(2020年1月8日作成)
岡山から鳥取を結ぶ特急「スーパーいなば」。
岡山と鳥取を約1時間50分で結びます。
ここでは特急スーパーいなばの車両や車内、座席や設備、お得な乗り方やバスとの比較などについて解説していきます。
特急スーパーいなばの車両と編成
使用車両

車両はJR西日本のキハ187系が使用されています。
キハ187系は山陰本線の「スーパーまつかぜ」や「スーパーおき」にも使用されていますが、智頭急行線にATS-Pが整備されている関係で「スーパーいなば」には専用の500番台車両が使用されています。
車両には鳥取県の花「二十世紀梨の花」と二十世紀梨がエンブレムとしてあしらわれています。

編成
特急「スーパーいなば」の編成です
基本は2両編成、多客期は3~4両編成で運行されます。
スーパーいなばにはグリーン車は連結されていません。
(JRおでかけネットより)

特急スーパーいなばの車内設備
スーパーいなばの車内
普通車
スーパーいなばは普通車のみの運行です。

緑系の座席です。
コンセント等はついていません。

お手洗い、トイレ
1号車にはお手洗いがあります。

おむつ交換台等もある多目的お手洗いです。

スーパーいなばには飲み物の自動販売機があるか
特急スーパーいなばには飲み物等の自動販売機はありません。
車内販売もありません。
あらかじめ駅の売店や自動販売機でのみもの等は購入しておきましょう。
特急スーパーいなばのおすすめ座席
スーパーいなばは山間部を走行し、特に智頭急行線はトンネルが連続するので景色が良い区間はあまりありません。
特急スーパーいなばの停車駅、所要時間

特急スーパーいなばは下記の駅に停車します。
岡山=上郡=佐用=大原=智頭=郡家=鳥取
所要時間は下記の通りです。
岡山〜鳥取:約1時間45分~1時間53分
岡山〜大原:約1時間00分~1時間06分
広島~鳥取:約2時間30分~2時間40分
(広島~岡山は新幹線のぞみ・みずほ利用)
スーパーいなばは1日6往復運行しています。
時刻は岡山駅基準で6時台〜19時台までおおむね2時間~3時間に1本。
鳥取駅基準で7時台から20時台までおおむね2時間~4時間に1本で運行しています。
特急スーパーいなばの運賃、料金等
通常の運賃、料金
岡山~鳥取:指定席:5,100円、自由席:4,470円
岡山~大原:指定席:6,070円、自由席:5,540円
広島~鳥取:指定席:10,190円、自由席:9,390円
(特急料金はすべて通常期、広島~岡山間はのぞみ号を利用)
スーパーいなばに安く乗るための割引きっぷ
特急しおかぜに利用できる割引きっぷは次のものがあります。
・岡山往復割引きっぷ
・eきっぷ
岡山往復割引きっぷ
岡山往復割引きっぷは、JR西日本が販売している割引きっぷです。
有効期間は4日間です。
特急スーパーいなばの普通車指定席を利用できます。
山陰・北近畿地区の駅、みどりの窓口などで販売しています。
鳥取~岡山:8,380円(1枚あたり4,190円)
eきっぷ
eきっぷは、インターネト予約サービス「e5489」の会員向けの発売されている特急券です。
「e5489」の登録は無料ですが、eきっぷを購入するには「J-WESTカード」が必要です。
・きっぷの受け取りはJR西日本の主要駅やJR四国、JR九州の「みどりの窓口」、「みどりの券売機」、「指定席券売機」で受け取れます。
次の値段は指定席の乗車券込みの価格です。
岡山~鳥取:4,470円
特急スーパーいなばと競合する交通機関との比較
特急スーパーいなばと同じ区間を運行するのは、日本交通が運行する鳥取・倉吉~広島線の高速バスがあります。
広島~鳥取の交通機関の比較を表にまとめました。
広島~鳥取の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR
(新幹線+スーパーいなば) |
9,390円~10,190円 | 2時間30分~2時間40分 | 6往復
(スーパーいなば) |
高速バス | 4,100円~4,600円 | 5時間35分 | 2往復 |
各交通機関の解説
鳥取・倉吉~広島線
鳥取・倉吉~広島線は日本交通が運行する高速バスです。
所要時間と運行本数は次の通りです。
所要時間:鳥取駅前~広島バスセンター:約5時間35分
運行本数:1日2往復
運賃は鳥取駅前~広島バスセンターで4,600円です。
往復乗車券で8,200円(片道4,100円)まで安くなります。
時刻表などは下記のページをご覧ください
スーパーいなばにも乗れる!宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急スーパーいなばから乗り換えられる列車
岡山駅
特急「しおかぜ」、特急「南風」「南風アンパンマン列車」、特急「うずしお」、快速「マリンライナー」、特急「やくも」、観光列車「La Malle de Bois〜ラマルドボア」、快速「ことぶき」、快速「サンライナー」
上郡駅
特急「スーパーはくと」
鳥取駅
特急「スーパーまつかぜ」、特急「スーパーおき」、観光列車「あめつち」、快速「とっとりライナー」
特急スーパーいなばとは
特急「スーパーいなば」の歴史は1962年(昭和37年)に宇野~鳥取間に新設された準急「砂丘」に始まります。
準急「砂丘」は1966年(昭和41年)には急行に格上げされ、山陽地区と鳥取県東部を結ぶ以外に大阪方面から新幹線で乗り継いで利用する需要も多く人気もある列車でした。
転機は1994年(平成6年)の智頭急行線開業で「スーパーはくと」が誕生したことです。
大阪・神戸方面からの乗り継ぎ需要を失った急行「砂丘」は、経由していた津山線・因美線がこれ以上のスピードアップが望めないため、新たな運行形態を模索しました。
その結果、1997年(平成9年)に現在のルート、智頭急行線経由の特急「いなば」が運行開始されます。
2003年(平成15年)には現在の使用車両であるキハ187系が投入され現在の愛称「スーパーいなば」になりました。
その後、2006年(平成18年)には7往復に増発されて現在に至ります。
特急スーパーいなばの関連商品
まとめ
・特急スーパーいなばは岡山と鳥取を結ぶ特急列車
・キハ187系500番台で運行されている
・飲み物の自動販売機が設置されておらず、車内販売もない
最後までお読みいただきありがとうございました。