(2022年4月25日作成)
博多と小倉・門司港を結ぶ特急「きらめき」。
ラッシュ時の福岡と北九州の通勤特急として活躍しています。
ここでは特急「きらめき」の車両、車内やお得な乗車方法などをまとめました。
特急きらめきの車両と編成
特急きらめきの使用車両
特急「きらめき」は787系を中心に一部は783系で運行されています。
787系は博多から西鹿児島を結ぶ特急「つばめ」用として平成4年に誕生しました。
現在は「きらめき」のほかに大分〜宮崎〜鹿児島中央の「にちりん」、「ひゅうが」、「きりしま」や博多〜長崎の「かもめ」や佐世保方面の「みどり」でも運行されています。


特急「きらめき」の一部列車(博多行き:3号、門司港行き:12号、14号)は特急「みどり」、「ハウステンボス」用の車両で運行しています。


車両の詳細は次の記事をご覧ください。
特急きらめきの編成
特急「きらめき」は4両編成、6両編成、7両編成、8両編成があります。
6,7両編成が787系、4,8両編成が783系です。
自由席と指定席の割合は図の通りです。

(JR九州 HPより)
特急きらめきの車内
787系きらめき
グリーン車
DXグリーン席
こちらは博多方面の先頭部にあるDXグリーン席です。
3席のみで独立してパーテーションで仕切られています。
電動リクライニングでかなり深い角度まで倒れます。

グリーン席
グリーン席は1+2列の3列席です。

グリーン個室
デッキ部分には4人掛けのグリーン個室があります。

普通車(自由席、指定席)
普通席
普通車は2列+2列の4列席です。

座席の柄は数種類あります。
テーブルは前の座席から引き出して利用します。
コンセントがついている車両があります。

2号車には車いす対応座席があります。

コンパートメント
3号車にはパーテーションで仕切られた4人用のコンパートメントがあります。
この車両も自由席ですので、早い者勝ちで利用できます。

テーブルも広げるとかなり使いやすく、デスクライトもあります。
ちょっとしたパソコン仕事などに最適です。

携帯電話スペース
787系には数か所に携帯電話の通話スペースがあります。

お手洗い、トイレ等
2号車には多目的お手洗い、多目的トイレがあります。

お手洗いにはベビーキープがあります。

多目的トイレ、多目的お手洗いの中には洗面台があります。

こちらは1号車のお手洗い、トイレです。
グリーン車なので扉が木目調です。
その他の車両のお手洗い、トイレも扉のデザインは異なりますが、中は同じです。

洋式便座のお手洗い、トイレです。

お手洗い、トイレの中に洗面台もあります。

特急きらめきのおすすめ座席
特急「きらめき」のおすすめ座席は、3号車(または4号車)のコンパートメントです。
通勤のひと時を静かにゆったり過ごせます。
3号車はほかにも足元の広い座席もあるのでお勧めです。
きらめきには飲み物の自動販売機がある
787系の特急きらめきには2号車に飲み物の自動販売機があります。
お茶、コーヒー、ジュース等の飲み物が買えます。
その他の車内販売はないので駅で買っておきましょう。

特急きらめきの停車駅、所要時間
特急きらめきは下記の駅に停車します。
博多=(吉塚)=(香椎)=(福間)=(東郷)=赤間=折尾=黒崎=(八幡)=戸畑=小倉=(門司)=(門司港)
(カッコの駅は一部の列車が停車)
所要時間は下記の通りです。
博多 | 小倉 | |
門司港 | 1時間08分~1時間23分 | 12分~15分 |
小倉 | 50分~1時間06分 | ー |
折尾 | 34分~46分 | 16分~20分 |
赤間 | 21分~33分 | 28分~33分 |
博多 | ー | 50分~1時間06分 |
特急「きらめき」は博多行きは5時台~7時台、19時台、22時台に運行しています。
(朝は門司港発、夕方以降は小倉発)
門司港行きは17時台~23時台で運行しています。
(17時台は小倉行き)
特急きらめきの運賃、料金等
通常の運賃、料金
博多 | 小倉 | |
門司港 | 2,630円
2,100円 |
1,310円
780円 |
小倉 | 2,440円
1,910円 |
ー |
折尾 | 2,080円
1,550円 |
1,410円
880円 |
赤間 | 1,790円
1,260円 |
1,890円
1,360円 |
博多 | ー | 2,630円
2,100円 |
(上段:指定席、下段:自由席)
きらめきに安く乗るには
JR九州ネットきっぷ
こちらネット予約で当日まで予約可能なきっぷです。
急に利用する場合でも安心です。
受取前なら何度でも変更可能です。
(予約した列車が出発した場合を除きます)
ポイントが1%つきます。
主な駅、区間の価格は次の通りです。
(運賃、特急込み)
ネットきっぷ | 指定席(参考) | 自由席(参考) | |
博多~折尾 | 1,360円 | 2,000円 | 1,470円 |
博多~黒崎 | 1,420円 | 2,180円 | 1,650円 |
博多~戸畑・小倉 | 1,470円 | 2,360円 | 1,830円 |
(指定席・自由席とも同じ料金です、佐伯、延岡は大分駅でにちりんに乗り換えても同じ料金です)
JR九州のネット予約は登録は無料で、クレジットカードを登録すればすぐに利用できます。
駅の窓口のほか、指定席券売機での受け取りも可能です。
2枚きっぷ(自由席)
2枚買えばお得なきっぷ。
往復でも2人でも利用できます。
(自由席用)
博多〜小倉:大人2,940円(1,470円/枚)
詳しくはJR九州の割引きっぷのページもご覧下さい。
特急きらめきと競合する交通機関との比較
特急きらめきと同じ区間を運行する交通機関は高速バスをはじめ山陽新幹線や快速も運行しています。
博多~小倉間の交通機関の比較をまとめました。
福岡~小倉の交通機関の比較
運賃 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR鹿児島本線快速 | 1,310円 | 1時間10分 | 20~30分間隔 |
特急ソニック・きらめき | 1,470円~2,360円 | 40分~45分 | 20~30分間隔 |
山陽新幹線 | 3,660円 | 16分~18分 | 5~15分間隔 |
高速バス | 990円~1,150円 | 1時間26分~1時間50分 | 5~60分間隔 |
各交通機関の解説
JR鹿児島本線快速
きらめきの運行する鹿児島本線は快速電車も運行しています。
鹿児島本線快速の停車駅は次の通りです。
小倉=西小倉=戸畑=八幡=黒崎=折尾=(海老津)=赤間=東郷=福間=古賀=福工大前=香椎=千早=吉塚=博多=南福岡=大野城=二日市=原田=基山=鳥栖=久留米=荒木=羽犬塚=筑後船小屋=瀬高=大牟田=荒尾
所要時間と運賃は次の通りです。
(運賃)
小倉 | 380円 | 950円 | 1,130円 | 1,310円 |
約20分 | 折尾 | 570円 | 760円 | 950円 |
約45分 | 約20分 | 福間 | 280円 | 480円 |
約1時間 | 約35分 | 約15分 | 香椎 | 230円 |
約1時間10分 | 約45分 | 約25分 | 約10分 | 博多 |
(所要時間)
快速、区間快速合わせて20~30分間隔で運行しています。
山陽新幹線
博多からの山陽新幹線の所要時間は次の通りです
所要時間 | |
博多~小倉 | 約16分~18分 |
小倉にはのぞみ号、みずほ号、さくら号をはじめとしたすべての山陽新幹線の列車が停車します。
運行間隔はは約5分~15分間隔です。
運賃・料金は次の通りです。
博多~小倉:3,660円
高速バス北九州~福岡線
高速バス北九州~福岡線は西鉄バスが運行する高速バスです。
所要時間は次の通りです
所要時間 | |
西鉄天神高速バスBT~小倉駅 | 約1時間26分~1時間43分 |
博多駅BT~小倉駅 | 約1時間48分~1時間50分 |
運行間隔は次の通りです
西鉄天神高速バスBT~小倉駅:約8~15分間隔
博多駅BT~小倉駅:約1時間間隔
運賃・料金は次の通りです。
西鉄天神高速バスBT~小倉駅:約8~15分間隔
博多駅BT~小倉駅:約1時間間隔
運賃は次の通りです。
福岡(天神・博多)~北九州(小倉等):1,150円
往復乗車券で2,200円(1,100円/回)、4枚回数券で4,200円(1,050円/回)、スマホ4枚回数券で3,960円(990円/回)まで安くなります。
きらめきにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急きらめきから乗り換えできる列車
博多駅
特急「かもめ」、特急「みどり」、特急「ハウステンボス」、特急「ゆふ」、特急「ゆふいんの森」、JR鹿児島本線快速
折尾駅、黒崎駅
小倉駅
特急きらめきとは
特急きらめきは博多〜小倉・門司港を結ぶ特急列車です。
2000年(平成12年)3月のダイヤ改正で誕生しました。
当初は博多行き2本のみの運行でしたが、ホームライナーなどを統合・格上げして本数が増加します。
2011年(平成23年)には九州新幹線博多開業に伴い廃止となった「リレーつばめ」、「有明」の博多~門司港部分を吸収し、最大の運行本数(博多行き14本(土休日は16本)、小倉・門司港行き17本)となります。
しかし利用が増加せず、2014年(平成26年)、2018年(平成30年)のダイヤ改正で昼間の列車を中心に削減されます。
現在は博多行きは朝のみ、小倉・門司港行きは夕方以降の運転で通勤ライナー的列車となっています。
特急きらめきの関連商品
まとめ
・特急きらめきは博多と小倉・門司港を結ぶ特急列車
・783系と787系で運行されている
・グリーン車と一部の車両にはコンセント付き
・飲み物の自動販売機が設置されていて便利
・3号車の普通車ボックスシートも自由席で利用できる
最後までお読みいただきありがとうございました。