特急

阪急の快速特急、京とれいん雅洛の料金、車内や座席、運行時刻などを解説。京都に向かうさらに進化した観光電車を解説します。お庭や町家風座席などが乗車券だけで楽しめる【乗車記】

(2021年5月22日更新)

 

阪急電鉄で休日に京都線で運行している「京とれいん」。

京とれいんは7000系の「京とれいん雅洛」も合わせて2本体制の運行となりました。

「京とれいん雅洛」はまた違った内装や座席で、まるで京都の町家にお邪魔したかのような素敵な電車です。

特急券などは不要で指定席はなく、運賃だけで乗車できるのも魅力です。

ここでは「京とれいん雅洛」の車内や座席、運賃や運行時刻やをお届けします。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、観光特急として土休日に運行の『快速特急 京とれいん雅洛』『快速特急A 京とれいん』は全て運休しております。ご注意ください。

京とれいん雅洛の外観

梅田方先頭車 1号車(7006)

京の町家にお邪魔するような格子戸風の扉と中央の扇が新鮮な外観です。

阪急 京とれいん雅洛 7000系

4号車

中央の扇は車両によってデザインが変わります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系

 

河原町方先頭車 6号車(7106)

阪急 京とれいん雅洛 7000系

京とれいん雅洛の車内や座席

1,6号車「ゆったりとした京町家の空間」

好評の初代京とれいんを受け継いだ、畳調のゆったりしたボックスシートの車両です。

ボックスシートには4人用と2人用があります。

家族やグループでの乗車に最適です。

1号車

1号車は紅葉が描かれたシートで秋の京都を感じる内装になっています。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 1号車 車内

ボックスシートの背もたれは高く、プライベート感があります。

背もたれの畳も和を醸し出すいい演出です。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 1号車 座席

運転席付近と車両の端はロングシートです。

車両の端にはバリアフリースペースも設けられています。

このシートにも赤いシート地に紅葉が描かれており、秋の京都に来た気分になります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 1号車 座席

6号車

6号車は早春の京都をイメージした内装です。

こちらのボックスシートには千鳥格子柄のシートが並んでいます。

黄色やオレンジなどの千鳥格子で温かさを感じます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 6号車 車内

ボックスシートはシートの間隔も広く広々と使えます。

缶ジュースやペットボトルが置けるテーブルも備え付けてあります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 6号車 座席

車端部のロングシートやフリースペースは紺色のシートで早春の京都の水面を思い浮かべます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 6号車 座席

2,5号車 京都の「庭」を楽しむ風流な車内

中央にはお庭がある車両です。

お庭の向かいには畳の座席を配置してお庭が眺められるようになっています。

お庭の上の円窓とともに流れる風景を楽しめる空間となっています。

2号車

2号車は中央に枯山水の坪庭があり、シートは冬をイメージした紺のシートが並びます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 2号車 座席

枯山水の坪庭です。

上には雪見格子があり、冬の京都をイメージして作りとなっています。

白と黒のコントラストから京都の品格を感じることができます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 2号車 枯山水の坪庭

京都方には深い紺色のシートがあります。

フリースペースもここにあります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 2号車 フリースペース

大阪方にも同じような紺色のシートが並びます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 2号車 座席

5号車

5号車は中央に京町家の坪庭があり、温かい色の千鳥格子柄やオレンジのシートが並びます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 5号車 車内

京町家の坪庭です。

黒石が整然と敷き詰められ、灯篭や井戸との色の対比が美しいお庭です。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 5号車 京町家の坪庭

5号車もお庭の前には畳の座席があり、円窓から見える景色を借景として坪庭を眺めて楽しめます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 5号車 座席

車両の端には秋をイメージした深いえんじ色のシートが並びます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 5号車 座席

3,4号車 車窓を満喫できる窓向きシートと一人用座席

3,4号車には山側の窓を向いたカウンターテーブルと窓向き座席が並びます。

また一人用座席も多くあり、一人静に旅情を味わえるようになっています。

3号車

3号車は木目調の内装と座席には桜散らしの柄を用いて、桜がさきつつある京都の春をイメージしたつくりとなっています。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 3号車 車内

窓向きの座席は背もたれも高く、通路を歩く人も気になりません。

目の前を流れる景色に集中できます。

濃淡の桜が舞う夜桜風の座席もまた趣があります。

テーブルはやや広いので、使いやすいです。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 3号車 カウンター

一人用座席です。

リクライニングはしませんがはじめから角度が巣コリついているので、ゆったりと腰掛けることができます。

この座席も背もたれには畳があり、日本の和をイメージできます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 3号車 座席

車両の端には舞い散る桜があしらわれたロングシートが並びます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 3号車 座席

4号車

4号車は黒をベースとしたシックな内装です。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 4号車 車内

濃い茶色のカウンターテーブルと黒をベースの座席で応接間にでも来た感じになります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 4号車 カウンター

1人用のシートは幅も広く座席間隔も広いのでゆったりと過ごすことができます。

黒やこげ茶などの濃い色が多く使われており品のある内装です。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 4号車 座席

車両の端のシートは京のお屋敷にありそうな障子に描かれている図柄の座席があります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 4号車 座席

その他の車内設備

フリーwi-fiやパンフレットラックも整備されています。

梅田から河原町まで40分少々の時間ですが、車窓に飽きたらネットやパンフを眺めるのもいいかもしれません。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 パンフレットラック

格子戸の上にはLCDディスプレイがあります。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 扉 LCDディスプレイ 阪急 京とれいん雅洛 7000系 扉 LCDディスプレイ

京とれいん雅洛ではフリーWiFiが利用できます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 フリーWiFi

京とれいん雅洛では前方映像配信サービスも行っています。

座席にいながら運転席からの前面展望をスマホの画面などでみることができます。

阪急 京とれいん雅洛 7000系 前方映像配信サービス

京とれいん雅洛の運賃や運行時刻など

運賃とお得な乗り方

京とれいん雅洛は普通運賃だけで乗ることができます。

指定席制ではなく、すべて自由席で特別料金は不要です。

運賃だけで、梅田〜河原町間400円で乗車できます。

 

4人で往復するなら、土日回数券のハーフ(7枚)を購入すると

(2000円+400円)/4=600円 で往復できます。

25%割引になります。

京とれいん雅楽の停車駅

快速特急「京とれいん 雅洛」:梅田、十三、淡路、桂、烏丸、河原町

快速特急A「京とれいん」(初代:6300系):梅田、淡路、桂、烏丸、河原町

所要時間

梅田〜河原町:約43分

淡路〜河原町:約35分

 

運行時間

新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、観光特急として土休日に運行の『快速特急 京とれいん雅洛』『快速特急A 京とれいん』は全て運休しております。ご注意ください。

京とれいん、京とれいん雅洛は土休日の運行です。

6300系の京とれいんと京とれいん雅洛が交互に運行しています。

→京とれいんの解説ページ

京とれいん雅洛の大阪梅田駅と京都河原町駅の発車時刻は次の通りです。

大阪梅田駅:9:32、11:32、13:32、15:32

京都河原町駅:10:41、12:41、14:41、16:41

阪急 京とれいん 時刻表 阪急 京とれいん雅洛 時刻表

阪急電鉄 HPより)

阪急の京とれいん雅洛のページ

京とれいん雅洛から乗り換えできる列車

大阪梅田駅

特急「はまかぜ」、特急「スーパーはくと」、特急「サンダーバード

新快速関空快速紀州路快速大和路快速

十三駅

阪急神戸線特急阪急宝塚線急行

京とれいん雅洛とは

阪急京都線で休日に梅田〜河原町で運行されています。

神戸線で運行されていた7000系を改造して誕生しました。

 

6300系の初代「京とれいん」は大変評判がよく、常に混雑しています。

この2代目「京とれいん雅洛」は初代で好評の京町家風の畳の座席を継承しつつ、車内にお庭を再現したり、車窓を楽しめるシートを設置するなど新しい発想の車両となっています。

 

京とれいん雅洛は土休日に1日4往復運行され、京とれいんと合わせて1日7往復運行されています。

まとめ

「京とれいん 雅洛」は京とれいんとはまた違った内装で、シートもいろいろあり楽します。

そして、この有料特急並みの設備の電車に、指定席券や特急券なしで運賃だけで気軽に乗れるのも魅力です。

京都への観光に乗りたくなる電車になることは間違いないです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。