(2022年5月3日更新)
JR鹿児島本線快速について解説します。
JR鹿児島本線快速は門司港から小倉、博多、久留米を経由して大牟田、荒尾まで運行しています。
福岡県の主要都市を結ぶ便利な列車です。
車両もリニューアルされた車両が増えてきています。
ここではJR鹿児島本線(門司港~小倉~博多~久留米~荒尾)の停車駅や車内設備、座席、運賃など解説します。
JR鹿児島本線快速の車両と編成
使用車両
使用車両は811系。813系、817系、821系です。
写真の811系はリニューアルが進んでおり、種別表示や行き先表示がフルカラーLEDとなった車両があります。
811系は1989年(平成元年)に誕生しました。
誕生当初から主に北九州、福岡都市圏の快速列車として主に運行しています。
快速運用を考慮して車内の座席はクロスシートです。
写真の811系はリニューアルされています。
2016年(平成28年)からリニューアルされており、車内はロングシートで、種別表示や行き先表示がフルカラーLEDとなった車両があります。

こちらはリニューアル前の811系です。
快速は811系の運用が多いです。

こちらは813系です。
813系は1994年(平成6年)に旧型電車の置き換え用として誕生しました。

こちらは817系です。
817系は2001年(平成13年)に誕生しました。
写真の3両編成は2012年(平成24年)から鹿児島本線で運行しています。

編成
JR鹿児島本線の快速は4、6,7,8,9,12両編成で運行しています。
朝ラッシュ時は8,9,12両編成、昼間時間帯は4,6,8両編成での運行が多いです。
JR鹿児島本線快速の車内と座席
車内と座席
811系リニューアル車
811系リニューアル車の車内です。
青地のロングシートが並びます。

優先座席は赤地のモケットの座席です。

811系のリニューアル前の車内です。
クロスシートです。
長時間の乗車も快適です。

クロスシートは向きを変えることができる転換式です。

車両の端部の座席は4人掛けのボックスシートです。

813系
813系の座席です。
こちらは赤入りの座席が並びます。

赤地のモケットは少しヒョウ柄をイメージする模様が入っています。

優先座席は背ずりのカバーに表記しています。

お手洗い等
大牟田・荒尾方の先頭車両にはお手洗い、トイレがあります。

811系のリニューアル車のお手洗い、トイレは洋式便座です。

リニューアル前の811系はボックス席の前にお手洗い、トイレがあります。

こちらはいまでは貴重な和式便座です。

813系のお手洗いです。

こちらは比較的新しいにもかかわらず和式便座です。

JR鹿児島本線快速の停車駅や所要時間と運行間隔など
鹿児島本線快速の停車駅
鹿児島本線快速の停車駅は次の通りです。
小倉=西小倉=戸畑=八幡=黒崎=折尾=(海老津)=赤間=東郷=福間=古賀=福工大前=香椎=千早=吉塚=博多=南福岡=大野城=二日市=原田=基山=鳥栖=久留米=荒木=羽犬塚=筑後船小屋=瀬高=大牟田=荒尾
所要時間と運賃
・小倉~博多間
(運賃)
小倉 | 380円 | 950円 | 1,130円 | 1,310円 |
約20分 | 折尾 | 570円 | 760円 | 950円 |
約45分 | 約20分 | 福間 | 280円 | 480円 |
約1時間 | 約35分 | 約15分 | 香椎 | 230円 |
約1時間10分 | 約45分 | 約25分 | 約10分 | 博多 |
(所要時間)
・博多~大牟田間
(運賃)
博多 | 280円 | 760円 | 950円 | 1,310円 |
約15分 | 二日市 | 480円 | 660円 | 1,130円 |
約35分 | 約20分 | 久留米 | 280円 | 660円 |
約45分 | 約30分 | 約10分 | 羽犬塚 | 480円 |
約1時間5分 | 約50分 | 約30分 | 約20分 | 大牟田 |
(所要時間)
運行間隔
全区間快速の列車はほとんどありません。
福間~博多間、博多~二日市間、博多~久留米間快速の区間快速が多いです。
全区間快速は昼間は1時間に1本程度です。
区間快速を合わせて福間~久留米間は約20分~30分間隔です。
久留米~大牟田~荒尾間の直通快速は朝夕のみの運転です。
朝夕以外の時間帯は博多から大牟田に向かう場合は鳥栖か久留米で熊本・八代方面の快速・普通列車に乗換です。
JR鹿児島本線快速と競合する交通機関の比較
JR鹿児島本線快速と同じ区間を運行する交通機関は山陽新幹線、九州新幹線、西鉄天神大牟田線、高速バス北九州~福岡線があります。
福岡~小倉の交通機関の比較
運賃 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR鹿児島本線快速 | 1,310円 | 1時間10分 | 20~30分間隔 |
特急ソニック・きらめき | 1,470円~2,360円 | 40分~45分 | 20~30分間隔 |
山陽新幹線 | 3,660円 | 16分~18分 | 5~15分間隔 |
高速バス | 990円~1,150円 | 1時間26分~1時間50分 | 5~60分間隔 |
福岡~久留米の交通機関の比較
運賃 | 所要時間 | 運行本数 | |
西鉄天神大牟田線特急 | 630円 | 32分 | 30分間隔 |
JR鹿児島本線快速 | 760円 | 35分~50分 | 15~20分間隔 |
九州新幹線 | 2,750円 | 16分~18分 | 15~30分間隔 |
福岡~大牟田の交通機関の比較
運賃 | 所要時間 | 運行本数 | |
西鉄天神大牟田線特急 | 1,040円 | 1時間04分 | 30分間隔 |
JR鹿児島本線快速
(昼間は鳥栖か久留米で乗り換え) |
1,310円 | 55分~1時間05分 | 20~30分間隔 |
九州新幹線 | 3,800円 | 29分~33分 | 30分間隔 |
各交通機関の解説
山陽新幹線
博多からの山陽新幹線の所要時間は次の通りです
所要時間 | |
博多~小倉 | 約16分~18分 |
小倉にはのぞみ号、みずほ号、さくら号をはじめとしたすべての山陽新幹線の列車が停車します。
運行間隔はは約5分~15分間隔です。
運賃・料金は次の通りです。
博多~小倉:3,660円
九州新幹線
博多からの九州新幹線の所要時間は次の通りです
所要時間 | |
博多~久留米 | 約16分~18分 |
博多~新大牟田 | 約29分~33分 |
久留米に停車する列車は15分~20分間隔です。
新大牟田はつばめ号と一部のさくら号が停車します。
新大牟田に停車する列車は30分~1時間間隔です。
運賃・料金は次の通りです。
博多~久留米:2,750円
博多~大牟田:3,800円
特急ソニック、きらめき
博多からの特急ソニック、きらめきの所要時間は次の通りです
所要時間 | |
博多~折尾 | 約30分 |
博多~黒崎 | 約35分 |
博多~小倉 | 約40分~45分 |
特急ソニック(きらめき)は30分~60分間隔で運行しています。
博多からの運賃・特急料金込みの値段は次の通りです。
指定席 | 自由席 | ネットきっぷ | |
博多~折尾 | 2,000円 | 1,470円 | 1,360円 |
博多~黒崎 | 2,180円 | 1,650円 | 1,420円 |
博多~小倉 | 2,360円 | 1,830円 | 1,470円 |
西鉄天神大牟田線特急
福岡(天神)からの西鉄天神大牟田線特急の所要時間は次の通りです
所要時間 | |
福岡(天神)~西鉄久留米 | 約35分~50分 |
福岡(天神)~大牟田 | 約1時間05分~1時間25分 |
運行間隔は30分間隔で運行しています。
(ただし平日昼間の特急は運行せず急行で代替しています)
西鉄天神大牟田線特急の停車駅は次の通りです。
福岡(天神)=薬院=大橋=西鉄二日市=西鉄久留米=花畑=大善寺=西鉄柳川=新栄町=大牟田
運賃・料金は次の通りです。
福岡(天神)~西鉄久留米:630円
福岡(天神)~大牟田:1,040円
高速バス北九州~福岡線
高速バス北九州~福岡線は西鉄バスが運行する高速バスです。
所要時間は次の通りです
所要時間 | |
西鉄天神高速バスBT~小倉駅 | 約1時間26分~1時間43分 |
博多駅BT~小倉駅 | 約1時間48分~1時間50分 |
運行間隔は次の通りです
西鉄天神高速バスBT~小倉駅:約8~15分間隔
博多駅BT~小倉駅:約1時間間隔
運賃・料金は次の通りです。
西鉄天神高速バスBT~小倉駅:約8~15分間隔
博多駅BT~小倉駅:約1時間間隔
運賃は次の通りです。
福岡(天神・博多)~北九州(小倉等):1,150円
往復乗車券で2,200円(1,100円/回)、4枚回数券で4,200円(1,050円/回)、スマホ4枚回数券で3,960円(990円/回)まで安くなります。
JR鹿児島本線快速から乗り換えできる列車
小倉駅
折尾駅、黒崎駅
博多駅
二日市駅、鳥栖駅
久留米駅
筑後船小屋駅
大牟田駅
JR鹿児島本線快速とは
JR鹿児島本線の快速は1961年(昭和36年)の電化開業時から設定されています。
1972年(昭和47年)から1980年(昭和55年)までは特別快速も設定されていました。
この特別快速は小倉から博多の間でと戸畑、黒崎の2駅のみの停車で55分で結んでおり、特急や急行よりも早い列車でした。
1980年以降は特別快速を廃止して、福岡都市圏を中心に停車駅が加えられていきました。
1987年(昭和62年)以降の民営化以降は快速は日中時間帯に毎時3本の運行でしたが、2004年(平成16年)に準快速(小倉~福間間各駅停車)の1本が置き換えられました。
そして、2018年(平成30年)のダイヤ改正で大幅に見直され、大半の列車は区間快速に置き換えられ、全区間快速として運行しるのは1時間に1本の体制となりました。
JR鹿児島本線快速の関連商品
まとめ
・JR鹿児島線快速は北九州、福岡、久留米、大牟田を結ぶ快速列車
・区間快速も合わせて約20分間隔で運行している
・全区間快速の列車は少なく、各駅停車を含む区間快速列車が多い
・クロスシートの列車が多く、ロングシートの列車も新しい車両や更新された車両が多い
最後までお読みいただきありがとうございました。