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近鉄名古屋線急行の停車駅や座席、運賃を解説します。名古屋から四日市、津、松阪、伊勢を結び観光にも日常利用も便利【乗車記】

近鉄名古屋線急行 5200系

(2020年7月16日作成)

 

名古屋か四日市や津、松阪、伊勢方面を結ぶ近鉄の名古屋線急行を解説します。

比較的長距離を走行する列車で、クロスシートのお手洗い付きの列車が多いのが特徴です。

ここでは近鉄名古屋線急行の車両や座席、停車駅、料金、車内設備などを解説します。

近鉄名古屋線急行の車両と編成

使用車両

近鉄名古屋線急行では主に5200系、2610系が運行されます。

また、名古屋方の増結車両にはそのh化の車両も連結されます。

5200系

5200系は1988年(昭和63年)に登場しました。

3扉のクロスシート車となっており近鉄では珍しい車両です。

近鉄名古屋線急行 5200系

2610系

2610系は1972年(昭和47年)に登場しました。

長距離急行用とした登場し当初はクロスシートでした。

名古屋線の2610系はクロスシート、ロングシートに切替ができるL/Cカーに改造されています。

近鉄名古屋線急行 2610系

その他一般車両

6両編成のうち名古屋方の2両には1400系や9000系などの車両が増結されます。

近鉄名古屋線急行 9000系 近鉄名古屋線急行 1400系

編成

近鉄名古屋線の急行は主に6両編成で運行されます。

一部の列車は4両で運行されます。

名古屋方の2両はロングシート車両、松阪・五十鈴川方の4両はクロスシート車両です。

近鉄名古屋線急行の車内

5200系

近鉄名古屋線急行 5200系

5200系の車内

5200系の車内はクロスシートです。

座席の向きは転換できます。

近鉄名古屋線急行 5200系 車内

柔らかめの座席で長時間の乗車は少し疲れますが、それでもロングシートよりは快適です。

近鉄名古屋線急行 5200系 座席

優先座席の部分はつり革がオレンジです。

近鉄名古屋線急行 5200系 優先座席

5200系のお手洗い、トイレ

松阪・宇治山田方面の先頭から1両目と4両目にはお手洗い、トイレが設置されています。

近鉄名古屋線急行 5200系 お手洗い トイレ

お手洗いは洋式便座です。

近鉄名古屋線急行 5200系 お手洗い トイレ

2610系

近鉄名古屋線急行 2610系

2610系の車内

名古屋線の2610系の車内はロングシートとクロスシートが切替できるデュアルシートです、

クロスシートに設定されているときの車内です。

近鉄名古屋線急行 2610系 車内

クロスシートの時は座席の向きを変えられます。

近鉄名古屋線急行 2610系 座席

車両端部はロングシートになっていますが、1席ごとにヘッドレストがあります。

優先座席はグレーの座席です。

つり革もオレンジとなっておりわかりやすいです。

近鉄名古屋線急行 2610系 優先座席

2610系のお手洗い、トイレ

松阪・宇治山田方面の先頭から2両目にはお手洗い、トイレが設置されています。

近鉄名古屋線急行 2610系 お手洗い トイレ

お手洗いは和式トイレです。

近鉄名古屋線急行 2610系 お手洗い トイレ

その他一般車両

近鉄名古屋線急行 9000系

その他の車両は名古屋方に増結されている車両はロングシートです。

近鉄名古屋線急行 9000系 車内

優先座席や車いすスペースが設置されている車両もあります。

近鉄名古屋線急行 9000系 優先座席 近鉄名古屋線急行 9000系 車いすスペース

近鉄名古屋線急行の停車駅

停車駅は次の通りです。

近鉄名古屋=近鉄蟹江=近鉄弥富=桑名=近鉄富田=近鉄四日市=塩浜=伊勢若松=白子=江戸橋=津=津新町=南ヶ丘=久居=桃園=伊勢中川=松阪=(宮町)=伊勢市=宇治山田=五十鈴川=<各駅停車>=鳥羽

(宮町は朝の一部の列車が停車します)

近鉄名古屋線急行の運行間隔

近鉄名古屋線急行は近鉄名古屋~松阪間では終日にわたり1時間当たり3~4本を運行しています。

宇治山田・五十鈴川発着は1時間に1~2本の運行です。

また朝夕の一部は鳥羽まで運行しています。

近鉄名古屋線急行の所要時間や運賃

近鉄名古屋線の急行は終日にわたり1時間あたり3~4本を運行しています。

また、近鉄急行は運賃のみで乗車できます。

所要時間と運賃は次の通りです。

近鉄名古屋 20分~30分 32分~42分 1時間03分~1時間13分 1時間26分~1時間39分 1時間47分~1時間59分
450円 桑名 12分~15分 44分~57分 1時間06分~1時間20分 1時間27分~1時間39分
640円 300円 近鉄四日市 21分~30分 44分~56分 1時間07分~1時間15分
1,020円 700円 500円 23分~30分 43分~58分
1,290円 960円 840円 410円 松阪 20分~28分
1,470円 1,220円 1,090円 700円 410円 宇治山田

近鉄名古屋線急行にお得にのるには

近鉄では回数券を販売しています。

回数券には次の種類があります。

10回分の値段で11回乗車できる「パールカード11(普通回数券カード)」

10回の値段で12回乗車できる「オフピークチケット(時差回数券カード)」

10回の値段で14回乗車できる「サンキューチケット(土休日割引回数券「カード)」

オフピークチケットは平日の10時~16時までと土休日ダイヤ実施日に利用できます。

サンキューチケットは860円以内の区間で土休日ダイヤ実施日に利用できます。

オフピークチケットでは約28%割引になります。

自動販売機で発売しています。

近鉄京都線急行と競合する交通機関の比較

近鉄名古屋線急行と同じ区間を運行する交通機関は近鉄特急、特急「南紀」、快速「みえ」があります。

名古屋~津・松阪・伊勢市・鳥羽間の交通機関の比較をまとめました。

名古屋~津・松阪・伊勢市・鳥羽の各交通機関の比較

松阪 伊勢市 鳥羽
JR(快速みえ)  

790円~1,820円

53分~1時間08分

13往復    (1時間間隔)

1,050円    ~2,220円

1時間08分   ~1時間28分

13往復    (1時間間隔)

1,260円~2,570円

1時間29分  ~1時間50分

13往復   (1時間間隔)

1,470円    ~3,030円

 1時間43分   ~2時間12分

12往復    (1時間間隔)

JR  (南紀) 2,270円    ~2,900円

55分~1時間

4往復

3,210円    ~3,740円

1時間10分   ~1時間19分

4往復

 ー
近鉄特急 1,940円

45分~57分

3~4本/時間

2,630円

1時間07分   ~1時間20分

2~3本/時間

2,810円

1時間23分  ~1時間33分

2本/時間

3,090円

1時間36分   ~1時間48分

2本/時間

近鉄急行  1,020円

1時間04分~1時間13分

3~4本/時間

 1,290円

1時間29分   ~1時間39分

3~4本/時間

 1,470円

1時間44分  ~1時間56分

1本/時間

 ー

各交通機関の解説

近鉄特急

所要時間と本数は次の通りです。

所要時間
近鉄名古屋~津 約45分~57分
近鉄名古屋~松阪 約1時間07分~1時間20分
近鉄名古屋~伊勢市 約1時間23分~1時間33分
近鉄名古屋~鳥羽 約1時間36分~1時間48分

津には1時間あたり2~4本の列車が停車します。

(しまかぜを除く全列車が停車)

松阪・伊勢市・鳥羽には1時間に2本の列車が停車します。

(宇治山田、鳥羽、五十鈴川、賢島行きが停車)

運賃・料金は次の通りです。

所要時間と本数は次の通りです。

(ひのとりやデラックスシートなどの特別料金は別途必要です)

運賃・料金
近鉄名古屋~津 1,940円
近鉄名古屋~松阪 2,630円
近鉄名古屋~伊勢市 2,810円
近鉄名古屋~鳥羽 3,090円

快速みえ

快速みえは名古屋~伊勢市、鳥羽間を運行する快速列車です。

快速列車なので運賃だけで乗車できます。

指定席車両もあります。

停車駅は次の通りです。

名古屋=桑名=四日市=鈴鹿=<中瀬古>=津=松阪=多気=(外城田)=(田丸)=(宮川)=(山田上口)=伊勢市=(五十鈴ヶ丘)=二見浦=(松下)=鳥羽

中瀬古は名古屋行きの一部の列車が停車、その他のカッコは一部列車が停車

所要時間と本数は次の通りです。

所要時間
名古屋~津 約53分~1時間08分
名古屋~松阪 約1時間08分~1時間28分

快速みえは終日にわたり1時間あたり1本運行しています。

運賃は次の通りです。

快速みえをはじめとする普通列車、快速列車が利用できるお得な快速みえ特ダネ4回数券も発売されています。

運賃
名古屋~津 790円~1,820円
名古屋~松阪 1,050円~2,220円

詳しくは次のページもご覧ください。

快速みえのページ

特急南紀

特急南紀は名古屋~紀伊勝浦間を運行する特急列車です。

名古屋~多気間で快速みえと同じ区間を運行します。

1日4往復で所要時間と値段(運賃と指定席特急料金の合計)は次の通りです。

所要時間 値段
名古屋~津 55分~1時間 2,270円~2,900円
名古屋~松阪 1時間10分~1時間19分 3,210円~3,740円

詳しくは次のページもご覧ください。

特急南紀のページ

近鉄名古屋線急行から乗り換えできる列車

近鉄名古屋駅

JR新幹線、特急、快速等乗り換え

新幹線「のぞみ」、「ひかり」、「こだま

特急「しなの」、特急「ひだ」、特急「しらさぎ」、

新快速・快速

空港特急「ミュースカイ」、名鉄名古屋本線特急、名鉄常滑線・空港線特急、名鉄犬山線特急、名鉄河和線、知多新線特急

桑名駅、近鉄四日市、白子駅

近鉄名阪特急(アーバンライナー等)

近鉄名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)

津駅

近鉄名阪特急(ひのとりアーバンライナー等)

近鉄名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)

特急「南紀」、快速「みえ」、

伊勢中川駅

近鉄阪伊特急、名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)、近鉄大阪線急行

松阪駅

近鉄阪伊特急、名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)

特急「南紀」、快速「みえ

伊勢市駅

近鉄阪伊特急、名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)

快速「みえ

宇治山田駅、五十鈴川駅

近鉄阪伊特急、名伊特急(伊勢志摩ライナービスタカー等)

近鉄名古屋線急行とは

名古屋線の急行は長距離速達種別として早くから設定されています。

1時間に3本運転で、名古屋からは津新町行き、松阪行き、鳥羽行きを運転していました。

2004年(平成16年)には鳥羽行きが五十鈴川もしくは宇治山田行きに変更となります。

また津新町行きは徐々に延長され、2012年(平成24年)には松阪行きとなります。

ここで、現在の松阪行き2本、宇治山田行きもしくは五十鈴川行き1本の体制ができます。

現在は鈴鹿線に直通するきゅこうは平日朝に平田町行きが1本あるのみですが、1987年(昭和62年)以前は終日設定されていました。

近鉄名古屋線急行の関連商品

 

まとめ

・近鉄名古屋線急行は名古屋から四日市、津、松阪、伊勢を結ぶ

・15分~20分間隔で運行しており利用しやすい

・クロスシートの列車でお手洗い付きの車両があり長距離も快適

 

最後までお読みいただきありがとうございました。