(2020年10月8日作成)
新山口から山口線、山陰本線経由で松江、米子、鳥取を結ぶから鳥取を結ぶ特急「スーパーおき」を紹介します。
特急「スーパーおき」は益田、浜田、大田市、出雲、松江、米子、倉吉、鳥取と山陰地方の主要都市をスムーズに結びます。
また新山口では新幹線と接続しており便利です。
ここでは特急スーパーおきの車両や車内、座席や設備、お得な乗り方やバスとの比較などについて解説していきます。
特急スーパーおきの車両と編成
使用車両

車両はJR西日本のキハ187系が使用されています。
キハ187系は山陰本線の「スーパーまつかぜ」や「スーパーおき」と共通で運用されています。
車両には島根県の花「牡丹」のマークが貼り付けられています。
列車によっては鳥取県の名産20世紀梨の花のマークの場合もあります。

編成
特急「スーパーおき」の編成です
基本は2両編成、多客期は3~4両編成で運行されます。
スーパーいなばにはグリーン車は連結されていません。
(JRおでかけネットより)

特急スーパーおきの車内設備
スーパーおきの車内
普通車
スーパーいなばは普通車のみの運行です。
車内はシンプルな形の座席が並びます。

緑系の座席です。
コンセント等はついていません。
前の座席についている大型テーブルとひじ掛けの小さなドリンクテーブルが利用できます。

車いす対応座席
1号車には車いす固定化金具のある座席があります。

パンフレットラック
2号車のデッキにはパンフレットラックがあり、主に山陰地方のパンフレットがあります。

お手洗い、トイレ
1号車にはお手洗いがあります。
車いすのまま利用もできる多目的お手洗いです。
茶色の落ち着いた内装です。

おむつ交換台もあります。

スーパーおきには飲み物の自動販売機があるか
特急スーパーおきには飲み物等の自動販売機はありません。
車内販売もありません。
あらかじめ駅の売店や自動販売機でのみもの等は購入しておきましょう。
特急スーパーおきのおすすめ座席
宍道湖や日本海、田園風景が楽しめる座席
スーパーおきは山口線内は津和野~三谷間で出粘風景が広がります。
この風景はどの座席からも見えます。

山陰の海は特に大田市~益田間で見えます。
松江~宍道間では宍道湖も見えます。
海や宍道湖は「A席」、「B席」を確保しましょう。
前面の景色も展望でき楽しめる座席
特急スーパーおきでは前方の景色が見える座席があります。
1号車の「1番C席、D席」、2号車の「15番A席、B席」です。
1号車は益田、新山口行き、2号車は鳥取、米子行きで先頭になります。
1号車は指定席なので事前にみどりの窓口などで指定して確保しましょう。
2号車は自由席なので早めにならんで確保しましょう。




特急スーパーおきの停車駅、所要時間

特急スーパーおきは下記の駅に停車します。
鳥取=鳥取大学前=倉吉=米子=安来=松江=(玉造温泉)=(宍道)=出雲市=大田市=(温泉津)=江津=(波子)=浜田=(三保三隅)=益田=日原=津和野=徳佐=三谷=山口=湯田温泉=新山口
(カッコは一部の列車が停車)
停車パターンは一定ではなく、列車ごとに異なります。
所要時間は下記の通りです。
(スーパーまつかぜ、スーパーおきの所要時間です)
米子 | 松江 | 新山口 | |
鳥取 | 1時間~1時間07分 | 1時間21分 ~1時間34分 | 5時間12分 ~5時間29分 |
倉吉 | 30分~37分 | 53分~1時間02分 | 4時間40分 ~4時間56分 |
米子 | ー | 21分~27分 | 4時間09分 ~4時間38分 |
松江 | 21分~27分 | ー | 3時間41分 ~4時間16分 |
出雲市 | 45分~54分 | 22分~28分 | 3時間17分 ~3時間50分 |
大田市 | 1時間09分 ~1時間30分 | 47分~1時間04分 | 2時間53分 ~3時間24分 |
江津 | 1時間35分 ~1時間57分 | 1時間14分 ~1時間32分 | 2時間26分 ~2時間55分 |
浜田 | 1時間51分 ~2時間18分 | 1時間28分 ~1時間52分 | 2時間10分 ~2時間27分 |
益田 | 2時間26分 ~2時間53分 | 2時間04分 ~2時間29分 | 1時間35分 ~1時間40分 |
津和野 | 2時間59分 ~3時間31分 | 2時間37分 ~3時間09分 | 1時間02分 ~1時間08分 |
山口 | 3時間48分 ~4時間22分 | 3時間26分 ~4時間 | 13分~15分 |
新山口 | 4時間09分 ~4時間38分 | 3時間41分 ~4時間16分 | ー |
スーパーまつかぜとスーパーおきは鳥取~米子間で鳥取行き8本、米子行き9本運行しています。
米子~益田間では7往復運行しています。
特急スーパーおきの運賃、料金等
通常の運賃、料金
主な区間の大人一人の価格は次の通りです。
(乗車券と特急券の合計、上段:指定席、下段:自由席、特急料金はすべて通常期)
米子 | 松江 | 新山口 | |
鳥取 | 3,420円
2,890円 |
4,700円
3,630円 |
9,770円
9,240円 |
倉吉 | 2,720円
2,190円 |
3,250円
2,720円 |
9,220円
8,690円 |
米子 | ー | 1,800円
1,270円 |
8,120円
7,590円 |
松江 | 1,800円
1,270円 |
ー | 7,790円
7,260円 |
出雲市 | 2,900円
2,370円 |
1,880円
1,350円 |
7,020円
6,490円 |
大田市 | 3,420円
2,890円 |
2,900円
2,370円 |
6,470円
5,940円 |
江津 | 4,700円
3,630円 |
4,370円
3,300円 |
5,810円
5,280円 |
浜田 | 5,370円
3,960円 |
4,700円
3,630円 |
5,030円
4,500円 |
益田 | 6,140円
4,730円 |
5,810円
4,400円 |
3,610円
3,080円 |
津和野 | 7,020円
6,490円 |
6,140円
5,610円 |
2,900円
2,370円 |
山口 | 8,120円
7,590円 |
7,460円
6,930円 |
1,530円
1,000円 |
新山口 | 8,120円
7,590円 |
7,790円
7,260円 |
ー |
スーパーおきにお得に安く乗るための割引きっぷ
特急スーパーおきに利用できる割引きっぷは次のものがあります。
・山陰路往復割引きっぷ
・eきっぷ
・チケットレス特急券
山陰路往復割引きっぷ
山陰路往復割引きっぷは、JR西日本が販売している割引きっぷです。
有効期間は2日間~4日間です。
特急スーパーまつかぜ、スーパーおきの普通車指定席を利用できます。
山陰エリア地区の駅、みどりの窓口で発売しています。
電話予約やe5489でも購入できます。
値段と有効期間は次の通りです。
米子 | 松江 | |
鳥取 | 6,000円
(3,500円/回) 2日間 |
7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
松江 | 出雲市 | |
大田市 | 4,950円
(2,425円/回) 2日間 |
ー |
江津 | 6,850円
(3,425円/回) 4日間 |
ー |
浜田 | 7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
5,700円
(2,850円/回) 2日間 |
益田 | 8,950円
(4,475円/回) 4日間 |
7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
eきっぷ
eきっぷは、インターネト予約サービス「e5489」の会員向けの発売されている特急券です。
「e5489」の登録は無料ですが、eきっぷを購入するには「J-WESTカード」が必要です。
・きっぷの受け取りはJR西日本の主要駅やJR四国、JR九州の「みどりの窓口」、「みどりの券売機」、「指定席券売機」で受け取れます。
次の値段は主な区間の大人一人の指定席の乗車券込みの価格です。
鳥取 | 米子 | 松江 | |
倉吉 | 1,440円 | 2,190円 | 2,720円 |
米子 | 2,890円 | ー | 1,270円 |
松江 | 4,170円 | 1,270円 | ー |
出雲市 | 4,840円 | 2,370円 | 1,350円 |
大田市 | ー | 2,890円 | 2,370円 |
江津 | ー | 4,170円 | 3,840円 |
浜田 | ー | 4,840円 | 4,170円 |
益田 | ー | 5,610円 | 5,280円 |
チケットレス特急券・eチケットレス特急券
チケットレス特急券とeチケットレス特急券はe5489の会員向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
チケットレスサービスでは、スマートフォンやパソコンで切符を購入し、お持ちのICOCAや定期券などで改札を通ります。
チケットレスサービスによる乗車方法についてはJR西日本の公式ページをご覧ください。
チケットレス特急券とeチケットレス特急券の違いは、使用するクレジットカードの違いです。
チケットレス特急券はJRで利用できるクレジットカードで購入可能です。
eチケットレス特急券を利用する際には「J-WESTカード」が必要です。
チケットレス特急券にはこどもの設定はありませんが、eチケットレス特急券はこどもの設定があります。
次の価格はチケットレス特急券、eチケットレス特急券と乗車券を合わせた価格です。
区間 | チケットレス特急券 | eチケットレス特急券 |
米子~松江 | 1,600円 | 1,270円 |
米子~出雲市 | 2,700円 | 2,370円 |
松江~出雲市 | 1,680円 | 1,350円 |
特急スーパーおきと競合する交通機関との比較
特急スーパーおきと同じ区間を運行する列車、バスはありません。
特急スーパーおきから乗り換えられる列車
鳥取駅
特急「スーパーはくと」、特急「スーパーいなば」、観光列車「あめつち」
伯耆大山駅
特急「やくも」
米子駅
特急「やくも」、特急「サンライズ出雲」
出雲市駅
観光列車「あめつち」
津和野駅
快速「SLやまぐち」
新山口駅
特急スーパーおきとは
特急「スーパーおき」は2001年(平成13年)に「おき」からの名称変更でに誕生しました。
前身の特急「おき」は1975年(昭和50年)に鳥取・米子~小郡(現在は新山口)間の特急列車として運行を開始しました。
「おき」は島根の「隠岐の島」が由来です。
山陽新幹線博多開業に伴い、山陰地方西部と新幹線が停車するようになった小郡駅を結ぶ新幹線連絡列車の役割を担っており、これは現在も変わっていません。
使用車両は当初はキハ80系でしたが1976年(昭和51年)にはキハ181系となります。
山口線経由の優等列車は急行「つわの」も運行していましたが1980年(昭和55年)には廃止されます。
途中、一部列車が下関まで延長したり、鳥取乗り入れがなくなり全列車が米子~小郡間の運行となった時期がありました。
2001年(平成13年)には山陰本線高速化が完成し、使用車両がキハ187系に変更され新たに「スーパーおき」を名乗るようになります。
2003年(平成15年)には鳥取~新山口間下り2本、上り1本、米子~新山口間下り1本、上り2本となりの運行体系となります。
特急スーパーおきの関連商品
まとめ
・特急スーパーおきは新山口から山口線、山陰本線を通りと鳥取を結ぶ特急列車
・キハ187系で運行されている
・飲み物の自動販売機が設置されておらず、車内販売もない
最後までお読みいただきありがとうございました。