特急

【名鉄名古屋本線特急(快速特急)】停車駅や車内設備、座席、運賃を解説します。岐阜、名古屋、岡崎、豊橋を快適に結ぶ列車

(2022年6月26日作成)

名鉄名古屋線特急(快速特急)を解説します

ほとんどの列車は特別車も連結していて快適にアクセスできます。

全面展望が楽しめるパノラマカーを連結した列車も多いです。

JR新快速、快速と対抗していますので、その状況も解説します。

ここでは名鉄名古屋本線特急(快速特急)の停車駅や車内設備、座席、運賃などを中心に解説していきます。

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の車両と編成

使用車両

使用車両は1200系、2200系が主に使用されます。

特別車連結の編成です。(平日昼間は全車一般車の編成です。)

1200系はパノラマスーパーで、豊橋行きでは前面展望が楽しめます。

2200系で運行する列車もあります。2200系についてはこちらの記事をご覧ください。

2200系特急(常滑・空港線特急)の解説記事

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系

編成

名鉄名古屋本線特急(快速特急)は6両編成で運行します。

(一部に8両編成の列車があります)

6両編成の1号車、2号車は特別車です。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の車内と座席

特別車

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の1号車、2号車は特別車です。

1200系の1号車はパノラマカーです。

2200系で運行する列車もあります。2200系についてはこちらの記事をご覧ください。

2200系にはパノラマカーはありません。

2200系特急(常滑・空港線特急)の解説記事

名鉄河和線 知多新線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系

パノラマカーの先頭部です。

階段を少し上がったところにあるので、一番前の席以外でも高い位置からの車窓が楽しめます。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車

展望室です。

背もたれが少し低くなっており、一番前でなくてもある程度前面展望が楽しめます。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 1号車

座席

座席はリクライニングし、テーブル、なども備わっています。

(展望室など一部の席ではテーブルがない場合もあります)

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車

パノラマスーパーの展望席

豊橋行きでは1号車の1番A~D席が一番前になります。

少し後ろからでも展望は楽しめますが、やはり一番前がおすすめです。

展望室は1号車の1番から5番までの座席です

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 1号車 展望席

車いす対応座席

2号車の岐阜寄りには車いす対応の座席があります。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 車いす固定用座席

お手洗い、トイレ等

特別車連結列車にはお手洗い、トイレがあります。

2号車または3号車にお手洗いがあります。

落ち着いた木目調のドアです。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 お手洗い トイレ

中も濃い木目調の落ち着いた内装です。

ベビーベッドもあります。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 お手洗い トイレ

洗面台も落ち着いた雰囲気です。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 洗面台

キャリーケースもおける荷棚

特別車のデッキには荷棚があります。

大きなキャリーケースも置ける荷棚です。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 特別車 荷棚

一般車

一般車は岐阜よりの3号車~6号車(一部8号車)です。

1200系の一般車はクロスシートです。

(2200系は一部ロングシートがあります)

名鉄河和線 知多新線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 一般車

向きは変えることができます。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 一般車

扉付近には補助席があります。

名鉄河和線 知多新線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 一般車

優先座席はピンク地のシートです。

名鉄名古屋本線 特急 パノラマスーパー 1000系 1200系 一般車

8両編成の場合、岐阜方の2両はロングシート車の場合があります。

名鉄河和線 知多新線 特急 一般車 ロングシート

名鉄名古屋本線特急(快速特急)のおすすめ座席

パノラマスーパーの豊橋行きでは1号車の1番A~D席が一番前になります。

少し後ろからでも展望は楽しめますが、やはり一番前がおすすめです。

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の停車駅や運賃、所要時間と運行間隔など

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の停車駅

名鉄快速特急、特急の停車駅は次の通りです。

名鉄岐阜=笠松=新木曽川=名鉄一宮=国府宮=名鉄名古屋=金山=神宮前=知立=◎新安城=東岡崎=◎国府=豊橋

◎新安城、◎国府は特急が停車、快速特急は通過

名鉄岐阜=笠松=新木曽川=名鉄一宮=国府宮=名鉄名古屋=金山=神宮前=知立=◎新安城=東岡崎=◎国府=豊橋

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の所要時間と運賃

運賃・料金、所要時間は次の通りです。

(上段:運賃、下段:特別車両券(360円)含む)

東岡崎 名鉄名古屋 名鉄岐阜
豊橋 570円

930円

1,190円

1,550円

1,500円

1,860円

東岡崎 20分 東岡崎 680円

1,040円

1,190円

1,550円

名鉄名古屋 1時間 30分 名鉄名古屋 570円

930円

名鉄岐阜 1時間20分 1時間 30分 名鉄岐阜

(特別車両に乗車の際は特別車両券「ミューチケット」360円が必要です、乗継利用も1回利用の料金で乗車できます。ミューチケットはネット予約もできます。名鉄ネット予約サービスのページ

なごや特割2平日・なごや特割2度土休日で名鉄名古屋~豊橋間が安くなります。

なごや特割2平日:1,780円(890円/枚)

なごや特割2土休日:1,560円(780円/枚)

名鉄のHP

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の運行間隔

運行間隔は次の通りです。

名鉄岐阜~豊橋直通は30分間隔

名鉄岐阜~中部国際空港、新鵜沼~豊橋の系統を合わせると約15分間隔の運転

(名古屋、金山、神宮前で乗り換え)

名鉄名古屋本線特急(快速特急)と競合する交通機関の比較

名鉄名古屋本線特急(快速特急)と同じ区間を運行する交通機関はJR新快速・快速、新幹線、特急ひだ・しらさぎがあります。

名古屋~豊橋、名古屋~岐阜で交通機関の比較を示します。

名古屋~豊橋の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速等 780円~1,340円 約51分 15分間隔
名鉄快速特急・特急 780円~1,550円 約59分 15分間隔
新幹線 1,180円~3,630円 約20分~35分 2~3本/時間

名古屋~岐阜の交通機関の比較

運賃 所要時間 運行本数
JR新快速等 470円 約19分 15分間隔
JR特急ひだ・しらさぎ 1,230円~1,760円 約19分 1~2本/時間
名鉄快速特急・特急 570円 約28分 15分間隔

交通機関の各区間の解説

JR快速、新快速

停車駅

特別快速、新快速、快速の停車駅は次の通りです。

浜松=(各駅停車)=豊橋=(三河大塚)=(三河三谷)=蒲郡=(幸田)=岡崎=安城=刈谷=◎大府=(★共和)=金山=名古屋=(稲沢)=尾張一宮=岐阜=(各駅停車)=米原

◎大府は新快速・快速が停車します、特別快速は通過

★共和は快速が停車します、特別快速・新快速は通過

三河三谷、幸田、稲沢は一部列車が停車します。

(三河大塚は土休日の豊橋行き3本が停車、三河三谷、幸田は1時間に1~2本程度停車、稲沢はラッシュ時に停車)

区間快速の停車駅は次の通りです。

浜松=(各駅停車)=岡崎=安城=刈谷=大府=共和=金山=名古屋=尾張一宮=岐阜=(各駅停車)=米原

運行間隔

豊橋~大垣間では特別快速、新快速、快速で10~15分間隔で運行しています。

昼間時間帯は新快速が30分間隔、快速が30分間隔で運行しています。

ラッシュ時には特別快速が30分間隔、新快速が30分間隔、快速が30分間隔で運行しています。

大垣~米原間はラッシュ時間帯に30分間隔で運行しています。

(ラッシュ時間帯以外は大垣で乗り換え)

浜松行きはごく一部の列車で運行しています。

運賃、料金、所要時間

特別快速、新快速、快速、区間快速には通常の切符やICカードだけで乗車することができます。

新快速の所要時間と運賃を表に示します。

岡崎 名古屋 岐阜 大垣 米原
豊橋 590円 1,340円 1,980円 1,980円 2,640円
岡崎 20分 岡崎 620円 1,340円 1,520円 1,980円
名古屋 51分 33分 名古屋 470円 770円 1,340円
岐阜 79分 55分 19分 岐阜 240円 860円
大垣 92分 68分 32分 12分 大垣 680円
米原 128分 104分 66分 46分 31分 米原
お得なきっぷ

名古屋地区の特別快速、新快速、快速にお得に乗るには次のきっぷがあります。

・名古屋往復きっぷ

・新城・本長篠往復きっぷ

・豊橋往復きっぷ

・名古屋⇔豊橋 カルテットきっぷ

名古屋往復きっぷ、新城・本長篠往復きっぷ、豊橋往復きっぷ

名古屋往復きっぷ新城・本長篠往復きっぷ豊橋往復きっぷはJR東海が販売する往復割引乗車券です。

新快速や特別快速、快速や普通列車を利用できます。

発売当日限り有効です。

別途新幹線変更券を購入する豊橋~名古屋間で新幹線の普通車自由席を利用できます。

新幹線変更券は豊橋ゾーン、新城ゾーン発のきっぷを持っている場合に利用できます。

1回あたり土休日400円、平日520円です。

きっぷの値段は次の通りです。

(新幹線は新幹線変更券の値段を往復プラスしています)

土休日 平日 土休日(新幹線) 平日(新幹線)
豊橋ゾーン

(豊橋~豊川・二川)

1,560円

(780円/片道)

1,900円

(950円/片道)

2,360円

(1,180円/片道)

2,940円

(1,470円/片道)

西小坂井~三ヶ根 1,560円

(780円/片道)

1,900円

(950円/片道)

2,360円

(1,180円/片道)

2,940円

(1,470円/片道)

新城ゾーン

(本長篠~三河一宮)

1,680円

(840円/片道)

2,000円

(1,000円/片道)

2,480円

(1,240円/片道)

3,040円

(1,520円/片道)

名古屋⇔豊橋 カルテットきっぷ

名古屋⇔豊橋 カルテットきっぷはJR東海が販売する割引きっぷです。

4枚つづりのきっぷです。

新快速や特別快速、快速や普通列車を利用できます。

発売当日限り有効です。

別途新幹線変更券を購入する豊橋~名古屋間で新幹線の普通車自由席を利用できます。

1回あたり土休日400円、平日520円です。

きっぷの値段は次の通りです。

名古屋市内~豊橋ゾーン(豊橋~豊川・二川):3,560円(890円/枚)

新幹線変更券(土休日400円、平日520円)をプラスすると

土休日5,160円(1,390円/枚)、平日5,640円(1,410円/枚)

JR特急ひだ、しらさぎ

名古屋~岐阜間は特急「しらさぎ」、「ひだ」も運行しています。

岐阜~米原は特急「しらさぎ」も運行しています。

特急「しらさぎ」、「ひだ」の所要時間は次の通りです。

名古屋~岐阜:約19分

名古屋~米原:約59分

名古屋~岐阜は「しらさぎ」と「ひだ」で1時間に1~2本運行しています。

岐阜~米原は「しらさぎ」が1~2時間に1本運行しています。

運賃・料金は次の通りです。

名古屋~岐阜:指定席:1,760円、自由席:1,230円

名古屋~米原:指定席:3,070円、自由席:2,540円

新幹線

豊橋~名古屋間、名古屋~米原間は新幹線も利用できます。

新幹線の所要時間は次の通りです。

豊橋~名古屋:約20分~35分

名古屋~米原:約23分~35分

運賃・料金は次の通りです。

豊橋~名古屋:指定席:3,630円、自由席:3,100円

名古屋~米原:指定席:3,630円、自由席:3,100円

豊橋~名古屋間は新幹線名古屋往復きっぷも利用できます。

(名古屋市内発の新幹線豊橋往復きっぷ新幹線新城・本長篠往復きっぷも同額)

名古屋市内~豊橋ゾーン(豊橋~豊川・二川)

土休日2,360円(1,180円/片道)、平日2,940円(1,470円/片道)

名古屋市内~新城ゾーン(本長篠~三河一宮)

土休日2,480円(1,240円/片道)、平日3,040円(1,520円/片道)

名鉄名古屋本線特急(快速特急)から乗り換えできる列車

名鉄岐阜駅

特急「ひだ」、特急「しらさぎ

JR快速、新快速、特別快速

名鉄一宮駅

特急「ひだ」、特急「しらさぎ

JR快速、新快速、特別快速

新鵜沼駅

特急「ひだ

名鉄名古屋駅

名鉄名古屋本線特急、名鉄常滑線・空港線特急、名鉄犬山線特急、名鉄河和線、知多新線特急

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

特急「しなの」、特急「ひだ」、特急「南紀」、特急「しらさぎ」、快速「みえ

JR快速、新快速、特別快速

近鉄特急(ひのとりしまかぜアーバンライナー伊勢志摩ライナー名阪特急名伊特急

金山駅

空港特急「ミュースカイ」、名鉄常滑線・空港線特急、名鉄河和線、知多新線特急

特急「ひだ」、特急「しらさぎ

JR快速、新快速、特別快速

神宮前駅

空港特急「ミュースカイ」、名鉄常滑線・空港線特急、名鉄河和線、知多新線特急

豊橋駅

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

特急「伊那路」

名鉄名古屋本線特急(快速特急)とは

名鉄名古屋本線の全線を走破する特急は「本線特急」と呼ばれ、1948年(昭和23年)に初めて運行を開始しました。

それまでは架線の電圧の違いから通し運転ができず、金山で運行系統が分かれていました。

1965年(昭和40年)に1時間4本の対戦が確立しました。

また、座席指定車の運行も始まりました。当初は「座席確保特急」の名前で運行していました。

1967年(昭和42年)には座席確保特急が「座席特急」の名前で拡大し、7000系、7500系、7700系で運行します。

1977年(昭和52年)から1990年(平成2年)までの間は、「特急」は座席指定とし、座席指定のない全車自由席の特急は「高速」の種別となりました。

昼間の時間帯は「特急」と「高速」を1時間に2本ずつ運転しました。

1990年(平成2年)に「高速」が廃止され、一部指定席特急が登場します。

昼間の時間帯はすべて一部指定席特急となりました。

1992年(平成4年)には朝夕を含めすべての特急が一部指定席特急となりました。

2005年(平成17年)の白紙ダイヤ改正では「快速特急」が新設されました。

またと、豊橋~中部国際空港間、岐阜~中部国際空港間の特急が新設されます。

2008年(平成20年)には豊橋~中部国際空港間の特急がほぼ廃止となり、代わりに犬山線直通の豊橋方面行き特急が新設されます。

これ以降は全線を走破する特急および快速特急は1時間に2本となり現在に至ります。

名鉄名古屋本線特急(快速特急)の関連商品

 

まとめ

・名鉄名古屋本線特急(快速特急)は岐阜~豊橋間を運行している

・30分間隔で運行している

・名鉄岐阜~中部国際空港、新鵜沼~豊橋の系統を合わせると約15分間隔の運転

・パノラマスーパーで運行する列車で、豊橋行きは前面展望が楽しめる

 

最後までお読みいただきありがとうございました。