンダーバードの時刻表ついてはこちらのページをご覧ください
特急サンダーバードの車両と編成
特急サンダーバードの使用車両
特急しらさぎはJR西日本所有の683系で運行しています。
683系は2001年(平成13年)に誕生しました。
現在「サンダーバード」で運行している車両は0番台と4000番台があります。
4000番台は9両編成で、先頭車はグリーン車も含めて貫通型の角ばった形です。

0番台は金沢方の1号車グリーン車は流線形のとがった形をしています。
反対側の先頭車は角ばった貫通型の形です。

サンダーバード用の683系はリニューアルされた際に車両をまたぐ形でエンブレムがあります。
サンダーバードが羽ばたく姿が描かれています。

特急サンダーバードの編成
特急「サンダーバード」は主に9両編成で運行します。
グリーン車が1号車で、そのほかは普通車です。
自由席は5号車と6号車、その他の号車は指定席です。
頻繁に増結しており、12両編成で運転する列車も多数あります。
12両編成の10号車~12号車も指定席です。
(JR西日本 HPより)
4000番台の編成案内図です。

0番台の編成案内図です。
0番台は7号車から9号車は別編成となっています。

特急サンダーバードの車内
特急サンダーバードの車内はJR西日本が実施している抗ウィルス、抗菌処理が実施されています。
車両に抗ウィルス、抗菌処理済である印があります。

グリーン車
1号車がグリーン車です。
2列+1列のゆったりした座席です。
濃いブラウン系の色の座席と赤いシートカバーで高級感があります。

包み込むような座席と木目調の手すり、大型フットレストで快適です。

座席の広さや間隔もゆったりしています。
テーブルやドリンクホルダーは手すりに格納されています。


グリーン車は全席にコンセントが備え付けてあります。

普通車(自由席、指定席)
普通車はJR西日本の特急車両の楊淳仕様の座席です。
自由席、指定席とも共通です。
ブルー系の座席が並びます。

座席はリクライニングする特急用車両としては標準の座席です。

テーブルは前の座席の後ろに大型のテーブルがあります。
また手すりにも小型のテーブルがあります。
窓にも終えっとボトルを置くことができます。


普通車は車両端部の座席にはコンセントがあります。

テーブルも車両端部は大型のものが備わっており、パソコン仕事も可能です。


女性専用座席
サンダーバードの3号車には女性専用座席があります。
徐線専用座席にはピンクのシートカバーがかけられています。
予約時に希望を伝えると対応してもらえます。
e5489などのネット予約でも予約することができます。
車いす対応座席
4号車には車いす対応座席があります。
大型のお手洗いも近くにありmス。

お手洗い、トイレ等
多目的お手洗い(トイレ)
多目的お手洗いは4号車にあります。
683系4000番台の多目的お手洗いは丸い形です。

中にはベビーキープやベビーベッド、フィッティングボード(着替え台)があります。
便座は温水洗浄便座(ウォシュレット)です。

0番台も4号車に多目的お手洗いがあります。
こちらは通路に面して入り口があります。

中には4000番台と同じくベビーキープやベビーベッド、フィッティングボード(着替え台)があります。
便座は温水洗浄便座(ウォシュレット)です。
やや狭い分、各設備がコンパクトに収められています。


グリーン車のお手洗い(トイレ)
グリーン車1号車のお手洗い(トイレ)は扉が木目調の落ち着いたデザインです。

ウォシュレットが設置されており、ベビーキープも備え付けられています。

その他のお手洗い
サンダーバードには3両に2か所の割合でお手洗いがあります。

暖房便座とベビーキープが設置されています。

洗面台
洗面台はJR西日本の特急電車の標準型洗面台です。

多目的室など
気分が悪い時などに利用できる多目的室が4号車にあります。

携帯電話の通話に利用できるフリースペースが4000番台には設置されています。
2・6・8号車に設置されています。

WiFiなど
特急「サンダーバード」にはWiFiの設備はありません。
特急サンダーバードのおすすめ座席
特急「サンダーバード」では大津京~近江今津間で琵琶湖が見えます。
また、石川県内は南側に白山が見えます。
これらの景色を楽しむなら「D席」(グリーン車はC席)を予約しましょう。
特急サンダーバードには飲み物の自動販売機がある
サンダーバードには飲み物の自動販売機があります。
ミネラルウォーター、お茶、コーヒーがあります。
4000番台は2号車と8号車、0番台は4号車にあります。
その他の飲み物や食べ物の車内販売はありませんので、お弁当などは乗車前にコンビニや売店で買い物を済ませておきましょう。

特急サンダーバードの停車駅、所要時間
5月10日からのサンダーバードの時刻表ついてはこちらのページをご覧ください
特急サンダーバードは下記の駅に停車します。
大阪=新大阪=(高槻)=京都=(堅田)=(近江今津)=◎敦賀=〇武生=〇鯖江=福井=〇芦原温泉=〇加賀温泉=◎小松=(松任)=金沢=(津幡)=(羽咋)=(七尾)=(和倉温泉)
◎敦賀、◎小松はほとんどの列車が停車、〇は半数程度の列車が停車、カッコはごく一部の列車が停車
(和倉温泉発着は1日1往復)
所要時間は下記の通りです。
大阪 | 京都 | |
金沢 | 2時間31分~2時間59分 | 2時間04分~2時間30分 |
小松 | 2時間17分~2時間39分 | 1時間50分~2時間10分 |
加賀温泉 | 2時間15分~2時間30分 | 1時間45分~2時間01分 |
芦原温泉 | 2時間03分~2時間18分 | 1時間35分~1時間49分 |
福井 | 1時間49分~2時間05分 | 1時間19分~1時間37分 |
武生 | 1時間40分~1時間50分 | 1時間12分~1時間21分 |
敦賀 | 1時間19分~1時間27分 | 50分~1時間 |
時刻は大阪駅基準で7時台〜20時台まで1時間に1~2本。
金沢駅基準で5時台から20時台までおおむね1時間に1~3本で運行しています。
特急サンダーバードは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、減便が続いています。
2022年3月から当面の間のサンダーバードの時刻表ついてはこちらのページをご覧ください
特急サンダーバードの運賃、料金等
通常の運賃、料金を合わせた価格は次の通りです。
大阪 | 京都 | |
金沢 | 7,790円
7,260円 |
7,020円
6,490円 |
加賀温泉 | 7,020円
6,490円 |
6,140円
5,610円 |
芦原温泉 | 6,690円
6,160円 |
5,810円
5,280円 |
福井 | 6,140円
5,610円 |
5,030円
4,500円 |
武生 | 5,810円
5,280円 |
4,700円
4,170円 |
敦賀 | 4,700円
4,170円 |
3,420円
2,890円 |
(上段:指定席、下段:自由席、新幹線・特急料金は通常期)
サンダーバードにお得に安く乗車するには
特急サンダーバードに利用できる割引きっぷには次のものがあります
・WEB早得1
・eきっぷ
・e早得
・チケットレス特急券
・eチケットレス特急券
・J-WESTチケットレス
・北陸乗り放題きっぷ
・指定席特急回数券
WEB早得1
「WEB早得1」はJR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で発売されている指定席特急券、乗車券です。
乗車日の1か月前から1日前までの発売です。
おとなの価格は下記の通りです。
大阪 | 京都 | |
金沢 | 6,500円 | 5,810円 |
小松 | 5,810円 | 5,020円 |
加賀温泉 | 5,810円 | 5,020円 |
芦原温泉 | 5,550円 | 4,760円 |
福井 | 5,020円 | 4,090円 |
武生・鯖江 | 4,760円 | 3,770円 |
敦賀 | 3,770円 | 2,570円 |
新高岡
(北陸新幹線) |
7,410円 | 6,700円 |
富山
(北陸新幹線) |
7,950円 | 7,330円 |
七尾 | 8,010円 | 7,220円 |
和倉温泉 | 8,010円 | 7,220円 |
詳しくはJR西日本の次のページをご覧ください。
eきっぷ
「eきっぷ」、「eきっぷ(乗継用)」、「e早得」はJR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で発売されている指定席特急券です。
eきっぷは特急券ですので別途乗車券(またはICOCAなどのICカード)が必要です。
「eきっぷ」「eきっぷ(乗継用)」、「e早得」は「e5489」の登録と「J-WESTカード」で決済することで購入できます。
「eきっぷ」は乗車当日でも購入が可能です。
eきっぷ
「eきっぷ」はJR西日本が販売している特急券です。単独で購入することができ、きっぷ受け取り前であれば何度でも変更可能です。
有効期間は1日間で、当日購入も可能ですが、「e5489」の登録と「J-WESTカード」での決済が必要です。
下記がeきっぷのおとなひとりの発売価格です。(乗車券運賃を含めた指定席の価格。)
発着駅 | 大阪 | 京都 |
金沢 | 7,180円 | 6,410円 |
小松 | 6,410円 | 5,610円 |
福井 | 5,610円 | 4,500円 |
敦賀 | 4,170円 | 2,890円 |
e早得
e早得は乗車にも3日前まで購入できます。
グリーン車のみの設定です
下記がe早得のおとなひとりの価格です。
大阪 | 京都 | |
金沢 | 8,230円 | 7,460円 |
小松 | 7,460円 | 6,660円 |
福井 | 6,660円 | 5,970円 |
敦賀 | 5,380円 | 設定なし |
チケットレス特急券・eチケットレス特急券
チケットレス特急券とeチケットレス特急券は「e5489」の会員向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
チケットレスサービスでは、スマートフォンやパソコンで切符を購入し、お持ちのICOCAや定期券などで改札を通ります。
チケットレスサービスによる乗車方法についてはJR西日本の公式ページをご覧ください。
チケットレス特急券とeチケットレス特急券の違いは、使用するクレジットカードの違いです。
チケットレス特急券はJRで利用できるクレジットカードで購入可能です。
eチケットレス特急券を利用する際には「J-WESTカード」が必要です。
運賃、乗車券も含めた主な区間の価格は次の通りです。
・チケットレス特急券
発着駅 | 大阪 | 京都 |
金沢 | 7,590円 | 6,820円 |
小松 | 6,820円 | 5,940円 |
福井 | 5,940円 | 4,830円 |
敦賀 | 4,500円 | 3,220円 |
近江今津 | 3,510円 | 2,520円 |
eチケットレス特急券
発着駅 | 大阪 | 京都 |
金沢 | 7,180円 | 6,410円 |
小松 | 6,410円 | 5,610円 |
福井 | 5,610円 | 4,500円 |
敦賀 | 4,170円 | 2,890円 |
近江今津 | 3,840円 | 2,190円 |
J-WESTチケットレス(前日・当日限定)
J-WESTチケットレスは「e5489」の会員向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
J-WESTチケットレスは、「J-WESTカード」会員限定のきっぷです。
普通車指定席のみの設定です。
J-WESTチケットレスは乗車日の前日と当日のみ予約・購入が可能です。
J-WESTチケットレスの特急サンダーバードでの設定区間は大阪~近江今津です。
主な区間の運賃・乗車券込みの値段は次の通りです。
大阪 | 京都 | |
京都 | 990円 | ー |
堅田 | 1,800円 | 940円 |
近江今津 | 2,930円 | 1,620円 |
北陸乗り放題きっぷ
北陸乗り放題きっぷはJR西日本が発売するフリータイプの割引きっぷです。
フリーエリアまでの特急の普通車指定席もしくはグリーン車とフリーエリア内は特急や新幹線を含む普通車自由席に乗車できます。
2名以上が同一行程で利用する場合に発売されます。
有効期間は3日間です。
JR西日本ネット予約「e5489」限定で発売されます。
大阪、京都から金沢より先に行く場合にお得になる場合があります。
フリーエリアは次の通りです。

値段は次の通りです
普通車用 | グリーン車用 | |
京都市内 | 14,540円 | 16,540円 |
大阪市内 | 15,850円 | 17,850円 |
神戸市内 | 16,950円 | 18,950円 |
こども用(すべての区間で同じ値段) | 3,000円 | 5,000円 |
指定席特急回数券
指定席特急回数券はJR西日本が発売する回数券タイプの割引きっぷです。
特急列車の普通車指定席と新幹線の米原~名古屋間では普通車自由席が利用できます。
高岡、富山、黒部宇奈月温泉からは北陸新幹線の自由席が利用できます。
有効期間は3か月です。
GW、お盆、年末年始以外は利用できます。
きっぷの値段は次の通りです。
区間 | 大阪市内 | 京都市内 |
敦賀 | 26,340円
(4,390円/枚) |
19,140円
(3,190円/枚) |
武生・鯖江 | 32,280円
(5,380円/枚) |
26,340円
(4,390円/枚) |
福井 | 34,200円
(5,700円/枚) |
27,960円
(4,660円/枚) |
芦原温泉 | 37,200円
(6,200円/枚) |
32,280円
(5,380円/枚) |
加賀温泉 | 38,940円
(6,490円/枚) |
34,200円
(5,700円/枚) |
小松 | 38,940円
(6,490円/枚) |
34,200円
(5,700円/枚) |
金沢 | 43,200円
(7,200円/枚) |
38,940円
(6,490円/枚) |
高岡
(北陸新幹線経由、新高岡~高岡は在来線利用) |
45,480円
(7,580円/枚) |
41,520円
(6,920円/枚) |
富山
(北陸新幹線経由) |
50,460円
(8,410円/枚) |
47,400円
(7,900円/枚) |
黒部宇奈月温泉
(北陸新幹線経由) |
51,060円
(8,510円/枚) |
48,180円
(8,030円/枚) |
特急サンダーバードと競合する交通機関との比較
特急サンダーバードと同じ区間を運行する高速バスは大阪~福井線、北陸道昼特急があります。
大阪~金沢、大阪~福井、京都~金沢の交通機関の比較をまとめました。
大阪~金沢の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(サンダーバード) | 6,500円~7,790円 | 2時間31分~2時間59分 | 25往復
(1~2本/時間) |
高速バス | 2,800円~9,000円 | 5時間43分~7時間26分 | 5往復
(昼行4往復、夜行1往復) |
大阪~福井の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR
(サンダーバード) |
5,020円~6,140円 | 1時間49分~2時間05分 | 25往復
(1~2本/時間) |
高速バス | 2,000円~6,200円 | 3時間13分~3時間40分 | 4往復 |
京都~金沢の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR
(サンダーバード) |
5,810円~7,020円 | 3時間20分~3時間35分 | 25往復
(1~2本/時間) |
高速バス | 2,600円~8,000円 | 4時間23分~6時間06分 | 6往復
(昼行5往復、夜行1往復) |
各交通機関の解説
大阪~福井線
大阪~福井線は阪急観光バス、京福バス、福井鉄道が共同運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
大阪梅田(阪急三番街)~福井駅東口:約3時間30分~3時間40分
1日3往復運転
新大阪や千里ニュータウンにも停車します。
運賃は次の通りです。
大阪梅田、新大阪、千里ニュータウン~福井駅東口:3,700円
往復でで6,660円(3,330円/片道)、回数券(4回利用)で13,320円(3,330円/回)、平日限定割引回数券で12,400円(3,100円/回)まで安くなります。
北陸道昼特急、北陸ドリーム
北陸道昼特急、北陸ドリームは西日本ジェイアールバスが運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
大阪駅BT | 京都駅中央口 | |
福井駅東口 | 4時間13分 | 3時間13分 |
金沢駅金沢港口 | 5時間43分~6時間08分
7時間26分(夜行便) |
4時間23分~4時間48分
6時間06分(夜行便) |
富山駅前 | 8時間36分(夜行便) | 5時間15分
7時間16分(夜行便) |
大阪駅BT~金沢駅金沢港口:昼行便4往復、夜行便1往復
運賃は次の通りです。
乗車日により運賃が異なります。
インターネットで予約すると「WEB割」が適用される場合があります。
大阪駅BT | 京都駅中央口 | |
福井駅東口 | 2,000円~6,200円 | 1,800円~6,000円 |
金沢駅金沢港口 | 2,800円~9,000円 | 2,600円~8,800円 |
富山駅前 | 3,700円~9,900円 | 2,500円~9,700円 |
サンダーバードにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急サンダーバードから乗り換えできる列車
大阪駅
特急「スーパーはくと」、特急「はまかぜ」、特急「こうのとり」、新快速、大和路快速、関空快速、紀州路快速、丹波路快速
新大阪駅
特急「くろしお」、特急「こうのとり」、特急「スーパーはくと」、関空特急「はるか」、新快速
京都駅
特急「きのさき」、特急「はしだて」、特急「まいづる」、関空特急「はるか」、新快速、みやこ路快速
近鉄京都線、橿原線特急(しまかぜ、伊勢志摩ライナー、ビスタカー等)
敦賀駅
金沢駅
特急サンダーバードとは
特急「サンダーバード」は大阪・京都から金沢を湖西線経由で結ぶ列車です
1995年(平成7年)に誕生しました。
「サンダーバード」の名は、アメリカ先住民族のスー族に伝わる神話に登場する雷光と飴を起こす巨大な空想上の鳥であり、この鳥にちなんで当時のJR西日本の井出社長が命名したとの説があります。
当時は同じ区間を結ぶ特急「雷鳥」があり、485系を使用して運行していました。
この「雷鳥」を新車両の681系に置き換えた列車が運行当初は「スーパー雷鳥(サンダーバード)」となり、1997年(平成9年)には「サンダーバード」と名前を変えてからは次第に「雷鳥」を置き換えていって2011年(平成23年)のダイヤ改正からはすべての列車が「サンダーバード」となりました。
関西から北陸に向かう優等列車は、1950年代から急行「ゆのくに」、「立山」、「加賀」、「越前」などが運行されてきました。
特急の運行の始まりは、1964年(昭和39年)の北陸線金沢~富山間の電化に合わせて、特急「雷鳥」が運行したことです。
当時は湖西線はまだ開通しておらず、米原経由での運行でした。
車両は481系の11両編成でグリーン車2両、食堂車1両を含む堂々たる編成でした。
1978年(昭和53年)には寝台座席兼用の583系が「雷鳥」で運行を開始します。
1975年(昭和50年)には「雷鳥」は湖西線経由となり所要時間が短縮されます。
1985年(昭和60年)には食堂車が廃止となり、583系が撤退。
これまでに急行「ゆのくに」、「立山」がすべて廃止となり、全列車が485系での運行となります。
このとき食堂車を改造した4人座敷風グリーン個室「和風車だんらん」を一部の列車で連結を開始。
1986年(昭和61年)には一部の雷鳥で大阪~和倉温泉間の臨時特急「ゆぅトピア和倉」を併結運転開始となります。
当時の七尾線は電化されておらず、キハ65系による「ゆぅトピア和倉」が485系「雷鳥」に併結となります。
1989年(平成元年)には「和風車だんらん」は「ラウンジカー」に再改造され、パノラマグリーン車と「ラウンジカー」を連結した「スーパー雷鳥」が運行を開始しました。
1991年(平成3年)に七尾線電化により「スーパー雷鳥」、「雷鳥」が七尾線和倉温泉駅までの乗り入れを開始します。
当初は名古屋~富山間の列車で車両は485系の1往復の設定でした。
米原駅では新幹線に接続するダイヤとなっており、東京から福井へはしらさぎを利用するのがもっとも速いルートとなっています。
特急「しらさぎ」の設定前は急行「能登」や準急「ゆのくに」が運転されていました。
「しらさぎ」は1往復の設定だったので、「能登」や「ゆのくに」はそのまま残ります。
その後、「しらさぎ」は本数を増やしていきます。
1975年(昭和50年)には湖西線開業に伴い「雷鳥」が米原を通らなくなったため、新幹線連絡列車として米原~金沢・富山間に特急「加越」が設定されます。
1985年(昭和60年)には急行「くずりゅう」が快速に格下げされ、この区間の昼間の優等列車は特急のみになります。
1988年(昭和63年)には米原~金沢間に新幹線連絡の速達特急として「きらめき」が設定されます。
1991年(平成3年)には七尾線電化完成に伴い「しらさぎ」も和倉温泉までの乗り入れを開始します。
1992年(平成4年)に681系の試作編成が完成し、臨時「雷鳥」での運行を開始。
1995年(平成7年)には681系量産車が完成し、681系を使用する列車が「スーパー雷鳥(サンダーバード)」となります。
また、681系は全区間130㎞/hでの運行となります。
1997年(平成9年)には「スーパー雷鳥(サンダーバード)」は「サンダーバード」に改称されます。
2001年(平成13年)には「スーパー雷鳥」に683系が投入され「サンダーバード」が増発されます。
また新潟行き「雷鳥」は廃止され、金沢~新潟は「北越」に分離されます。
「サンダーバート」、「雷鳥」は大阪~金沢・富山・魚頭間の列車となります。
2009年(平成21年)には683系4000番台が運転を開始し、485系「雷鳥」の置き換えが始まります。
2011年(平成23年)には「雷鳥」が廃止され、全列車が「サンダーバード」となります。
2015年(平成27年)に北陸新幹線が金沢まで開業。
「サンダーバード」の金沢~富山・魚津間が廃止され、全列車が大阪~金沢間の運行となります。
「しらさぎ」は運転区間が金沢まで短縮され、名古屋・米原~金沢間の列車となります。
2020年(令和2年)では25往復運行と今までで最大の運行本数となっています。
特急サンダーバードの関連商品
まとめ
・特急サンダーバードは大阪・京都と北陸を結ぶ特急列車
・683系0番台、4000番台で運行されている
・グリーン車は全席コンセントあり
・普通車は車両の端の座席にコンセントと大型テーブルがある
・飲み物の自動販売機が設置されている
・e5489でネット予約するとお得なきっぷがある
最後までお読みいただきありがとうございました。