(2021年5月20日更新)
京都から東舞鶴・西舞鶴を結ぶ特急「まいづる」。
京都市内と日本海側の赤れんがの街、舞鶴を1時間30分程度で結びます。
ここでは特急まいづるの車両や車内、座席や設備、お得なきっぷやバスとの比較など解説していきます。
特急まいづるは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、減便が続いています。
2022年3月から当面の間ののまいづるの時刻表ついてはこちらのページをご覧ください
特急まいづるの車両と編成
特急まいづるの使用車両
287系とKTR8000系で運行されています。
287系
287系は2011年(平成23年)に登場したJR西日本の特急型列車です。
特急「くろしお」と北近畿地区の特急「こうのとり」、特急「きのさき」、特急「はしだて」にも使用されています。

特急「まいづる」は京都~綾部間で特急「きのさき」もしくは特急「はしだて」と併結してます。
4号車と5号車の間は車両前端の扉が開いて連結します。
連結中は車両間を行き来できます。
綾部到着直前には分割操作のため車両間は行き来ができなくなります。

KTR8000系
特急まいづるは京都丹後鉄道所有のKTR8000系でも運行されます。
KTR8000系は以前は「タンゴディスカバリー」として運行されていた車両です。
現在は水戸岡鋭治氏デザインにより「丹後の海」としてリニューアルされメタリックブルーの車両に変わりました。

編成
特急「まいづる」の編成です。
特急「まいづる」は京都~綾部間で特急「きのさき」もしくは特急「はしだて」と併結してます。
特急「まいづる」は京都よりの車両です。
287系は5号車~7号車、KTR8000系丹後の海は5号車、6号車です。
特急まいづるは全車指定席です。

KTR8000系

(JRおでかけネットより)
特急まいづるの車内と座席
287系まいづる
普通車
287系のシートです。

よく見かけるJR西日本の特急列車の座席です。

車両端部の座席にはコンセントとパソコンテーブルがあります。


お手洗い、トイレ
お手洗いは5号車、6号車に設置されています。
6号車のお手洗いは多目的お手洗いです。

KTR8000系はしだて
KTR8000系は水戸岡鋭治氏の監修によりリニューアルされ「丹後の海」車両となっています。
木目調のデザインに、カエデ柄の座席です。

チェック柄の座席もあります。

1号車、6号車には車いす対応座席があります。

豊岡方の運転席の後ろはソファーがあります。

お手洗い、トイレ
1号車、6号車には多目的お手洗い、多目的トイレがあります。

ベビーキープも備えています。

洗面所です。

特急まいづるのおすすめ座席
特急まいづるは保津川の渓谷もトンネルで抜けます。
その先は山を走るので、特に車窓を楽しめる区間はないと言えます。
まいづるには飲み物の自動販売機があるか
特急まいづるには飲み物の自動販売機はありません。
車内販売もありません。
飲物や食べ物は乗車前に駅売店やコンビニで購入しておきましょう。
特急まいづるの停車駅、所要時間
特急まいづるは下記の駅に停車します。
京都=二条=亀岡=園部=(日吉)=綾部=西舞鶴=東舞鶴
(カッコはごく一部の列車が停車します)
所要時間は下記の通りです。
(東京からの所要時間は東京~京都間はのぞみを利用)
京都 | 東京 | |
綾部 | 約1時間04分~1時間17分 | 約3時間30分~3時間45分 |
西舞鶴 | 約1時間26分~1時間43分 | 約3時間55分~4時間10分 |
東舞鶴 | 約1時間33分~1時間51分 | 約4時間10分~4時間20分 |
時刻は京都駅基準で8時台〜20時台までおおむね1~2時間に1本。
東舞鶴駅基準で6時台から18時台までおおむね2時間に1本で運行しています。
特急まいづるは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、減便が続いています。
2022年3月から当面の間ののまいづるの時刻表ついてはこちらのページをご覧ください
特急まいづるの運賃、料金等
通常の運賃、料金
運賃と特急料金を含んだ価格は次の通りです。
(特急料金はすべて通常期、東京~京都間はのぞみを利用)
京都 | 東京 | |
綾部 | 2,860円 | 16,030円 |
西舞鶴 | 3,210円 | 16,360円 |
東舞鶴 | 3,930円 | 16,570円 |
まいづるに安く乗るための割引きっぷ
特急まいづるに利用できる割引きっぷには次のものがあります。
・新幹線との乗り継ぎ割引
・eきっぷ
・チケットレス特急券・eチケットレス特急券
・J-WESTチケットレス(前日・当日限定)
新幹線との乗り継ぎ割引
新幹線から京都駅で乗り換えてくろしおに乗る場合に割引があります。
乗車する駅の窓口でまいづるの特急券も一緒に買うことでまいづるの特急券が半額になります。
eきっぷ
「eきっぷ」と「e早得」はJR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で発売されている特急券です。
「eきっぷ」と「e早得」は「e5489」の登録と「J-WESTカード」で決済することでこう縫うできます。
「eきっぷ」は乗車当日でも購入が可能です。
運賃も含めた主な区間の値段は次の通りです。
・eきっぷ
京都~東舞鶴:普通車指定席3,180円、グリーン車5,150円
京都~西舞鶴:普通車指定席2,680円、グリーン車3,440円
京都~綾部:普通車指定席2,330円、グリーン車3,090円
京都~園部:指定席指定席1,250円、グリーン車2,010円
チケットレス特急券・eチケットレス特急券
チケットレス特急券とeチケットレス特急券は「e5489」の会員向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
チケットレスサービスでは、スマートフォンやパソコンで切符を購入し、お持ちのICOCAや定期券などで改札を通ります。
チケットレスサービスによる乗車方法についてはJR西日本の公式ページをご覧ください。
チケットレス特急券とeチケットレス特急券の違いは、使用するクレジットカードの違いです。
チケットレス特急券はJRで利用できるクレジットカードで購入可能です。
eチケットレス特急券を利用する際には「J-WESTカード」が必要です。
運賃、乗車券も含めた主な区間の価格は次の通りです。
京都~東舞鶴:チケットレス特急券3,730円、eチケットレス特急券3,180円
J-WESTチケットレス(前日・当日限定)
J-WESTチケットレスは「J-WESTネット会員」向けサービスチケットレスサービスの割引特急券です。
「J-WESTネット会員」は無料で登録可能です。
J-WESTチケットレスは、お手持ちのクレジットカードを登録することで利用できます。
J-WESTカードを登録すると、発車2分前までは何度でも変更可能、その他のカードは購入後は変更不可です。
普通車指定席のみの設定です。
J-WESTチケットレスは乗車日の前日と当日のみ予約・購入が可能です。
J-WESTチケットレスの特急きのさきでの設定区間は京都~園部です。
主な区間の運賃・乗車券込みの値段は次の通りです。
京都~亀岡:970円
京都~園部:1,140円
京都~東舞鶴:2,930円
主な区間の運賃・乗車券込みの値段は次の通りです。
京都~亀岡:940円
京都~園部:1,110円
嵯峨野通勤回数特急券
嵯峨野通勤回数特急券はJR西日本が発売する4枚つづりの回数券タイプの料金券です。
特急まいづるやきのさき、はしだてなどの普通車自由席に乗車できます。
設定区間内に有効な通勤・通学定期券または回数券を持っている場合に発売します。
有効期間は1か月です。
設定区間と値段は次の通りです。
(特急自由席4回分の値段です)
京都・二条~亀岡:2,280円
京都・二条~園部:2,280円
京都・二条~日吉:2,280円
特急まいづると競合する交通機関との比較
特急まいづると同じ区間を運行する高速バスは「舞鶴赤れんがエクスプレス号」(京都~西舞鶴・東舞鶴)があります。
京都~東舞鶴間の交通機関の比較をまとめました。
京都~東舞鶴の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(まいづる) | 3,180円~3,930円 | 1時間33分~1時間51分 | 7.5往復 |
高速バス | 2,450円 | 1時間40分~1時間50分 | 7往復 |
各交通機関の解説
舞鶴赤れんがエクスプレス号(京都~西舞鶴・東舞鶴)
舞鶴赤れんがエクスプレス号は京都交通と西日本ジェイアールバスが共同運行する高速バスです。
所要時間は次の通りです。
京都駅(烏丸口)~東舞鶴駅:約1時間50分~2時間
京都駅(烏丸口)~西舞鶴駅:約1時間32分~1時間42分
運行本数は1日7往復です。
運賃は次の通りです。
京都駅(烏丸口)~東舞鶴駅:2,450円
京都駅(烏丸口)~西舞鶴駅:2,150円
ネット回数割引で12%程度安くなります。
時刻表などは次のページをご覧ください
まいづるにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急まいづるから乗り換えられる列車
京都駅
関空特急「はるか」、特急「サンダーバード」、特急「スーパーはくと」、新快速、みやこ路快速
近鉄京都線、橿原線特急(しまかぜ、伊勢志摩ライナー、ビスタカー等)
綾部駅
特急まいづるとは
特急「まいづる」は1999年(平成11年)の舞鶴線電化開業時に誕生しました。
以前は特急「あさしお」や急行「丹後」などが乗り入れていましたが、1996年(平成8年)の山陰線電化以降は東舞鶴駅には特急列車が乗り入れていませんでした。
(西舞鶴駅にはタンゴエクスプローラーが乗り入れ)
まいづるは運行開始時は183系のグリーン車も連結している編成で運行していました。
2003年(平成15年)には特急「しらさぎ」で使用されていた増結用485系3両編成を183系に改造のうえ、特急「まいづる」での運行を開始しました。
3両編成はグリーン車がなく、普通車のみの編成です
この時から「まいづる」は京都~綾部間で特急「きのさき」や特急「はしだて」と併結となっています。
2011年(平成23年)には287系が投入されます。
2011年以降はKTR8000系で運行されていた「タンゴディスカバリー」も編入して「まいづる」として運行ししてます。
特急まいづるの関連商品
まとめ
・特急まいづるは京都と東舞鶴、西舞鶴を結ぶ特急列車
・京都~綾部間は「きのさき」、「はしだて」と併結しているの
・普通車は車両の前後端の座席にコンセントがついている
最後までお読みいただきありがとうございました。