特急

快速アクアライナーの料金、座席、車内設備などについて解説。米子、松江から出雲市、大田市を通り浜田、益田を結無快速列車。

(2021年5月22日更新)

快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

島根県内の山陰本線で運行する快速アクアライナーに解説します。

米子、松江から出雲市、大田市を通り浜田、益田までを結ぶます。

宍道湖や日本海の景色も楽しめる列車です

ここでは快速アクアライナーの車両や車内、座席や設備、お得な乗り方などについて解説していきます。

快速アクアライナーの車両と編成

使用車両

車両はJR西日本のキハ121系。キハ126系が使用されています。

キハ121、126系は2000年(平成12年)に誕生しました。

島根県内の山陰本線高速化に伴う運行を開始し、その後鳥取県も高速化した際に造分されています。

同じ時期に製造されたキハ187系(特急「スーパーまつかぜ」、特急「スーパーおき」、特急「スーパーいなば」で運行)と機器類を共通化して、部品数も削減して保守のコストを低減しています。

また、電車と同じシステム用いています。

快速アクアライナー キハ126

キハ126系にはラッピング列車がいくつかあります。

キハ126-2+キハ126-1002の編成は石見神楽をPRするラッピングとなっています。

快速アクアライナー キハ126 石見神楽ラッピング

行先表示は2段式で種別のところは「ワンマン 快速」とスクロール表示しています。

快速アクアライナー キハ126

編成

快速「アクアライナー」は2両編成で運行します。

ワンマン列車として運行しています。

快速アクアライナーの車内設備

快速アクアライナーの車内

車内は対面のクロスシートが並びます。

快速アクアライナー キハ126 車内

暖かみのある茶色の座席で、背もたれの頭の部分までクッションなので心地よいです。

窓枠も木目柄を使用しており、ぬくもりを感じられる車内です。

快速アクアライナー キハ126 座席

各車両に優先座席が設けられています。

優先座席は緑の柄でマークが入った座席で、ロングシートです。

快速アクアライナー キハ126 優先座席

益田方の先頭車にはトイレ前に車いすの方が利用できるフリースペースがあります。

快速アクアライナー キハ126 フリースペース 快速アクアライナー キハ126 フリースペース

お手洗い、トイレ

益田方の先頭車にはお手洗いがあります。

車いすの方も利用できるように幅広い扉です。

快速アクアライナー キハ126 多目的お手洗い トイレ

中は広く利用しやすいお手洗いです。

快速アクアライナー キハ126 多目的お手洗い トイレ

快速アクアライナーには飲み物の自動販売機があるか

快速アクアライナーには飲み物等の自動販売機はありません。

車内販売もありません。

あらかじめ駅の売店や自動販売機でのみもの等は購入しておきましょう。

快速アクアライナーのおすすめ座席

快速アクアライナーは松江~宍道間では宍道湖、出雲市~益田間は日本海が見えます。

これらの景色を楽しむには益田方面に向いて右側の座席に座ると景色が楽しめます。

快速アクアライナーの停車駅

快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

快速アクアライナーの停車駅は次の通りです。

米子=(各駅停車)=出雲市=(西出雲)=(江南)=(羽根)=大田市=(静間)=(五十猛)=仁万=(馬路)=(湯里)=温泉津=(石見福光)=(黒松)=(浅利)=江津=都野津=(敬川)=波子=(久代)=(下府)=浜田=(各駅停車、上り1本のみ周布、鎌手、石見津田通過)=益田

(カッコは停車しない列車があります。下り2本は江南~大田市間各駅停車)

停車パターンは一定ではなく、列車ごとに異なります。

快速アクアライナーの所要時間、運賃

快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

米子 松江 出雲市 大田市 江津 浜田 益田
米子 510円 1,170円 1,690円 2,310円 2,640円 3,410円
松江 30分~40分 590円 1,170円 1,980円 2,310円 3,080円
出雲市 1時間10分~1時間20分 40分~50分 590円 1,170円 1,520円 2,310円
大田市 1時間50分    ~2時間10分 1時間~1時間30分 30分~50分 680円 990円 1,690円
江津 2時間30分    ~3時間 1時間50分~2時間10分 1時間10分~1時間30分 40分~50分 330円 1,170円
浜田 2時間40分    ~3時間20分 2時間10分~2時間30分 1時間30分~2時間 1時間~1時間20分 20分~30分 770円
益田 3時間30分    ~4時間10分 3時間10分~3時間30分 2時間20分~2時間50分 1時間50分~2時間20分 1時間10分~1時間30分 50分~1時間

 

快速アクアライナーは1日3往復運行します。

快速アクアライナーと競合する交通機関との比較

快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

快速アクアライナーと同じ区間を運行する列車としては特急「スーパーおき」、特急「スーパーまつかぜ」があります。

松江~浜田間で比較します

松江~浜田の交通機関の比較

価格 所要時間 運行本数
特急

スーパーまつかぜ

スーパーおき

3,750円~4,700円 1時間28分    ~1時間52分 約2時間間隔
快速

アクアライナー

1,830円 2時間10分~2時間30分 1日4往復

交通機関の各区間の解説

特急スーパーまつかぜ、スーパーおき

特急スーパーまつかぜ、スーパーおきは鳥取~米子~益田間を運行しています。

所要時間は次の通りです。

(スーパーまつかぜ、スーパーおきの所要時間です)

鳥取 米子 松江
倉吉 28分~34分 30分~37分 53分~1時間02分
米子 1時間~1時間07分 21分~27分
松江 1時間21分    ~1時間34分 21分~27分
出雲市 1時間47分    ~2時間04分 45分~54分 22分~28分
大田市 2時間15分    ~2時間34分 1時間09分    ~1時間30分 47分~1時間04分
江津 2時間42分    ~3時間02分 1時間35分    ~1時間57分 1時間14分    ~1時間32分
浜田 2時間56分    ~3時間28分 1時間51分    ~2時間18分 1時間28分    ~1時間52分
益田 3時間35分    ~4時間03分 2時間26分    ~2時間53分 2時間04分    ~2時間29分

主な区間の大人一人の価格は次の通りです。

(乗車券と特急券の合計、上段:指定席、下段:自由席、特急料金はすべて通常期)

鳥取 米子 松江
倉吉 1,970円

1,440円

2,720円

2,190円

3,250円

2,720円

米子 3,420円

2,890円

1,800円

1,270円

松江 4,700円

3,630円

1,800円

1,270円

出雲市 5,370円

3,960円

2,900円

2,370円

1,880円

1,350円

大田市 6,140円

5,610円

3,420円

2,890円

2,900円

2,370円

江津 7,020円

6,490円

4,700円

3,630円

4,370円

3,300円

浜田 7,460円

6,930円

5,370円

3,960円

4,700円

3,630円

益田 8,120円

7,590円

6,140円

4,730円

5,810円

4,400円

山陰路往復割引きっぷを利用すると安くお得に利用できます。

山陰路往復割引きっぷは、JR西日本が販売している割引きっぷです。

松江~浜田間は往復で7,500円(片道3,750円)です。

特急スーパーまつかぜ、スーパーおきの普通車指定席を利用できます。

山陰エリア地区の駅、みどりの窓口で発売しています。

電話予約やe5489でも購入できます。

値段と有効期間は次の通りです。

米子 松江
鳥取 6,000円

(3,500円/回)

2日間

7,500円

(3,750円/回)

4日間

 

松江 出雲市
大田市 4,950円

(2,425円/回)

2日間

江津 6,850円

(3,425円/回)

4日間

浜田 7,500円

(3,750円/回)

4日間

5,700円

(2,850円/回)

2日間

益田 8,950円

(4,475円/回)

4日間

7,500円

(3,750円/回)

4日間

さらに詳しくは次のページもご覧ください。

特急「スーパーおき」のページ

特急「スーパーまつかぜ」のページ

快速アクアライナーから乗り換えられる列車

快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

米子駅

特急「やくも」、特急「サンライズ出雲」、特急「スーパーおき」、特急「スーパーまつかぜ」、快速「とっとりライナー」

出雲市駅

特急「やくも」、特急「サンライズ出雲」、特急「スーパーおき」、特急「スーパーまつかぜ」、観光列車「あめつち」

益田駅

特急「スーパーおき」、特急「スーパーまつかぜ

快速アクアライナーとは

快速「アクアライナー」は2001年(平成13年)の運行を開始しました。

それまで運行していた快速「石見ライナー」を名称変更、車両変更しての運行開始です。

前身の快速「石見ライナー」は1985年(昭和60年)に快速「しまねライナー」として運行を開始したものを、1997年(平成9年)に快速「石見ライナー」に名称変更したものです。

「しまねライナー」、「石見ライナー」ともキハ58系を使用した列車でした。

「アクアライナー」は当初は5往復で全区間快速運行している列車もありました。

2006年(平成18年)には米子~出雲市間が全区間各駅停車化されました。

2020年(令和2年)には1往復が普通列車となり2021年(令和3年)にはさらに1往復削減されました。

2022年(令和4年)3月改正で、快速「アクアライナー」は廃止されました。

快速アクアライナーの関連商品

 

まとめ

・快速「アクアライナー」は2022年3月改正で廃止されました。

・快速アクアライナーは米子と浜田、益田を結ぶ快速列車

・キハ126系、121系で運行している

・飲み物の自動販売機が設置されておらず、車内販売もない

・車内は向かい合わせのクロスシートで座り心地が良い。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。