(2022年4月24日更新)
長崎の2大都市、長崎と佐世保を大村線経由で結ぶのが快速「シーサイドライナー」です。
大村湾を見ながら、ゆったりと車窓も楽しめます。
長崎からハウステンボスまでのアクセスとしても便利です。
この記事では快速「シーサイドライナー」の使用車両や車内、座席、車内設備などを解説します。
快速シーサイドライナーの車両と編成
快速シーサイドライナーはYC1系で運行しています。
YC1系は2020年(令和2年)からシーサイドライナーで運行しています。

YCとは「やさしくて ちからもち(Yasashikute Chikaramochi)」の頭文字をとっています。
ハウブリッド車両で、ディーゼルとバッテリーの併用で走行します。
環境にもやさしく、エンジンの出力も大きくなっています。

快速シーサイドライナーの編成
快速シーサイドライナーは主に2両編成で運行します。
朝夕など一部の列車は4両編成で運行します。
快速シーサイドライナーの車内
YC1系

YC1系の車内
YC1系の車内は白色の明るい内装の車内です。

車両端部はボックスシート、その他はロングシートです。
シート地は白に花柄模様の鉄道車両では珍しい柄です。
優先座席には赤の表示があります。

お手洗い前には介助などで待つ人のために補助席があります。


YC1系のお手洗い、トイレ
お手洗い、トイレは長崎方の車両にあります。
車いすに対応した多目的お手洗いで、開口部も広くなっています。


明るい内装のお手洗いです。
可動式手すりなどバリアフリー機能も充実しています。

快速シーサイドライナーのおすすめ座席
快速シーサイドライナーはハウステンボス~大村間で大村湾が見えます。
大村湾を見るには長崎行きは進行方向に向かって右側、佐世保行きは進行方向に向かって左側の席に座りましょう。
快速シーサイドライナーの停車駅、所要時間、運賃
快速シーサイドライナーは下記の駅に停車します。
佐世保=日宇=大塔=早岐=ハウステンボス=川棚=彼杵=竹松=大村=諫早=(西諌早)=喜々津=(市布)=(肥前古賀)=(現川)=浦上=長崎
(カッコは一部の列車が停車)
区間快速は佐世保~竹松間は各駅に停車します。
佐世保=<各駅停車>=竹松=大村=諫早=喜々津=浦上=長崎
所要時間、運賃は下記の通りです。
快速シーサイドライナーは運賃のみで乗車できます。
ハウステンボス | 佐世保 | ||
長崎 | 1,500円 | 1,680円 | |
ハウステンボス | 1時間16分~1時間44分 | ハウステンボス | 280円 |
佐世保 | 1時間45分~2時間09分 | 18分~31分 | 佐世保 |
時刻は長崎駅基準で6時台〜20時台までおおむね1時間に1本。
佐世保駅基準で7時台から21時台までおおむね1時間に1本で運行しています。
快速シーサイドライナーと競合する交通機関との比較
快速シーサイドライナーと同じ区間を運行する交通機関は高速バス「長崎~佐世保線」があります。
長崎~佐世保間の交通機関の比較をまとめました。
長崎~佐世保の各交通機関の比較
値段 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(シーサイドライナー) |
1,680円 |
1時間45分~2時間09分 | 佐世保発14分
長崎発16本 (約1時間間隔) |
高速バス | 1050円~1,300円 | 1時間25分~1時間42分 | 18~19往復
(30分~90分間隔) |
各交通機関の解説
長崎~佐世保線
長崎~佐世保線は長崎県営バスが運行する高速バスです。
所要時間は次の通りです。
長崎駅前~佐世保バスセンター:約1時間25分~1時間42分
浦上駅前にも停車するほか、佐々バスセンターまでンこうする便もあります。
運行本数は次の通りです。
長崎駅前~佐世保バスセンター:1日25~26往復(30~60分間隔)
運賃は次の通りです。
長崎駅前~佐世保バスセンター:1,550円
2枚回数券で2,600円(1,300円/枚)、ウルトラ回数券(10枚つづり)で10,500円(1,050円/枚)まで安くなります。
詳しくは次のページもご覧ください。
快速シーサイドライナーにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
快速シーサイドライナーから乗り換えできる列車
諫早駅
特急「かもめ」
ハウステンボス駅
特急「ハウステンボス」
早岐駅
快速シーサイドライナーとは
快速「シーサイドライナー」は佐世保~長崎間を大村線経由結ぶ快速列車です。
1989年(平成元年)に運行を開始しました。
大村線では1986年(昭和61年)に佐世保~長崎間を結ぶ快速列車が設定されました。
この快速列車が年を追うごとに増発され、1989年(平成元年)に「シーサイドライナー」の愛称がつけられることになります。
「シーサイドライナー」は運行開始当初はキハ58系、キハ65形で運行していました。
1994年(平成6年)には「シーサイドライナー」にキハ200系が運行を開始します。
2000年(平成12年)には「シーサイドライナー」の一部が特急「シーボルト」に格上げされます。
「シーボルト」は短命で2003年(平成15年)には廃止されます。
「シーボルト」は「シーサイドライナー」に格下げされます。
2002(平成14年)には老朽化したキハ58系、キハ65形がキハ66・67系に置き換わります。
「シーサイドライナー」はキハ66・67系とキハ200系の運行となります。
2018年(平成30年)のダイヤ改正で日中の「シーサイドライナー」が佐世保~竹松間で各駅停車となる区間快速となります。
2021年(令和3年)のダイヤ改正ではYC1系の増備によりキハ200形及びキハ66系が置き換えられました
現在はYC1系とキハ66系で運行しています。
快速シーサイドライナーの関連商品
まとめ
・快速シーサイドライナーは長崎と佐世保を大村線経由で結ぶ快速列車
・YC1系で運行している
最後までお読みいただきありがとうございました。