(2020年10月12日作成)
鳥取から山陰本線経由で米子、浜田、益田を結ぶから鳥取を結ぶ特急「スーパーまつかぜ」を紹介します。
特急「スーパーまつかぜ」は鳥取。倉吉、米子、松江、出雲。大田市、浜田、益田と山陰地方の主要都市をスムーズに結びます。
ここでは特急スーパーまつかぜの車両や車内、座席や設備、お得な乗り方やバスとの比較などについて解説していきます。
特急スーパーまつかぜの車両と編成
使用車両

車両はJR西日本のキハ187系で運行しています。
キハ187系は山陰本線の「スーパーまつかぜ」や「スーパーおき」と共通で運用されています。
車両には島根県の花「牡丹」のマークが貼り付けられています。
列車によっては鳥取県の名産20世紀梨の花のマークの場合もあります。



編成
特急「スーパーまつかぜ」の編成です
基本は2両編成、多客期は3~4両編成で運行されます。
スーパーいなばにはグリーン車は連結されていません。
(JRおでかけネットより)

特急スーパーまつかぜの車内設備
特急スーパーまつかぜの車内
普通車
スーパーまつかぜは普通車のみの運行です。
車内はシンプルな形の座席が並びます。

緑系の色の座席です。
前の座席についている大型テーブルとひじ掛けの小さなドリンクテーブルが利用できます。
コンセント等はついていません。

車いす対応座席
1号車には車いす固定化金具のある座席があります。

パンフレットラック
2号車のデッキにはパンフレットラックがあり、主に山陰地方のパンフレットがあります。

お手洗い、トイレ
1号車にはお手洗いがあります。
車いすのまま利用もできる多目的お手洗いです。

茶色の落ち着いた内装です。

おむつ交換台もあります。

スーパーまつかぜには飲み物の自動販売機があるか
特急スーパーまつかぜには飲み物等の自動販売機はありません。
車内販売もありません。
あらかじめ駅の売店や自動販売機でのみもの等は購入しておきましょう。
特急スーパーまつかぜのおすすめ座席
車窓から宍道湖や日本海が望める座席
山陰の海は特に大田市~益田間で見えます。
松江~宍道間では宍道湖も見えます。
海や宍道湖は「A席」、「B席」を確保しましょう。
前面の景色も展望でき楽しめる座席
特急スーパーまつかぜでは前方の景色が見える座席があります。
1号車の「1番C席、D席」、2号車の「15番A席、B席」です。
1号車は益田方面行き、2号車は鳥取方面行きで先頭になります。
1号車は指定席なので事前にみどりの窓口などで指定して確保しましょう。
2号車は自由席なので早めにならんで確保しましょう。




特急スーパーまつかぜの停車駅、所要時間
特急スーパーまつかぜは下記の駅に停車します。
鳥取=鳥取大学前=倉吉=(伯耆大山)=米子=(安来)=松江=(玉造温泉)=(宍道)=出雲市=(西出雲)=大田市=(仁万)=(温泉津)=江津=(波子)=浜田=(三保三隅)=益田
(カッコは一部の列車が停車)
停車パターンは一定ではなく、列車ごとに異なります。
所要時間は下記の通りです。
(スーパーまつかぜ、スーパーおきの所要時間です)
鳥取 | 米子 | 松江 | |
倉吉 | 28分~34分 | 30分~37分 | 53分~1時間02分 |
米子 | 1時間~1時間07分 | ー | 21分~27分 |
松江 | 1時間21分 ~1時間34分 | 21分~27分 | ー |
出雲市 | 1時間47分 ~2時間04分 | 45分~54分 | 22分~28分 |
大田市 | 2時間15分 ~2時間34分 | 1時間09分 ~1時間30分 | 47分~1時間04分 |
江津 | 2時間42分 ~3時間02分 | 1時間35分 ~1時間57分 | 1時間14分 ~1時間32分 |
浜田 | 2時間56分 ~3時間28分 | 1時間51分 ~2時間18分 | 1時間28分 ~1時間52分 |
益田 | 3時間35分 ~4時間03分 | 2時間26分 ~2時間53分 | 2時間04分 ~2時間29分 |
スーパーまつかぜとスーパーおきは鳥取~米子間で鳥取行き8本、米子行き9本運行しています。
米子~益田間では7往復運行しています。
特急スーパーまつかぜの運賃、料金等
通常の運賃、料金
主な区間の大人一人の価格は次の通りです。
(乗車券と特急券の合計、上段:指定席、下段:自由席、特急料金はすべて通常期)
鳥取 | 米子 | 松江 | |
倉吉 | 1,970円
1,440円 |
2,720円
2,190円 |
3,250円
2,720円 |
米子 | 3,420円
2,890円 |
ー | 1,800円
1,270円 |
松江 | 4,700円
3,630円 |
1,800円
1,270円 |
ー |
出雲市 | 5,370円
3,960円 |
2,900円
2,370円 |
1,880円
1,350円 |
大田市 | 6,140円
5,610円 |
3,420円
2,890円 |
2,900円
2,370円 |
江津 | 7,020円
6,490円 |
4,700円
3,630円 |
4,370円
3,300円 |
浜田 | 7,460円
6,930円 |
5,370円
3,960円 |
4,700円
3,630円 |
益田 | 8,120円
7,590円 |
6,140円
4,730円 |
5,810円
4,400円 |
スーパーまつかぜに安く乗るための割引きっぷ
特急スーパーまつかぜに利用できる割引きっぷは次のものがあります。
・山陰路往復割引きっぷ
・eきっぷ
・チケットレス特急券
山陰路往復割引きっぷ
山陰路往復割引きっぷは、JR西日本が販売している割引きっぷです。
有効期間は2日間~4日間です。
特急スーパーまつかぜ、スーパーおきの普通車指定席を利用できます。
山陰エリア地区の駅、みどりの窓口で発売しています。
電話予約やe5489でも購入できます。
値段と有効期間は次の通りです。
米子 | 松江 | |
鳥取 | 6,000円
(3,500円/回) 2日間 |
7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
松江 | 出雲市 | |
大田市 | 4,950円
(2,425円/回) 2日間 |
ー |
江津 | 6,850円
(3,425円/回) 4日間 |
ー |
浜田 | 7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
5,700円
(2,850円/回) 2日間 |
益田 | 8,950円
(4,475円/回) 4日間 |
7,500円
(3,750円/回) 4日間 |
eきっぷ
eきっぷは、インターネト予約サービス「e5489」の会員向けの発売されている特急券です。
「e5489」の登録は無料ですが、eきっぷを購入するには「J-WESTカード」が必要です。
・きっぷの受け取りはJR西日本の主要駅やJR四国、JR九州の「みどりの窓口」、「みどりの券売機」、「指定席券売機」で受け取れます。
次の値段は主な区間の大人一人の指定席の乗車券込みの価格です。
鳥取 | 米子 | 松江 | |
倉吉 | 1,440円 | 2,190円 | 2,720円 |
米子 | 2,890円 | ー | 1,270円 |
松江 | 4,170円 | 1,270円 | ー |
出雲市 | 4,840円 | 2,370円 | 1,350円 |
大田市 | ー | 2,890円 | 2,370円 |
江津 | ー | 4,170円 | 3,840円 |
浜田 | ー | 4,840円 | 4,170円 |
益田 | ー | 5,610円 | 5,280円 |
チケットレス特急券・eチケットレス特急券
チケットレス特急券とeチケットレス特急券はe5489の会員向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
チケットレスサービスでは、スマートフォンやパソコンで切符を購入し、お持ちのICOCAや定期券などで改札を通ります。
チケットレスサービスによる乗車方法についてはJR西日本の公式ページをご覧ください。
チケットレス特急券とeチケットレス特急券の違いは、使用するクレジットカードの違いです。
チケットレス特急券はJRで利用できるクレジットカードで購入可能です。
eチケットレス特急券を利用する際には「J-WESTカード」が必要です。
チケットレス特急券にはこどもの設定はありませんが、eチケットレス特急券はこどもの設定があります。
次の価格はチケットレス特急券、eチケットレス特急券と乗車券を合わせた価格です。
区間 | チケットレス特急券 | eチケットレス特急券 |
米子~松江 | 1,600円 | 1,270円 |
米子~出雲市 | 2,700円 | 2,370円 |
松江~出雲市 | 1,680円 | 1,350円 |
特急スーパーまつかぜと競合する交通機関との比較
特急スーパーまつかぜと競合する交通機関はありません。
スーパーまつかぜにも乗れる!宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急スーパーまつかぜから乗り換えられる列車
鳥取駅
特急「スーパーはくと」、特急「スーパーいなば」、観光列車「あめつち」
倉吉駅
特急「スーパーはくと」、観光列車「あめつち」
伯耆大山駅
特急「やくも」
米子駅
特急「やくも」、特急「サンライズ出雲」
出雲市駅
観光列車「あめつち」
益田駅
特急「スーパーおき」
特急スーパーまつかぜとは
特急「スーパーまつかぜ」は2003年(平成15年)「スーパーくにびき」からの名称変更でに誕生しました。
特急「くにびき」は1988年(昭和63年)に米子~益田間で運行を開始して、2001年(平成13年)に山陰線島根県区間の高速化完成とキハ187系の運行開始とともに「スーパーくにびき」と列車名が変更されました。
山陰地方の都市間連絡優等列車は「石見」や「はぎ」「ながと」「美保」「さんべ」が1960年代~1980年代にかけて運行していました。
また初代「まつかぜ」は1961年(昭和36年)に京都~松江間を東海道線、福知山線、山陰本線経由で運行する特急列車として誕生して、のちに博多まで運行区間を伸ばしています。
1986年(昭和61年)の福知山線、山陰線電化に伴い特急「北近畿」(現在は「こうのとり」)に置き換えられて運行を終了しています。
特急スーパーまつかぜの関連商品
まとめ
・特急スーパーまつかぜ鳥取、米子、松江、出雲、浜田、益田の山陰の年を結ぶ特急列車
・キハ187系で運行されている
・飲み物の自動販売機が設置されておらず、車内販売もない
最後までお読みいただきありがとうございました。