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特急「宗谷」「サロベツ」の車内、座席、車窓などを解説!札幌・旭川と稚内間の北の大地を激走する特急。安くお得に乗る方法もあります!【乗車記】

(2018年11月22日作成、2020年11月20日更新)

 

最北の地、稚内を目指す特急「宗谷」、「サロベツ」。

旭川から稚内まで、広大な原野のなかを疾走します。

名寄より北は、ヨーロッパを思わせる車窓もみることができます。

ゆったりのんびりできる列車の旅、車内とともにレポートします。

特急宗谷、サロベツの車両と編成

使用車両

特急宗谷、サロベツはキハ261系ディーゼルカーで運行されています。

検査時はノースレインボーエクスプレスや183系一般車で運行されることもあります。

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編成

特急宗谷、サロベツは4両編成を基本としています。

1号車の半室がグリーン車、1号車の半室と2号車、3号車が普通車指定席、4号車が普通車自由席となっています。

お盆や正月などの混雑期は6両編成に増結されるときがあります。

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特急宗谷、サロベツの車内

グリーン車

グリーン車は2+1の3列配置です。

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グリーン席は落ち着いた皮張りの席です。

窓側にはコンセントがついています。

普通車指定席、自由席

普通車は車両により色が異なります。

1号車の半室は青色のシートです。

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緑色のシートの車両もあります。

爽やかな草原を感じさせるシートです。

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もう一つの中間車は赤いシートです。

普通車のシートはクッションが柔らかくて座り心地が良いです。

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お手洗い,トイレ等

3号車には多目的お手洗いが設置されています。

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3号車の多目的お手洗いの中に洗面台が設置されています。

変わったタイプのお手洗いです。

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特急宗谷、サロベツのおすすめ座席、車窓

雄大な車窓で心の疲れが癒されます

稚内から名寄あたりまでは、見渡す限り平原が続き、地平線まで見えます。

たまに建物や牧場の牛を見かけるくらいで、緑と空で心が癒されます。

稚内の近く、抜海駅付近では高台を走行し、天気が良い時は利尻富士が見えます。

この列車の車窓の見どころです。

この車窓は窓側であればどちらの座席からも見ることができます。

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特急宗谷、サロベツに車内販売や自動販売機はあるか

宗谷、サロベツとも車内販売はありません。

車内で飲食する場合は事前にコンビニなどで買いましょう。

特急宗谷、サロベツの停車駅、所要時間

特急カムイは次の駅に停車します。

札幌=岩見沢=(美唄)=(砂川)=滝川=深川=旭川=和寒=士別=名寄=美深=音威子府=天塩中川=幌延=豊富=南稚内=稚内

※美唄、砂川は宗谷の稚内方面行きが停車

※宗谷は札幌~稚内間、サロベツは旭川~稚内間の運転

所要時間は次の通りです。

札幌~稚内:5時間10分

札幌~名寄:2時間25分

旭川~稚内:3時間45分

特急宗谷、サロベツの運賃、料金等

通常の運賃、料金

札幌~稚内:おとな10,450円(指定席)

札幌~名寄:おとな7,220円(指定席)

旭川〜稚内:おとな8,300円(指定席)

(自由席は520円安くなります。繁忙期や閑散期は少し変動します)

宗谷、サロベツに安く乗るには

・えきねっとトクだ値

インターネット予約のえきねっとで申し込むきっぷです。

当日の夜中の1:30までにインターネット予約すれば購入できます。

「宗谷」

札幌~稚内:おとな6,790円

札幌~名寄:おとな4,680円

「サロベツ」

旭川〜稚内:おとな1,800円

旭川〜名寄:おとな4,150円

札幌からは「ライラック・カムイ」と「サロベツ」を組合せてえきねっとトクだ値で購入することもできます。

札幌〜稚内:6,780円

札幌〜名寄:4,480円

特急宗谷、サロベツと競合する交通機関との比較

特急カムイと同じ区間を運行する高速バス「はまなす号」があります。

札幌~稚内間の交通機関の比較をまとめました。

札幌~稚内の各交通機関の比較

運賃・料金 所要時間 運行本数
JR(宗谷、サロベツ) 10,450円~4,810円 5時間10分 1日1往復(別途旭川乗り換えサロベツは2往復)
高速バス

(はまなす号)

5,150円~6,200円 5時間45分~7時間 1日6往復

(2~3時間間隔、夜行1往復)

 

各交通機関の解説

はまなす号

高速バス「はまなす号」は北斗交通、宗谷バスが共同運行する高速バスです。

所要時間と本数は次の通りです。

大通バスセンター~稚内駅前ターミナル:

約5時間45分~5時間50分(昼行便)、約6時間30分~7時間(夜行便)

運行本数:6往復(2~3時間間隔、夜行1往復)

 

運賃は大通バスセンター~稚内駅前バスターミナルで6,200円です。

往復割引で11,300円(片道5,650円)、4枚綴り回数券で20,600円(片道5,150円)まで安くなります。

高速バス「はまなす号」のページ

特急宗谷、サロベツから乗り換えできる列車

札幌駅

特急「北斗」、特急「すずらん」、特急「おおぞら」、特急「とかち」、快速「エアポート」

旭川駅

特急「大雪」、特急「オホーツク」、特急「ライラック」、特急「カムイ

特急宗谷、サロベツの関連商品

特急宗谷、サロベツとは

特急「宗谷」は1961年に準急「宗谷」として運行を開始したことが始まりで、50年以上の歴史を誇る列車です。

札幌〜稚内で運行を開始し、途中函館〜稚内間を運行されたこともありました。

2000年に宗谷線高速化工事完成に伴い新車キハ261系が投入されたことを機に「スーパー宗谷」となりましたが、2017年にふたたびそ「宗谷」に戻っています。

特急「サロベツ」は1992年に設定された列車です。 

「サロベツ」の由来は沿線の幌延町と豊富町に広がるサロベツ原野に由来します。

サロベツ原野は夏になるとエゾカンゾウなどの花がきれいな湿原です。

当初は札幌〜稚内の急行・特急列車でしたが、平成28年3月からは旭川〜稚内の特急列車として活躍しています。

まとめ

・「宗谷」、「サロベツ」は道北への旅やビジネスに便利や特急列車

・「宗谷」は札幌〜稚内直通、「サロベツ」は旭川〜稚内間

・「サロベツ」は札幌方面から旭川でホーム対面で乗継でき、料金も通し

・えきねっとトクだ値を活用すると高速バス並みに安くなる

・シートは色とりどりで楽い

・車窓は雄大!北に行けば行くほどヨーロッパのような車窓が広がる

・グリーン車の窓側はコンセントもあるのでパソコン作業もできる

旭川より北の道北地方は、景色がとてもよく、眺めていると癒されます。

旭川から稚内までも約4時間かかるので、車窓を眺めたり、本を読んだりしてゆったり時間を過ごせるのも列車の魅力です。

えきねっとトクだ値を活用すれば、安く列車に乗ることもできます。

北海道で快適な列車の旅をしてみませんか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。