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【新快速】停車駅や車内設備、座席、運賃を解説します。15分間隔で京都・大阪・神戸・姫路を結び観光にも日常利用も便利【乗車記】

新快速 223系

(2020年2月13日作成)

 

京都・大阪・神戸・姫路を結ぶJR在来線の最速達列車が「新快速」です。

京都~大阪を28分、大阪~三ノ宮を21分で結びます。

15分間隔でパターンになっており、利用しやすい列車です。

ここでは新快速の車両、座席、運賃や競合交通機関について解説していきます。

新快速の車両と編成

使用車両

使用車両は223系(1000番台、2000番台)、225系(0番台、100番台)です。

223系は1994年(平成6年)に誕生しました。

新快速で運行されている223系は1000番台が1995年(平成7年)に運行を開始後、1999年(平成11年)には2000番台を投入して新快速のほとんどが223系2000番台となっています。

225系は2010年(平成22年)に投入されました。

新快速 223系

編成

新快速は米原~姫路間で一部列車を除き12両編成で運行されます。

一部列車は8両編成で運行されます。

敦賀発着、長浜発着は米原または近江今津で姫路方の8両を分割併合します。

長浜・近江今津~近江塩津・敦賀間は4両で運転されます。

また播州赤穂発着など姫路でも分割併合する列車があります。

新快速 223系

新快速の表示幕は神戸・京都・琵琶湖線系統は「A」を表示します。

湖西線経由は「B」を表示します。

新快速 223系

新快速の一部列車には9号車に有料座席「Aシート」車両を連結している列車があります。

「Aシート」車両はほかの車両と色が異なります。

Aシートは全席指定席ですが、リクライニング座席で快適です。

Aシートの詳細は次のページもご覧ください。

>>新快速Aシートの解説ページ<<

新快速の車内と座席

新快速の座席はクロスシートで快適

新快速で使用される223系、225系はクロスシートになっています。

新快速 223系 車内

一部の座席を除き向きが転換できます。

新快速 223系 座席

向かい合わせにすることもできます。

正式なドリンクホルダーとかはありませんが、ペットボトル程度なら窓の桟に置くことができます。

新快速 223系 座席

優先座席は各車両の米原寄りにあります。

優先座席には専用のカバーが取り付けられています。

新快速 223系 優先座席

223系、225系には各扉付近に補助席が設置されています。

ラッシュ時や混雑時以外には引き出して使用することができます。

新快速 223系 補助席

列車限定でAシートも連結あり

新快速には有料座席「Aシート」を連結している列車があります。

1日2往復の列車限定です。

9号車に連結され、リクライニングシートを備えた快適な座席です。

Aシートの詳細は次のページもご覧ください。

>>新快速Aシートの解説ページ<<

新快速 223系 Aシート 車内

お手洗い、トイレ等

各列車の姫路寄りの先頭車1号車と中間の9号車にはお手洗いが設置されています。

8号車と9号車の間は行き来ができないので注意してください。

車いすの方も利用できる広いタイプのお手洗いです。

お手洗い横の「開」のボタンをおして扉をあけます。

新快速 223系 お手洗い トイレ

JR西日本の快速系列車の標準のお手洗いです。

新快速 223系 お手洗い トイレ

8号車、9号車の連結部分は行き来ができない

8号車と9号車の連結部分です。

通路はないので、この車両間を行き来することはできません。

9号車のお手洗いは8号車からは利用できないので注意してください。

また米原や近江今津で分割するときも行き来ができないので注意してください。

新快速 223系 連結部分

 

新快速の停車駅や運賃、所要時間と運行間隔など

新快速等の停車駅

新快速の停車駅は次の通りです。

敦賀・近江塩津=(各駅停車)米原=彦根=能登川=近江八幡=野洲=守山草津=南草津=石山=大津=山科=京都=高槻=新大阪=大阪=尼崎=芦屋=三ノ宮=神戸=明石=西明石=加古川=姫路=(各駅停車)=網干・上郡・播州赤穂

湖西線内の停車駅

敦賀=(各駅停車)=近江舞子=堅田=比叡山=坂本=大津京=山科

快速は次の駅に停車します。

米原・野洲=(各駅停車)=高槻=茨木=新大阪=大阪=尼崎=西宮=芦屋=住吉=六甲道=三ノ宮=元町=神戸=兵庫=須磨=垂水=明石=(各駅停車)=加古川・姫路・網干・播州赤穂

新快速等の運賃と所要時間

新快速(快速)には通常の切符やICカードだけで乗車することができます。

新快速の一部列車に連結している「Aシート」車両は別途料金500円が必要です

Aシートの詳細は次のページもご覧ください。

>>新快速Aシートの解説ページ<<

 

新快速の所要時間と運賃を表に示します。

米原 野洲 草津 大津 京都 大阪 三ノ宮 明石 加古川 姫路
米原 680円 860円 990円 1,170円 1,980円 2,640円 3,080円 3,410円 3,410円
野洲 25分 200円 330円 510円 1,340円 1,980円 2,310円 2,640円 3,080円
草津 32分 6分 240円 420円 1,170円 1,690円 1,980円 2,310円 2,640円
大津 43分 18分 11分 200円 990円 1,520円 1,980円 2,310円 2,640円
京都 53分 28分 20分 9分 570円 1,100円 1,610円 1,980円 2,310円
大阪 83分 58分 50分 39分 28分 410円 940円 1,340円 1,520円
三ノ宮 106分 81分 73分 62分 51分 21分 400円 770円 990円
明石 122分 97分 89分 78分 67分 37分 15分 330円 680円
加古川 137分 112分 103分 93分 83分 52分 30分 14分 330円
姫路 147分 122分 113分 103分 92分 63分 40分 25分 10分

新快速の運行間隔

京都~大阪~姫路間の運行間隔は次の通りです。

ラッシュ時と早朝、深夜以外は終日ほぼ15分間隔で運行しています。

ラッシュ時は8分間隔、早朝・深夜時間帯は20分間隔で運行しています。

野洲~京都間は15分~30分間隔、長浜~米原~野洲間は30分間隔で運行しています。

湖西線乗り入れや敦賀~近江塩津~長浜の新快速は昼間時間帯に60分間隔で運行しています。

播州赤穂にはラッシュ時の一部列車が乗り入れています。

新快速と競合する交通機関の比較

新快速と同じ区間を運行する交通機関は阪急線、阪神線、山陽線、新幹線があります。

大阪~神戸三宮、大阪~京都、大阪~姫路、大阪~米原の交通機関の比較を次に示します。

大阪(梅田)~神戸三宮の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速 410円 約21分 15分間隔
阪急神戸線特急 320円 約27分~35分 10分間隔
阪神直通特急・特急 320円 約31分~40分 10分間隔

大阪(梅田)~京都の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速 570円 約28分 15分間隔
阪急京都線特急

(梅田~河原町)

400円 約43分~52分 10分間隔
京阪特急

(淀屋橋~四条)

420円 約48分~60分 10分間隔

大阪~姫路の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速 1,520円 約63分 15分間隔
阪神・山陽直通特急 1,300円 約95分~105分 15分間隔
新幹線

(大阪~新大阪間は在来線利用)

3,280円~4,020円 約44分 1時間に2~5本

大阪~米原の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速 1,980円 約83分 30分間隔
新幹線 4,510円~5,040円 約53分 1時間に2本

 

各交通機関の解説

阪急京都線特急

阪急京都線特急は大阪梅田から京都市街地は四条通を走り、烏丸・京都河原町まで運行しています。

京都河原町駅から京阪の祇園四条駅は徒歩5分くらいです。

また烏丸駅では地下鉄に乗換できJR京都駅や烏丸御池にも行くことができます。

大阪梅田~京都河原町間の阪急京都線特急の所要時間は約43分~52分です。

阪急京都線特急の停車駅は次の通りです。

大阪梅田=十三=淡路=茨木市=高槻市=長岡天神=桂=烏丸=京都河原町

通勤特急・快速急行の停車駅は次の通りです。

大阪梅田=十三=(淡路)=茨木市=高槻市=長岡天神=桂=西院=大宮=烏丸=京都河原町

(通勤特急は淡路は通過)

運行間隔は特急・通勤特急・快速急行合わせて早朝・深夜・ラッシュ時を除き10分間隔です。

運賃・料金は大阪梅田~京都河原町間で400円です。

阪急京都線特急のページ

京阪特急

京阪特急は大阪の淀屋橋から京都市街地は鴨川沿いを走り七条・四条・三条を経由して出町柳まで運行しています。

七条駅からJR京都駅は徒歩15分ほどです。

四条駅から阪急河原町駅は徒歩5分ほどです。

京阪特急の所要時間は次の通りです。

淀屋橋~七条:約46分~57分です

淀屋橋~祇園四条:約48分~60分です。

京阪特急の停車駅は次の通りです。

淀屋橋=北浜=天満橋=京橋=枚方市=樟葉=中書島=丹波橋=七条=祇園四条=三条=出町柳

運行間隔は約10分間隔です。

運賃は次の通りです。

淀屋橋~七条・祇園四条:420円

京阪特急のページ

阪急神戸線特急

阪急神戸線特急は大阪梅田から神戸三宮を経由して新開地(神戸)間を運行しています。

梅田、三宮ともJRや阪神の駅と5分~10分程度で乗り換えができます。

大阪梅田~神戸三宮間の阪急神戸線特急の所要時間は約27分~35分です。

阪急神戸線特急・通勤特急の停車駅は次の通りです。

大阪梅田=十三=(塚口)=西宮北口=夙川=岡本=神戸三宮=花隈=高速神戸=新開地

(通勤特急は塚口にも停車)

運行間隔は特急・通勤特急合わせて早朝・深夜・ラッシュ時を除き10分間隔です。

運賃・料金は大阪梅田~神戸三宮間で320円です。

阪急神戸線特急のページ

阪神・山陽直通特急・特急

阪神・山陽直通特急と阪神特急は大阪梅田から神戸三宮と経由して元町、神戸、長田、須磨と神戸市街地を通ります。

直通特急はさらに明石を経由して山陽姫路まで直通運転をしています。

梅田、三宮ともJRや阪急の駅と5分~10分程度で乗り換えができます。

姫路駅でもJRの姫路駅と徒歩5分くらいで乗り換えができます。

阪神・山陽直通特急、阪神特急の所要時間は次の通りです。

大阪梅田~神戸三宮:約31分~40分です

大阪梅田~山陽姫路:約95分~105分です。

山陽明石~山陽姫路:約30分~40分

阪神・山陽直通特急の停車駅は次の通りです。

大阪梅田=尼崎=★甲子園=芦屋=魚崎=御影=神戸三宮=元町=◎西元町=高速神戸=新開地=◎大開=高速長田=◎西代=板宿=月見山=山陽須磨=(滝の茶屋)=山陽垂水=舞子公園=山陽明石=東二見=高砂=(荒井)=大塩=(白浜の宮)=飾磨=山陽姫路

(★甲子園は平日の一部の直通特急が通過)

(◎西元町、◎大開、◎西代は約半数の列車が停車)

(滝の茶屋、荒井、白浜の宮はラッシュ時に停車)

阪神特急の停車駅は次の通りです。

大阪梅田=尼崎=甲子園=芦屋=魚崎=御影=神戸三宮=(各駅停車)=須磨浦公園

運行間隔は次の通りです。

阪神梅田~高速神戸:約10分~15分間隔です。

高速神戸~山陽姫路:約15分間隔

運賃は次の通りです。

大阪梅田~神戸三宮:320円

大阪梅田~山陽姫路:1,300円

山陽明石~山陽姫路:710円

阪神電車のページ

山陽電車のページ

東海道・山陽新幹線

米原~京都・新大阪、京都・新大阪~姫路は新幹線も選択肢に入ります。

新幹線の所要時間と運賃・料金は次の通りです。

米原 京都 大阪 姫路
米原 3,460円

2,160円

5,040円

4,510円

6,680円

5,940円

京都 19分 3,070円

1,440円

5,690円

4,840円

大阪 53分 29分 4,020円

3,280円

姫路 78分 44分 44分

(運賃・料金は上段:指定席、下段:自由席)

(京都・新大阪~姫路間は可能な限りのぞみ号・みずほ号を利用した運賃・料金・時間を表示、指定席料金は通常期で計算(閑散期・繁忙期は200円増減します)

運行間隔は次の通りです。

米原に停車する「ひかり」、「こだま」はおおむね1時間に2本です。

姫路に停車する新幹線はおおむね1時間に2~3本です。

新快速から乗り換えできる列車

米原駅

新幹線「ひかり」、「こだま

特急「しらさぎ」、新快速・快速(大垣・岐阜・名古屋方面)

京都駅

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

特急「サンダーバード」、関空特急「はるか」、特急「スーパーはくと」、特急「きのさき」、特急「はしだて」、特急「まいづる」、みやこ路快速

近鉄京都線、橿原線特急

新大阪駅

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

九州新幹線「みずほ」、「さくら

関空特急「はるか」、特急「くろしお」、特急「こうのとり」、特急「サンダーバード」、特急「スーパーはくと

大阪駅

特急「サンダーバード」、特急「スーパーはくと」、特急「はまかぜ」、特急「こうのとり」、大和路快速関空快速紀州路快速丹波路快速

尼崎駅

特急「こうのとり」、丹波路快速

三ノ宮駅

特急「スーパーはくと」、特急「はまかぜ

明石駅

特急「スーパーはくと」、特急「はまかぜ

阪神山陽直通特急

西明石駅

新幹線「ひかり」、「こだま

姫路駅

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

九州新幹線「みずほ」、「さくら

特急「スーパーはくと」、特急「はまかぜ

阪神山陽直通特急

新快速とは

近畿圏の東海道本線・山陽本線の代表的な列車となった新快速ですが、初めて運行されたのは1970年(昭和45年)です。

運行当初は京都~西明石間で113系により運行され、停車駅は京都・大阪・三ノ宮・明石・西明石で1日6往復の運行でした。

1972年(昭和47年)には山陽新幹線の岡山延長により山陽方面の急行運用を失った急行形電車153系が投入されました。

本数も京都~西明石間で昼間15分間隔と大増発され、現在の運行形態の基礎が築かれました。

その後は1973年(昭和48年)に姫路延長、1974年(昭和49年)の湖西線開業と同時に堅田までの乗り入れを開始しました。

1980年(昭和55年)のは新快速の専用車両117系が投入され、シートも転換クロスシートとなり評判も上々でした。

1985年(昭和60年)には彦根まで延伸され、新大阪への停車も開始されます。

1987年(昭和63年)のJR発足以降は主力列車としてどんどん便利になります。

1989年(平成元年)には221系が登場。

3扉のクロスシートで窓が大きく明るい電車は非常に好調でした。

運転区間も東は米原・長浜・近江舞子、西側も播州赤穂や網干・上郡まで広がります。

1995年(平成7年)には阪神淡路大震災が起こりました。

いち早く復旧したJRは223系1000番台車両を投入して増発し、競合私鉄からの乗客が増えていきました。

その後2000年(平成12年)にかけて117系や221系は新快速から撤退して、223系に統一されます。

223系に統一されると同時に米原~姫路間で130㎞/h運転を実施します。

2006年(平成18年)の敦賀電化と同時に新快速も敦賀まで延伸されます。

湖西線経由と北陸線経由の両方で延伸されました。

2010年(平成22年)には225系が新快速で運行を開始。

2017年(平成29年)には米原~姫路間で運転する新快速はすべて12両編成となります。

(平日夕方の大阪発と朝の京都発米原行きを除く)

2019年(平成31年)のダイヤ改正で、一部の車両に有料座席車「Aシート」車が連結されるようになりました。

新快速の関連商品

 

まとめ

・新快速は京都・大阪・神戸・姫路をすばやく高頻度で結ぶ便利な列車

・223系、225系で運行されている

・12両編成で運行されているが、行き先やお手洗いの位置に注意

 

最後までお読みいただきありがとうございました。