新幹線

新幹線500系こだまの車内、座席、お得な乗り方を解説します。山陽新幹線の新大阪から博多間で運行しており、指定席が快適【乗車記】

(2021年1月13日作成)

 

500系こだまについて紹介します。

500系こだまは現在は主に山陽新幹線のこだまで運行しています。

グリーン車並みの広々座席や半個室のコンパートメントなどが特徴です。

ここでは700系レールスターの車両、車内設備、座席などを解説します。

500系こだまの車両と編成

500系こだまの車両

500系はJR西日本が300㎞/h運転を行うべく開発しました。

1996年(平成8年)に誕生して、主に東京~博多間の速達のぞみで運行していました。

新幹線 こだま号 500系

2007年(平成19年)に後継のN700系が運行を開始すると、8両編成となりこだまで運行するようになります。

2010年(平成22年)にのぞみおよび東海道新幹線の運用から撤退したのちは、山陽新幹線のこだまで運行しています。

500系の特長は、シャープで鋭い先頭車と筒状にまるい車体です。

風などの空気抵抗を極限まで減少させるため、500系にはこの形状の車体が採用されました。

新幹線 500系

また、東海道、山陽新幹線のカラーといえば白に青の帯の塗装でしたが、その中で500系の塗装は30年以上続いたカラーを一新し、注目を浴びました。

新幹線 500系 ロゴ

ハローキティ新幹線

500系こだまの一部の列車はハローキティ新幹線で運行しています。

ハローキティ新幹線ならではの内装やグッズ販売もある特徴ある列車です。

ハローキティ新幹線の詳細については、次の記事もご覧ください。

>>ハローキティ新幹線の解説記事<<

新幹線 500系 ハローキティ新幹線

500系こだま号の編成

500系こだまの編成図です。

基本は1~3、7,8号車が自由席、4~6号車が自由席です。

このほか、7,8号車が指定席の列車、普通車全車自由席の列車があります。

新幹線 こだま号 500系 編成

500系こだま号の車内

普通車自由席

500系こだまの1~3号車、7,8号車は自由席です。

2列+3列の座席が並びます。

新幹線 こだま号 500系 自由席 車内

紫の座席が並びます。

座席はリクライニングすることができ、テーブルは前の後ろから倒して使います。

新幹線 500系 普通車 自由席 車内 新幹線 500系 普通車 自由席 座席

3人掛けの座席です。

新幹線 500系 普通車 自由席 座席

1号車の車両の端には荷物を置くためのワゴンがあります。

一部のワゴンからはテーブルがあり、引き出して利用できます。

新幹線 500系 普通車 自由席 1号車 座席 新幹線 500系 普通車 自由席 1号車 座席

普通車指定席

500系こだまの4~6号車は指定席です。

2列+2列の座席が並びます。

4,5号車の座席は青色を基調とした座席です。

新幹線 こだま号 500系 指定席 車内

テーブルの他ひじ掛けにはドリンクホルダーがあります。

ドリンクホルダーはひじ掛けから引き出して固定して利用します。

新幹線 500系 普通車 指定席 車内 新幹線 500系 普通車 指定席 座席

6号車は500系のグリーン車の座席を利用しています。

フットレスト、レッグレストは取り外されていますが、他の座席よりも幅が若干広めです。

500系こだまで指定席を利用する場合は6号車がねらい目です。

新幹線 こだま号 500系 自由席 車内

6号車の座席のテーブルはひじ掛けの中にあります。

ひじ掛けの中から引き出して、広げて固定して利用します。

新幹線 500系 普通車 指定席 6号車 車内 新幹線 500系 普通車 指定席 6号車 座席

特大荷物スペース

6号車には特大荷物スペースつき座席が4席あります。

3辺の和が160㎝以上の荷物を持ち込む場合は、「特大荷物スペース付き座席」を予約すると持ち込みができます。

特大荷物スペース付き座席はベビーカーなど荷物置場を必要とする場合にも予約することができます。

(3辺の和が160㎝以下の荷物は荷物棚に収納できます)

新幹線 500系 普通車 6号車 特大荷物スペース

8号車にはミニ運転台

500系こだまにはミニ運転台があります。

実際に座ってマスコンレバーを操作できます。

新幹線 500系 ミニ運転台

ミニ運転台は8号車の東京方にあります。

乗車中はいつでも利用できます。

新幹線 こだま号 500系 8号車 運転台 新幹線 500系 ミニ運転台

マスコンレバーを倒すとスピードメーターが上昇していき300㎞/hまで上がります。

新幹線を操縦している気分になります。

新幹線 500系 ミニ運転台

お手洗い等

多目的お手洗い、多目的トイレ

500系こだまの7号車には多目的お手洗いがあります。

こだま 500系 多目的お手洗い 多目的トイレ

多目的お手洗いにはベビーベッドも備えてあります。

こだま 500系 多目的お手洗い 多目的トイレ 新幹線 500系 普通車 多目的お手洗い 多目的トイレ

その他の号車のお手洗い、トイレ

その他の号車にもお手洗いがあります。

洋式と和式のお手洗いがあります。

洋式か和式はドアに表示してあります。

新幹線 500系 お手洗い トイレ

和式のお手洗いです。

今となっては和式のお手洗い、トイレは珍しいです。

こだま 500系 和式 お手洗い トイレ こだま 500系 和式 お手洗い トイレ

洋式のお手洗いです。

こだま 500系 洋式 お手洗い トイレ こだま 500系 洋式 お手洗い トイレ

ベビーベッドを備えているお手洗いもあります。

こだま 500系 洋式 お手洗い トイレ

公衆電話

500系こだまには4、8号車に公衆電話があります。

扉で仕切られ部屋のようになっているので、静かに電話ができます。

500系 公衆電話 500系 公衆電話

喫煙ルーム

500系には3、7号車に喫煙ルームがあります。

500系 喫煙ルーム

左右両側とも同じ仕様です。

500系 喫煙ルーム 500系 喫煙ルーム

WiFiも完備

東海道・山陽新幹線ではフリーWi-Fiを利用できます

メールアドレスかSNSアカウント登録で利用できます。

500系こだま号のおすすめ座席

快適な座席

山陽区間ではこだまの指定席は2列+2列の座席です。

グリーン車並みの広さの座席で快適に過ごせます。

指定席なので自由席に530円を追加すると乗車できます。

指定席はどの車両も2列+2列の座席ですが、500系こだまの6号車はグリーン車の座席を転用しているので他の車両よりもさらに広いです。

500系こだまで指定席を利用する際は、6号車がねらい目です。

どの列車が500系で運行しているかを調べるには、時刻表等に記載しているのですぐにわかります。

眺めのいい座席

500系で指定席確保する場合は「D席」を指定すると姫路駅付近で真っ白な姫路城を見ることができます。

そのほかの山陽新幹線区間ははトンネルが多いので車窓はあまり期待はできません。

500系こだまの運行区間、運行列車

500系こだま号は山陽新幹線区間(新大阪~博多)で運行しています。

(該当列車には時刻表に500系で運行と記載されています)

→こだま号の解説はこちら

 500系こだま号と宿泊も組み合わせたパックもお得

 

500系こだま号の関連商品

 

500系こだま号とは

500系はJR西日本が開発した新幹線車両です。
JR西日本発足当初から、京阪神~北九州、福岡間においては航空機との競争が激しくなっていました。
このため、山陽新幹線の競争力を強化するため、320㎞/h運転ができる車両として500系は開発されました。
1996年(平成8年)には量産先行車が16両編成1本製造され、各種試験が行われたのち、1998年(平成10年)までに16両編成9本がそろいました。
高速化に伴う騒音、特にトンネル微気圧波対策(トンネルに高速で侵入すると反対側でドンという音とともに衝撃波が発生する)のため、非常に長く鋭い前頭部と円形に近い車体が特徴です。
また500系はそれまでの新幹線のカラーリングの常識を覆し、ライトグレーの車体にダークグレーとブルーの帯の塗装で登場しました。
この目立つカラーリングは人気が出て、500系に好んで乗車する人もたくさんいました。
しかし、500系は数々の新装備のため非常に高価なうえ、300㎞/hの性能は東海道区間で持て余すため、これ以降は285㎞/h対応の700系が増備されることになります。
700系増備以降は、500系の性能が発揮される東京~博多間直通のぞみで約半分の列車で運行されてきました。
2007年(平成19年)にはN700系が登場し、500系はこだまで運行することとなりました。
2008年(平成20年)からは500系8両編成のこだまが運行を開始。
8両編成化以降も一時期はひかりで運行したこともありますが、現在は500系はこだまのみで運行しています。

まとめ

・500系こだまは山陽新幹線のこだまで運行している

・8両編成で運行

・4~6号車のしてk席は2列+2列の座席で快適

・特に6号車はグリーン車の座席を使用しており最も快適

 

最後までお読みいただきありがとうございました。