(2021年5月8日更新)
近鉄特急の看板列車、アーバンライナーの車両、座席、お得な料金などを解説します。
大阪難波、京都、名古屋、伊勢志摩、吉野の間を縦横無尽に高頻度で快適に結ぶ近鉄特急。
その中でもアーバンライナーは大阪〜名古屋の看板特急です。
レギュラーシートとデラックスシートがあり、デラックスシートは特に快適です。
それではさっそく解説します。
アーバンライナーの車両と編成
アーバンライナーの車両
アーバンライナーの車両は専用の21000系と21020系が使用されます。
21000系は1988年(昭和63年)にデビューしました。
リニューアル改造が施され、現在はアーバンライナーPlusを名乗っています。

21020系は21000系のリニューアル改造時の車両不足を補うべく2003年(平成15年)にデビューしました。
こちらはアーバンライナーnextを名乗っています。

アーバンライナーの編成
アーバンライナーの編成はレギュラーカー、3列シートで快適なデラックスカーで構成されています。
デラックスカーの利用には特急料金とは別に特別車両料金が必要です。
サロンカー、デラックスカーの位置は下記の通りです。
名古屋寄りの先頭車1号車がデラックスカーです。
全席禁煙ですが、3号車と6号車には喫煙室があります。
(8両編成の場合もありますがその場合はレギュラーカーが2両増えます)

アーバンライナーの車内と座席
レギュラーカー
2号車から6号車はレギュラーカーです。
レギュラーカーの座席は通路を挟んで2列ずつの4列です。

レギュラーシートはグレー系の落ち着いた座席です。
座席はゆりかご式シートでリクライニングをすると角度に応じて座席の後ろが沈み込みます。
より体が包まれているような感じで心地よいです。

デラックスカー
1号車はデラックスカーです。

デラックスカーは濃い赤色の落ち着いた色調の座席です。
1列+2列の3列でゆったりしています。

デラックスシートもゆりかご式シートですが電動で動作します。
スイッチの操作で好きな位置にリクライニングをとめることができます。

小さいながらテーブルがあります。

座席のひじ掛け内側にはリクライニングと読書灯のスイッチがあります。
読書灯は左側の肩付近にあります。


二列席でも一席ごとに独立しており、ひじ掛けも離れているので遠慮しなくていいのでありがたいです。

フットレストは広げて使うとかなり大きい面積です。


フットレスト横にコンセントがあります。

お手洗い
アーバンライナーには2号車、4号車、5号車にお手洗いがあります。
すべて洋式のお手洗いでウォシュレットもついていて快適です。
5号車のお手洗いはバリアフリー対応になっています。

おむつ取り換えの台やベビーチェアもついていますのでお子様も安心です。

洗面台です。

おしぼり
洗面台の近くやデッキにはおしぼりがあります。
おしぼりの袋には近鉄特急の車両が描かれていてマニア心をくすぐります。


先頭デッキから運転席や迫力ある展望が見える
先頭車のデッキ部分は運転席がガラス張りになっているので、前面が展望できます。
さっそうと過ぎ行く景色や迫りくる反対方向の列車など迫力ある景色が見えます。
乗車中のちょっとした息抜きに、またお子様はとても喜ぶでしょう。

アーバンライナーは全席禁煙
アーバンライナーは全席禁煙です。
タバコは3号車と6号車の喫煙コーナーで吸うことになります。

カラーの案内液晶ディスプレイ
車両端の扉の上には22インチの液晶ディスプレイが設けられています。
停車駅案内のほか現在地の表示やニュースなどを表示しています。
運転席カメラからの迫力ある展望映像も見ることができます。


アーバンライナーの車内販売
アーバンライナーを含む近鉄特急では車内販売はありません。
飲み物の自動販売機が車内にあります。
その他のものは乗車前に購入しておきましょう。
自動販売機
アーバンライナーには3号車にソフトドリンクの自動販売機があります。

アーバンライナー車両を使用する列車
アーバンライナーは主に次の列車で運行します。
・大阪難波~名古屋(停車型)
・名古屋~宇治山田、鳥羽、賢島
・大阪難波~近鉄奈良
どの列車がアーバンライナー車両で運行されるか、下記リンクの時刻表から確認できます。
「u」マークの列車がアーバンライナーです。
下記の近鉄HPにリンクしているPDFファイル時刻表から確認できます。
名阪特急の鶴橋~津間ノンストップ特急は、すべて「ひのとり」に置き換わりました。
「ひのとり」の概要については次の記事をご覧ください。
アーバンライナーの運賃・料金例
大阪難波〜名古屋:レギュラー4,340円、デラックス4,860円
大阪難波〜津:レギュラー3,060円、デラックス3,380円
大阪難波〜奈良:レギュラー1,090円、デラックス1,300円
その他の区間等も近鉄HPの下記ページで運賃・料金検索できます。
アーバンライナーのお得なきっぷ、乗車方法
近鉄特急ネット予約でチケットレス特急券購入
近鉄特急によく乗る場合はネット予約でチケットレス乗車券購入がお得です。
特急料金の10%がポイントでもらえて、貯まったポイントで特急券を購入できます。
実質10%引きになりお得です。
チケットレスでしかポイントがもらえないので注意してください。
詳しくは下記の近鉄HPのリンクをご覧ください。
伊勢志摩チケットレス割

伊勢志摩チケットレス割は、12月30日まで伊勢市~賢島間の停車駅相互間の特急料金が320円になります。
通常価格は520円なので200円お得です。
チケットレスの購入のみです。
ネットでも窓口受取では割引にはなりません。
期間は2021年12月30日までです。
アーバンライナー特急券の発売開始日、予約方法、空席照会
アーバンライナーを含む近鉄特急の予約は乗車1か月前の10時30分から近鉄主要駅の特急券窓口、主な旅行会社、インターネットで予約可能です。
インターネットでは空席照会も可能です。
シートマップも表示されるので希望の座席を確保することも可能です。
インターネットで予約して決済すれば、決済画面からスマホでチケットレス特急券を表示できます。駅での受け取りは必要ありません。
チケットレス特急券でなく仮予約をした場合は、前日までに特急券発売駅で受け取りが必要です。
アーバンライナーから乗り換えできる主な列車
近鉄名古屋駅
JR新幹線、特急、快速等乗り換え
空港特急「ミュースカイ」、名鉄名古屋本線特急、名鉄常滑線・空港線特急、名鉄犬山線特急、名鉄河和線、知多新線特急
津駅
伊勢中川駅
近鉄名伊特急(伊勢志摩ライナー、アーバンライナー、ビスタカー等)、近鉄名古屋線急行
松阪駅
伊勢市駅
鳥羽駅
快速「みえ」
大阪難波駅
南海空港特急「ラピート」、南海特急「サザン」、南海特急「こうや」、南海特急「りんかん」、南海特急「泉北ライナー」、南海空港急行
鶴橋駅
大和八木駅
アーバンライナーの概要
アーバンライナーは1988年(昭和63年)にデビューしました。
大阪から名古屋までのノンストップ特急(当時は鶴橋~名古屋間ノンストップ)で運行するために誕生しました。
それまでの近鉄特急とは違ったスピード感あふれるデザインで、世間をアッと言わせた列車です。
2003年(平成15年)から2005年(平成17年)までにリニューアル改造を受けています。
アーバンライナーは現在も主に大阪難波〜名古屋間で運行しています。
大阪難波〜名古屋まで最速2時間5分で運行されています。
一部、大阪難波〜奈良、名古屋〜賢島(ごく一部)でも運行しています。
まとめ
アーバンライナーは近鉄特急の中でも看板列車で特に力を入れています。
デラックスシートは包み込まれるようなシートで快適で、難波〜名古屋までの2時間10分ほどを快適に過ごすことができます。
ちょっと古さが目立つところもありますが、2020年(令和2年)には名阪特急に新型車両「ひのとり」が導入されました。
2020年度にはすべてのアーバンライナーが「ひのとり」に置き換わりましたが、アーバンライナーは名阪特急の停車型列車を中心に活躍が続きます。
プレミアムシートは体験展示もされており、本革の包まれるような座り心地を一足先に体験できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。