博多から武雄温泉を結ぶ特急「リレーかもめ」。
西九州新幹線「かもめ」との連絡の使命を果たします。
振り子式の白いリレーかもめとメタリックのリレーかもめ。
どちらも味があります。
ここでは特急「リレーかもめ」の車両や車内、座席や設備、お得な乗り方やバスとの比較などについて解説していきます。
特急リレーかもめの車両と編成
リレーかもめの車両
885系と787系で運行されています。
(一部のリレーかもめはみどり号として運転します。
みどり号の使用車両は885系と783系です)
こちらは885系です。
885系は2000年(平成12年)に「かもめ」で運行を開始しました。
原色系が多い九州の特急列車の中で白を基調とした色使いです。
搭乗時は黄色の帯でした。
2005年(平成17年)からリニューアルが施され車両すべてがインディゴブルーの帯に変更されています。

こちらは787系です。
787系は1992年(平成4年)に特急「つばめ」用として誕生しました。
「かもめ」には1994年(平成6年)から運行を始め、途中運行されない時期もありましたが、現在は約半分の列車で運行されています。

一部のみどり号として運行するリレーかもめは783系で運行します。
車両の詳細はみどり号の記事をご覧ください。
特急みどり号の記事

編成
リレーかもめの編成
特急「かもめ」の編成です
885系は6両編成で、787系は8両編成です。
特急リレーかもめの車内
885系リレーかもめ
グリーン車
グリーン車は1号車の半室です。
皮張りの座席が並びます。

ゆったりしたシートで間隔も広いのでくつろげます。
テーブルが若干小ぶりなのでパソコン作業などは向いてないかも。
コンセントはついています。


運転席の後ろはガラス張りで、開放感があります。
トンネルなどでは曇りガラスになります。

普通車
普通車です。
布張に変更されている車両もあります。以前はすべての車両が革張で高級感があったのですが革張を嫌う方もいらっしゃるので変更となったようです。

こちらは皮張り座席の車両です。

座席は小さめのテーブルがあります。

2号車、3号車の座席にはコンセントがあります。


お手洗い、トイレ
お手洗いは曲線を活用した形です。
2号車には多目的お手洗い、トイレがあります。


2,4,6号車にはお手洗い、トイレがあります。


荷物置き場
各所に荷物置き場があります。
大型スーツケースも置くことができます。

携帯電話スペース
車内には各所に携帯電話通話や休憩に利用できるスペースがあります。

デッキ付近
885系かもめのデッキ付近には書道で装飾がされております。木目調もあいまって落ち着いた車内を演出しております。


787系リレーかもめ
グリーン車
長崎方の1号車はグリーン車です。
赤色の座席で2列+1列の座席配置です。

少し小さめのテーブルがあります。

DXグリーン
グリーン車の運転席後ろにはDXグリーン席があります。
3席のみです。


パワーシートでほぼフルフラットになるまでリクライニングします。
コンセントも装備しています。

グリーン個室
グリーン車のデッキそばにはグリーン個室があります。
6人まで利用できます。

普通車
普通車の指定席、自由席の座席です。

緑系と赤系の座席がありますが、自由席と指定席の区別はありません。

リクライニングシートでテーブルは前の座席についている特急電車の標準的な座席です。

普通車ボックス席
787系かもめの4号車にはボックス席があります。

ボックス席はガラスで仕切られています。
グループで利用するときにありがたいです。

お手洗い、トイレ
2号車には多目的お手洗い、多目的トイレがあります。

多目的お手洗い、多目的トイレにはベビーキープもあります。

中に洗面台と大型の鏡があります。

1,2,4,5,6,7号車にもあります。

こちらは洋式便座のお手洗いです。

荷物置き場
車内には各所に荷物置き場があります。

携帯電話スペース
携帯電話の通話などに利用できる扉スペースがあります。

かつては公衆電話があった場所だと思われます。

783系リレーかもめ(みどり)
グリーン車
5号車の早岐方半室がグリーン車です。
2列+1列ゆったりした座席です。

昔ながらのグリーン席です。
みどりのグリーン車にはコンセントはありません。


普通車(自由席、指定席)
普通車は黒地のシートの落ち着いたデザインです。

普通のリクライニングシートです。
コンセントはついていません。

博多、佐世保方の先頭車8号車は前面展望が楽しめます。

運転席も開放的なのでひらけた前面風景が楽しめます。
8号車は自由席なので、早いもの勝ちで利用できます。

お手洗い、トイレ
5号車、7号車にはお手洗いがあります。


メタリックブルーの内装です。
少し手狭なコンパクトなトイレです。


フリースペース
お手洗い、トイレの横や自動販売機の前にはフリースペースがあります。



特急リレーかもめのおすすめ座席
特急リレーかもめは絶景が見える区間はあまりありません。
博多~鳥栖は市街地、鳥栖~武雄温泉は田野の広がるのどかな風景。
唯一ほっとするのがこの田んぼの風景でしょうか。
この景色はどちらの窓側でも見えます。

リレーかもめの車内販売や自動販売機
特急リレーかもめ、新幹線かもめでは、車内販売や車内の自動販売機はありません。
お食事や飲み物は、あらかじめ駅などで購入して乗車してください。
特急リレーかもめの停車駅、所要時間
特急リレーかもめは下記の駅に停車します。
博多=(二日市)=鳥栖=新鳥栖=佐賀=(江北)=武雄温泉
(カッコは一部の列車が停車します)
所要時間は下記の通りです。
区間 | 所要時間 |
博多~長崎
(新幹線「かもめ」と合わせた時間) |
約1時間20分~1時間50分 |
博多~武雄温泉 | 約55分~約1時間20分 |
博多~佐賀 | 約40分 |
時刻は博多駅基準で5時台〜22時台までおおむね1時間に1~2本。
8時台~10時台、16時台~19時台は1時間に2本運行しています。
長崎駅基準で5時台から21時台までおおむね1時間に1~2本で運行しています。
8、9時台、16時台~19時台は1時間に2本運行しています。
詳細な時刻についてはこちらのページをご覧ください。
特急リレーかもめから乗り換えできる列車
博多駅
鳥栖駅
新鳥栖駅
江北駅
武雄温泉駅
西九州新幹線「かもめ」、特急「みどり」、特急「ハウステンボス」、特急「ふたつ星4047」
リレーかもめにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急リレーかもめの関連商品
特急リレーかもめとは
特急リレーかもめは博多〜武雄温泉を結ぶ特急列車です。
2022年(令和4年)9月の西九州新幹線開業とともに、新幹線「かもめ」と連絡する列車として誕生しました。
「かもめ」が博多と長崎を結ぶ特急の名前となったのは1976年(昭和51年)の長崎本線電化からです。
西九州新幹線開業でもその名が受け継がれ、リレーかもめは新幹線連絡特急としての使命を果たしていくことになります。
まとめ
・特急リレーかもめは博多と武雄温泉を結ぶ西九州新幹線連絡特急
・885系と787系で運行されている
・武雄温泉駅では西九州新幹線「かもめ」と同一ホームで乗り換えできる
・グリーン車と一部の指定席にはコンセント付き
・飲み物の自動販売機が設置されていて便利
・ネット予約や2枚きっぷを活用すればお得に乗車できる
最後までお読みいただきありがとうございました。