特急

【特急かわせみやませみ】車両、座席、車内設備、車内販売などについて解説。災害前は熊本と人吉を結び、現在は期間限定で博多~門司港間で運行。

特急かわせみやませみ

熊本から阿蘇、宮地を結ぶ特急「かわせみやませみ」について解説します。

ベンチシートや車窓を眺めるカウンターなど乗って楽しい仕掛けが満載で、車内販売もあります。

この記事では特急「かわせみやませみ」の車両、座席、車内設備、お手洗いなどを解説します。

(2020年7月の熊本豪雨災害に伴い特急「かわせみやませみ」の熊本~人吉間は運休しています)

特急やませみかわせみの車両と編成

使用車両

特急「かわせみやませみ」はキハ47系を改造した専用車両で運行します。

改造にあたっては車両デザインは水戸岡鋭治氏が担当しています。

1号車の「かわせみ」キハ47 8087です。

光沢のある青色の車体です。

ドアは1か所が撤去されて片側1か所です。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ キハ47 8087

2号車の「やませみ」キハ47 9051です。

こちらは緑の車体です。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ キハ47 9051

編成

特急「かわせみやませみ」の編成です。

「かわせみやませみ」は全車指定席です。

やませみかわせみ 編成表

特急「かわせみやませみ」の座席表です。

★印は窓のない席、※印は進行方向によっては窓が小さくなります。

リクライニングシートのみインターネット予約で予約ができます。

ソファー席やカウンター席、ベンチシートはJR九州ネット予約では予約できないのでみどりの窓口で予約してください。

やませみかわせみ 座席表

特急やませみかわせみの車内設備

1号車 かわせみの車内

かわせみの座席

1号車かわせみの車内です。

車体と同じ青色のシートが並びます。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 車内

座席はリクライニングや回転することができます。

ターブルはひじ掛けの下にあります。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 座席

かわせみのボックスシートとカウンター

中央部にはボックスシートとカウンターがあります。

カウンターは両側にあり左右どちらの景色を楽しむことができます。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 車内 特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ カウンター

子どもが座りやすいように作られたカウンターの座席もあります。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ カウンター キッズチェア

展望コーナー

お手洗いの前には展望コーナーがあります。

子どもも見やすいように台があります。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 展望コーナー

2号車 やませみの車内

やませみの座席

やませみの車内も車体と同じ緑を基調とした座席が並びます。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ 車内

2号車やませみは緑系の座席です。

リクライニングシートでテーブルはひじ掛けの下にあります。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ 座席

ベンチシートとカウンターシート、ソファー

中央部にはベンチシートとカウンターがあります。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ ベンチシート 特急かわせみやませみ 2号車 やませみ カウンター

やませみにはソファ席があります。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ ソファ席

グループ旅行にありがたいテーブル席もあります。

ビュッフェで購入したお弁当や飲み物をいただきながら楽しめます。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ テーブル席ビュッフェの前にはショーケースがあり、地域の工芸品などが飾られ見ていて癒されます。

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ ショーケース

お手洗い、トイレ

1号車にはお手洗い、トイレがあります。

車いすの方も利用できる多目的お手洗いです。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 多目的お手洗い

おむつ交換台もある多目的お手洗いです。

特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 多目的お手洗い 特急かわせみやませみ 1号車 かわせみ 多目的お手洗い

特急かわせみやませみのおすすめ座席

特急やませみかわせみは阿蘇の山々が望める場所を走行します。

どの席でも雄大な車窓が楽しめます。

特急かわせみやませみの車内販売

特急「かわせみやませみ」では駅弁や地元の特産品、オリジナルグッズなどの車内販売を行っています。

(写真は2020年ごろのやませみかわせみの写真で現在とは異なる場合があります)

特急かわせみやませみ 2号車 やませみ サービスコーナー 特急かわせみやませみ 2号車 やませみ サービスコーナー メニュー 特急かわせみやませみ 2号車 やませみ サービスコーナー 特急かわせみやませみ 2号車 やませみ サービスコーナー

特急かわせみやませみの運行路線、停車駅、運行時刻

特急やませみかわせみの停車駅

特急やませみかわせみは下記の駅に停車します。

熊本=肥後大津=立野=阿蘇=宮地

特急やませみかわせみ、九州横断特急、あそ、あそぼーい!の運行時刻は次の通りです。(主要駅掲載)

多客期はあそ号が増発されます。

熊本→阿蘇方面時刻

九州横断特急71号

あそぼーい!

やませみかわせみ あそ3号 九州横断特急3号
熊本 9:09発 10:32発 11:45発 15:05発
肥後大津 9:40発 11:15発 12:21発 15:35発
立野 9:59発 11:33発 12:34発 15:48発
阿蘇 10:31発 12:04発 13:04発 16:13発
宮地 10:37発 12:09着 13:08着 16:17発
豊後竹田 11:17発 16:55発
大分 12:17着 17:57着
別府 12:32着 18:14着
備考 土休日、休み期間はあそぼーい!、平日は九州横断特急

 

阿蘇→熊本方面の時刻

九州横断特急2号 あそ4号 やませみかわせみ 九州横断特急74号

あそぼーい!

別府 7:51発 15:12発
大分 8:07発 15:25発
豊後竹田 9:12発 16:27発
宮地 9:52発 13:32発 15:47発 17:05発
阿蘇 10:04発 13:39発 15:52発 17:11発
立野 10:32発 14:05発 16:22発 17:42発
肥後大津 10:44発 14:17発 16:37発 17:54発
熊本 11:12着 14:46着 17:08着 18:29着
備考 土休日、休み期間はあそぼーい!、平日は九州横断特急

特急やませみかわせみの運賃、料金等

通常の運賃、料金

熊本
阿蘇 2,500円
宮地 2,660円

(上段:指定席、下段:自由席)

特急かわせみやませみと競合する交通機関との比較

特急やませみかわせみと同じ区間を運行する特急バス「やまびこ号」があります。

熊本~阿蘇の各交通機関の比較

運賃・料金 所要時間 運行本数
JR(九州横断特急、あそ、あそぼーい!、やませみかわせみ) 1,760円~2,500円 1時間10分~1時間20分 1日3往復~5往復
高速バス

(やまびこ号)

1,530円 約2時間20分 1日8往復

1時間~3時間間隔

各交通機関の解説

特急バスやまびこ号

特急バスやまびこ号は九州産交バス、大分バスが共同運行する高速バスです。

熊本から阿蘇・豊後竹田を経由して大分まで一般道経由で運行します。

所要時間と運賃は次の通りです。

熊本駅前 約2時間20分 約3時間~3時間20分 約4時間20分~4時間40分
1,530円 阿蘇駅前 約40分~1時間 約2時間~2時間20分
2,460円 1,340円 竹田温泉花水月 約1時間20分
3,700円 2,810円 1,620円 要町(大分駅)

 

運行本数は1日8往復、約1時間~3時間間隔です。

(新型コロナの影響で減便している場合があります)

阿蘇くまもと空港や肥後大津駅前、赤水駅前、宮地駅前などにも停車します。

熊本~大分では割引きっぷがあります。

スーパー回数券(4枚つづり)で12,000円(3,000円/回)、WEB早割で3,300円、WEB割で3,600円まで安くなります。

特急バスやまびこ号のページ

特急かわせみやませみにも乗れる!宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン

特急かわせみやませみから乗り換えられる列車

熊本駅

九州新幹線「みずほ」、「さくら」、「つばめ

特急「A列車で行こう

特急かわせみやませみとは

特急「かわせみやませみ」は2017年(平成29年)に運行を開始しました。

JR九州の「D&S」列車の一つです。

キハ47形の2両編成で、熊本~人吉間は特急となる「いさぶろう・しんぺい」と合わせて一日最大4往復の特急が運行されています。

特急「かわせみやませみ」の運行区間である熊本~人吉間は古くから優等列車が運行されていました。

1959年(昭和34年)には門司港~人吉間を結ぶ準急「くまがわ」が運行を開始します。

また同じ1959年に熊本~宮崎間を鹿児島本線・肥薩線・吉都線・日豊本線経由で運行する準急「えびの」が運行を開始します。

1965年(昭和40年)には熊本~西鹿児島(現在の鹿児島中央)間を肥薩線経由で運行する準急「やたけ」も運行を開始します。

1966年(昭和41年)には「くまがわ」、「えびの」、「やたけ」は急行列車に格上げされます。

1974年(昭和49年)には博多駅発着の「えびの」のうち1往復を特急「おおよど」に格上げして運行し、肥薩線に初めて特急列車が走りました。

1980年代になると合理化の波がやってきます。

1980年(昭和55年)には特急「おおよど」が運行終了。

1986年(昭和61年)には「やたけ」が廃止。

これ以後は「えびの」と「くまがわ」が残ることになります。

2000年(平成12年)には「えびの」を廃止して「くまがわ」が増発されます。

「くまがわ」は6往復となり、しばらくはもっとも本数の多い急行列車となります。

2004年(平成16年)の九州新幹線の新八代~鹿児島中央間の開業にともなうダイヤ改正で、「くまがわ」は特急に格上げされ、一部は豊肥本線の特急「あそ」と統合され「九州横断特急」となります。

熊本~人吉間は「くまがわ」と「九州横断特急」の2種類の特急が運行することになります。

また、このとき特急「はやとの風」も運行を開始します。

2016年(平成28年)には「くまがわ」と「九州横断特急」の熊本~人吉間が廃止され、快速列車5往復に格下げして運行されます。

1往復は「いさぶろう・しんぺい」を熊本まで延長して快速列車として運行しました。

熊本~人吉間から特急列車がなくなります。

そして2017年(平成29年)には快速列車のうち3往復を新たなD&S列車、特急「かわせみやませみ」として運行を開始します。

2020年(令和2年)の熊本豪雨に伴い、肥薩線が被災してしまいました。

被災後は博多~門司港間をしばらく運転していました。

2022年(令和4年)9月の西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正で、「やませみかわせみ」は新たに熊本~阿蘇、宮地間を結ぶ列車として運行を再開しました。

特急かわせみやませみの関連商品

 

まとめ

・特急かわせみやませみは熊本と宮地を結ぶ特急列車

・リクライニングシートの他カウンター、ベンチシート、ソファー、テーブル席など多彩な席がある。

・子供も楽しめるカウンターや展望スペースもある

 

最後までお読みいただきありがとうございました。