(2020年3月1日作成)
特急「ひだ」の車両、座席、車内設備やお得な乗車方法などを解説します。
大阪や名古屋から高山・飛騨古川・富山までを結ぶのが特急「ひだ」です。
JR東海のワイドビュー車両キハ85系気動車を使っているため、「ワイドビューひだ」と呼ばれています。
車窓を楽しめる座席や前面展望が楽しめる座席など旅を楽しめる工夫が多い車両の魅力をぜひご覧ください。
特急ひだの車両と編成
特急ひだの使用車両
キハ85系気動車で運行されています。
1989年(平成元年)から運行を開始した車両です。
JR東海の会社発足後の新形式第1号車として「ワイドビュー」を初めて冠した車両です。
1992年(平成4年)からは紀勢本線の特急「南紀」にも使用されています。
先頭車は景色が楽しめるパノラマ仕様になっている車両もあります。

増結や分割、併合が多い列車なので、貫通型の先頭車も多くあります。

特急ひだの編成
特急「ひだ」は通常期は4両編成、6両編成、7両編成があります。
列車によってパノラマ仕様の車両の位置やグリーン車の位置が異なります。
グリーン車は3列仕様と4列仕様の車両があります。






(JR東海 HPより)
特急ひだの車内
キハ85系
グリーン車
グリーン車の位置は車両編成によって異なります。
また列車によって3列シートと4列シートの列車があります。
名古屋方の先頭車である10号車にグリーン車がある列車は3列シートです。

グレーのシートが並びます。
ワイドビューの車両は座席が廊下から一段上がったハイデッカー仕様となっています。
少し高い位置から大きな窓で車窓が楽しめます。

手すりも広く、ゆったりした座席です。
コンセントはついていません。


10号車のグリーン車はパノラマ展望が楽しめます。
高山方面行きの岐阜から富山間と名古屋行きの岐阜~名古屋間は前面の展望が楽しめます。

中間の6号車にグリーン車が連結されている列車もあります。
この6号車のグリーン車は4列シートです。

6号車の富山方の半室がグリーン車です。

4列ではあるものの、グリーン車なので座席間隔は広いです。
フットレストは大型のものが備え付けられています。
このグリーン車にもコンセントはついていません。

普通車(自由席、指定席)
普通車も耳のついた座席です。

普通車のシート柄は数種類あります。
自由席や指定席でデザインが分けられているということはなく、ランダムに使用されています。
赤系の座席の車両です。

こちらは青系の座席が並ぶ普通車です。

グレー系の座席の普通車もあります。

座席の仕様はどのシートも同じです。
コンセントはついていません。


1号車は運転席後ろからの展望が楽しめる車両が多いです。
自由席の場合は一番に並んで確保したい車両です。
名古屋行きの高山~岐阜間で先頭になります。

車いす固定金具が設置されている座席のある車両があります。
座席がある車両は列車によって位置がまちまちです。


お手洗い等
特急「ひだ」のお手洗いは種々の形状があります。
こちらは通路の正面に入り口があるタイプの多目的お手洗いです。

ベビーキープやベビーベッドなどコンパクトに必要な設備がまとまっています。

こちらは通路に面して入り口のあるタイプの多目的お手洗いです。

長方形の空間となっています。
ベビーキープも備え付けられています。

入り口みふぃてにはベビーベッドもあります。

こちらは洋式のお手洗いです。

中にも手洗い場があるなどコンパクトながらも必要な設備がそろっています。

入り口右手にはベビーベッドも備え付けられています。

いまどき珍しくなってしまった、和式のお手洗いもあります。

列車でもウォシュレットのお手洗いが標準になってきた時代にむしろ貴重なお手洗いです。

洗面台、荷物置き場
洗面台には2種類のタイプがあります。
丸い鏡の洗面所です。
飾り気のない、シンプルなデザインの洗面所です。

こちらは多目的お手洗いの横にある洗面所です。
三面鏡も設置してあり便利です。

客室入り口のすぐのところには荷物置き場が設置してある車両もあります。

こちらの荷物置き場はスキー板などの長いものも置けるようになっています。

特急ひだのおすすめ座席
特急ひだは名古屋~美濃太田間は市街地を走ります。
美濃太田~高山~猪谷間は山の中を縫うように走ります。
山の中も絶景ですが、どちらの窓側に座っても景色は見えます。
ひだには飲み物の自動販売機がある
特急ひだには小さいですが飲み物の自動販売機があります。
お茶、コーヒー、水等の飲み物が買えます。
その他の車内販売はないので駅で買っておきましょう。

特急ひだの停車駅、所要時間
特急ひだは下記の駅に停車します。
名古屋=(尾張一宮)=岐阜=(鵜沼)=美濃太田=(白川口)=(飛騨金山)=下呂=(飛騨萩原)=(飛騨小坂)=(久々野)=高山=☆飛騨古川=☆猪谷=☆越中八尾=(速星)=☆富山
(カッコは一部の列車が停車、高山~富山間は一日4~5往復)
大阪発着列車の大阪~岐阜間の停車駅
大阪=新大阪=京都=草津=米原=大垣=岐阜

(JR東海 HPより)

(JR西日本 HPより)
所要時間は下記の通りです。
名古屋 | 岐阜 | 大阪 | 東京 | |
富山 | 3時間47分~4時間12分 | 3時間27分~3時間47分 | ー | ー |
高山 | 2時間13分~2時間44分 | 1時間53分~2時間15分 | 4時間12分~4時間25分 | 4時間~4時間20分 |
下呂 | 1時間30分~1時間51分 | 1時間10分~1時間25分 | 3時間26分~3時間32分 | 3時間20分~3時間40分 |
美濃太田 | 39分~52分 | 18分~26分 | 2時間33分 | 1時間40分~2時間 |
(東京~名古屋間はのぞみ号を利用)
時刻は名古屋駅基準で7時台〜20時台までおおむね1時間~2時間間隔。
高山駅基準で6時台から18時台までおおむね1時間~2時間間隔で運行しています。
富山発着は1日4往復、大阪発着は1日1往復です。
特急ひだの運賃、料金等
通常の運賃、料金
名古屋 | 岐阜 | 大阪 | 東京 | |
富山 | 7,790円
7,260円 |
7,460円
6,930円 |
ー | ー |
高山 | 6,140円
5,610円 |
5,030円
4,500円 |
8,450円
7,920円 |
15,190円
14,190円 |
下呂 | 4,700円
4,170円 |
3,420円
2,890円 |
7,460円
6,930円 |
14,140円
13,140円 |
美濃太田 | 2,900円
2,370円 |
1,800円
840円 |
6,130円
5,610円 |
12,930円
11,930円 |
(上段:指定席、下段:自由席、東京~名古屋間はのぞみ号を利用)
ひだにお得に安く乗るには
飛騨路フリーきっぷ

飛騨路フリーきっぷはJR東海が発売するフリータイプのきっぷです・
フリー区間までの「ひだ」の普通車指定席往復と、フリー区間内(飛騨金山~飛騨古川)は特急自由席も含めて乗り放題です。
フリー区間に加えて、次の2コースからどちらかが選べます。
・レール&バスコース
濃飛バスの白川郷往復乗車券または高山&新穂高フリー乗車券のどちらかが引き換えらええる濃飛バス引換券がセット
・レール&タクシーコース
指定のタクシー会社のタクシー乗車引換券(6,000円分)がセット
有効期間は3日間です。
GW、お盆、年末年始は利用できません。
値段は次の通りです。
・レール&バスコース
1人用 | 2人用 | 3人用 | 4人用 | |
名古屋市内 | 12,370円
(6,185円/片道) |
18,660円
(4,615円/片道) |
24,950円
(4,159円/片道) |
31,240円
(3,905円/片道) |
岐阜 | 12,370円
(6,185円/片道) |
18,660円
(4,615円/片道) |
24,950円
(4,159円/片道) |
31,240円
(3,905円/片道) |
・レール&タクシーコース
1人用 | 2人用 | 3人用 | 4人用 | |
名古屋市内 | 12,120円
(6,060円/片道) |
18,400円
(4,600円/片道) |
23,640円
(3,940円/片道) |
26,790円
(3,349円/片道) |
岐阜 | 12,120円
(6,060円/片道) |
18,400円
(4,600円/片道) |
23,640円
(3,940円/片道) |
26,790円
(3,349円/片道) |
詳しくは次のページもご覧ください。
ひだ号富山往復割引きっぷ
ひだ号富山往復割引きっぷはJR東海が発売する往復タイプの割引きっぷです。
「ひだ」の普通車指定席が利用できます。
有効期間は6日間です。
GW、お盆、年末年始は利用できません。
出発駅周辺のJRの主な駅、旅行会社の支店、営業所で発売しています。
値段は次の通りです。
名古屋市内~富山(高山本線経由):13,040円(6,570円/片道)
岐阜~富山(高山本線経由):12,590円(6,295円/片道)
詳しくは次のページもご覧ください。
指定席特急回数券(ひだ号利用)
指定席特急回数券(ひだ号利用)はJR東海が発売する回数券タイプのきっぷです。
6枚セットです。
「ひだ」の普通車自由席が利用できます。
回数券1枚でこども2人まで乗車できます。
有効期間は3か月です。
GW、お盆、年末年始は利用できません。
出発駅周辺のJRの主な駅、旅行会社の支店、営業所で発売しています。
値段は次の通りです。
区間 | 値段 |
名古屋市内~下呂 | 25,860円
(4,310円/枚) |
名古屋市内~高山 | 33,900円
(5,650円/枚) |
名古屋市内~飛騨古川 | 33,900円
(5,650円/枚) |
岐阜~高山 | 27,660円
(4,610円/枚) |
詳しくは次のページもご覧ください。
ひだグリーン回数券
ひだグリーン回数券はJR東海が発売する回数券タイプのきっぷです。
4枚セットです。
「ひだ」の普通車自由席が利用できます。
回数券1枚でこども2人まで乗車できます。
有効期間は1か月です。
GW、お盆、年末年始は利用できません。
出発駅周辺のJRの主な駅、旅行会社の支店、営業所で発売しています。
値段は次の通りです。
区間 | 値段 |
名古屋市内~下呂 | 20,800円
(5,200円/枚) |
名古屋市内~高山 | 26,560円
(6,640円/枚) |
名古屋市内~飛騨古川 | 26,560円
(6,640円/枚) |
岐阜~高山 | 22,120円
(5,530円/枚) |
詳しくは次のページもご覧ください。
ハッピー名古屋往復きっぷ

ハッピー名古屋往復きっぷはJR東海が発売する往復タイプのきっぷです。
「しなの」の普通車指定席が利用できます。
次の箇所で使える食事・商品券5,000円分(1,000円×5枚)がついてきます。
ジェイアール名古屋タカシマヤ |
タワーズプラザ レストラン街 12・13F |
名古屋マリオットアソシアホテル内のレストラン |
タカシマヤゲートタワーモール |
ゲートタワープラザレストラン街 12・13F |
名古屋JRゲートタワーホテル内のレストラン |
ゲートウォーク |
産業観光施設での特典もあります。
有効期間は3日間です。
GW、お盆、年末年始は利用できません。
値段は次の通りです。
1人用 | 2人用 | 3人用 | 4人用 | |
飛騨古川~飛騨金山発 | 12,150円
(6,075円/片道) |
15,790円
(3,948円/片道) |
19,240円
(3,207円/片道) |
22,390円
(2,799円/片道) |
詳しくは次のページもご覧ください。
特急ひだと競合する交通機関との比較
特急ひだと同じ区間を運行する高速バス名古屋~高山線、岐阜~高山線、大阪・京都~高山線、名古屋~富山線があります。
名古屋~高山間、岐阜~高山、大阪~高山、名古屋~富山の交通機関の比較をまとめました。
名古屋~高山の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(ひだ) | 5,650円~6,140円 | 2時間13分~2時間44分 | 10往復
(1時間~2時間間隔) |
高速バス | 2,700円~3,100円 | 2時間45分~2時間50分 | 15往復(1時間間隔) |
岐阜~高山の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(ひだ) | 4,610円~5,030円 | 1時間53分~2時間15分 | 10往復
(1時間~2時間間隔) |
高速バス | 2,375円~2,700円 | 1時間58分~2時間 | 5往復
(2時間~3時間間隔) |
名古屋~富山の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR(ひだ) | 6,570円~7,790円 | 3時間47分~4時間12分 | 4往復 |
JR(新幹線・しらさぎ) | 7,380円~11,550円 | 3時間~3時間40分 | しらさぎは1時間間隔 |
高速バス | 3,800円~4,800円 | 3時間37分~3時間40分 | 14往復
(1時間間隔) |
大阪~高山の各交通機関の比較
運賃・料金 | 所要時間 | 運行本数 | |
JR
(ひだ) |
7,920円~8,450円 | 4時間12分~4時間15分 | 大阪発着は1日1往復 |
高速バス | 5,000円 | 5時間12分~5時間20分 | 4往復
2時間~3時間間隔 |
各交通機関の解説
名古屋~高山線
名古屋~高山線は濃飛バス、名鉄バス、JR東海バスが共同運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
名鉄バスセンター~高山濃飛バスセンター:約2時間45分~2時間50分
このほかにもJR名古屋駅に停車するほか、中部国際空港から発着する便もあります。
飛騨古川方面へのバスの乗り継ぎ割引もあります。
運行本数は1日15往復です(約1時間間隔)
運賃は名鉄バスセンター~高山濃飛バスセンターで3,100円です。
往復で5,400円(2,700円/片道)まで安くなります。
岐阜~高山線
岐阜~高山線は濃飛バス、岐阜バスが共同運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
名鉄岐阜BT~高山濃飛バスセンター:約1時間58分~2時間
飛騨古川方面へのバスの乗り継ぎ割引もあります。
運行本数は1日5往復です(約2時間~3時間間隔)
運賃は名鉄岐阜BT~高山濃飛バスセンターで2,700円です。
往復・2枚回数券で4,900円(2,450円/片道)、4枚回数券で9,500円(2,375円/枚)まで安くなります。
大阪・京都~高山線
大阪・京都~高山線は濃飛バス、近鉄バスが共同運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
大阪駅前(東梅田)~高山濃飛バスセンター:約5時間12分~5時間20分
このほかにも近鉄難波駅西口(OCATビル)、京都駅八条口にも停車します。
飛騨古川方面へのバスの乗り継ぎ割引もあります。
運行本数は1日4往復です(約2時間~3時間間隔)
運賃は大阪駅前(東梅田)~高山濃飛バスセンターで5,000円です。
往復乗車券はで10,000円(5,000円/片道)です。(割引なし)
名古屋~富山線
名古屋~富山線は富山地方鉄道、名鉄バスが共同運行する高速バスです。
所要時間と本数は次の通りです。
名鉄バスセンター~富山駅前:約3時間37分~3時間40分
運行本数は1日14往復です(約1時間間隔)
運賃は名鉄バスセンター~富山駅前で4,800円です。
往復で7,600円(3,800円/片道)まで安くなります。
名古屋~富山をしらさぎ、東海道新幹線、北陸新幹線を利用
名古屋~米原は東海道新幹線で、米原~金沢は「しらさぎ」で、金沢~富山間は北陸新幹線で行くこともできます。
所要時間:名古屋~米原~金沢~富山:3時間~3時間40分
しらさぎは米原~金沢間で約1時間間隔で運行しています。
運賃:指定席11,550円、自由席10,230円
割引きっぷもあります。
名古屋往復割引きっぷ(JR西日本)、北陸往復割引きっぷ(JR東海)の値段は
富山~名古屋市内:15,600円(7,800円/片道)です。
名古屋指定席特急回数券の値段は
富山~名古屋市内:44,280円(7,380円/片道)です。
詳しくはしらさぎのページもご覧ください。
ひだにも乗れる宿泊も一緒ならさらにお得なJRセットプラン
特急ひだから乗り換えできる列車
名古屋駅
近鉄特急(名阪特急「ひのとり」、「アーバンライナー」)名伊特急(「しまかぜ」、「伊勢志摩ライナー」、「アーバンライナー」、「ビスタカー」)など、
名鉄空港特急「ミュースカイ」、名鉄名古屋本線特急、名鉄常滑・空港線特急、名鉄河和・知多新線特急(内海河和発着)
尾張一宮駅
岐阜駅
特急「しらさぎ」
富山駅
北陸新幹線「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」
大垣駅
米原駅
特急「しらさぎ」
京都駅
関空特急「はるか」、特急「サンダーバード」、特急「きのさき」、特急「はしだて」、特急「まいづる」、新快速、みやこ路快速
新大阪駅
関空特急「はるか」、特急「くろしお」、特急「こうのとり」、特急「サンダーバード」、特急「スーパーはくと」、新快速
大阪駅
特急「はまかぜ」、特急「スーパーはくと」、特急「こうのとり」
特急ひだとは
特急ひだは名古屋~高山・富山を結ぶ特急列車です。
(一部は大阪~飛騨古川間の列車もあります)
「ひだ」は名古屋~富山間を結ぶ準急列車として1958年(昭和33年)に誕生しました。
1966年(昭和41年)には急行に、1968年(昭和43年)には特急に格上げされました。
特急に格上げされたときには金沢まで運転区間を拡大し、車両はキハ80系が投入されました。
「ひだ」は徐々に本数を伸ばしていきます。
1985年(昭和60年)には飛騨古川~金沢間が廃止され、いったん「ひだ」は富山に乗り入れなくなります。(急行「のりくら」、特急「北アルプス」は乗り入れを継続)
1989年(平成元年)にはキハ85系が「ひだ」で運行を開始。
1990年(平成2年)にはすべての「ひだ」がキハ85系となるとともに、急行「のりくら」がすべて特急「ひだ」に格上げとなります。
1991年(平成3年)には高山本線高速化完成に伴うダイヤ改正が行われ、名古屋~高山間は2時間09分の運転、名古屋~富山間は3時間35分の運転となりキハ80系時代と比べて30分以上の短縮がなされます。
また臨時の「ひだ」が名鉄直通の「北アルプス」とへ併結するようになります。
1995年(平成7年)には大阪発着の「ひだ」が臨時ではありますが初めて運行されます。
1996年(平成8年)から1999年(平成11年)には「ひだ」の金沢直通は繁忙期のみではありますが復活します。
このころには高山本線と並走する東海北陸自動車道が順次開通し、高速バスが便利になり「ひだ」は劣勢を強いられるようになります。
また1999年(平成11年)に大阪発着の急行「たかやま」が「ひだ」に格上げし、定期列車で大阪に乗り入れるようになります。
2001年(平成13年)には名鉄直通の「北アルプス」が廃止されます。
2004年(平成16年)には台風による水害で高山~猪谷間が不通となります。
2007年(平成19年)に復旧するまで、「ひだ」は高山~富山間は運休となります。
2015年(平成27年)には北陸新幹線が開業し、富山に乗り入れる在来線特急は「ひだ」のみとなります。
それまで「しらさぎ」が便利だった名古屋~富山間が新幹線開業により金沢で乗り換えとなります。
富山まで直通する「ひだ」は増発した高速バスとの競争が激化します。
しかし、高山や下呂、白川郷、五箇山などの観光地が沿線にある「ひだ」は、インバウンド需要の急増により近年利用が急増しつつあります。
2019年(令和元年)にはHC85系が登場し、キハ85系の後継車両として高山本線を試験走行しています。
HC85系は2022年(令和4年)に「ひだ」での運行を開始する予定です。
特急ひだの関連商品
まとめ
・特急ひだは大阪・名古屋と岐阜・高山・富山を結ぶ特急列車
・現在はキハ85系で運行、2022年(令和4年)度からはHC85系で運行する予定
・コンセントは付いていないが、テーブルやフットレストは付いている
・飲み物の自動販売機が設置されていて便利
・フリーきっぷや往復きっぷを活用すればお得に乗車できる
最後までお読みいただきありがとうございました。