(2021年4月18日更新)
大分から延岡を通り宮崎や宮崎空港をむすぶ特急「にちりん」号。
50年以上の歴史を誇る特急列車です。
現在は大分から宮崎を結ぶ役割を果たしています。
最近は大半の列車でワンマン運転が行われている珍しい特急列車です。
このたび宮崎から大分まで乗車しましたのでレポートします。
特急にちりんの車両と編成
使用車両
現在は主に787系の4両編成が使用されています。(写真)
一部には787系の6両編成、783系の5両編成での運行もあります。

787系は博多から西鹿児島を結ぶ特急「つばめ」用として平成4年に誕生しました。
現在は大分〜宮崎〜鹿児島中央の「にちりん」、「ひゅうが」、「きりしま」や博多〜長崎の「かもめ」で運行されています。
メタリックの落ち着いた車体につばめのエンブレムが目立ちます。

編成
特急「にちりん」は4,6両編成があります。
6両編成はグリーン車が1両、4両編成はグリーン車が半両ついています。
自由席と指定席の割合は図の通りです。
指定席が半両〜2両と少ないです。

特急にちりんの車内
ここでは787系4両編成について記します
グリーン車
1号車の宮崎寄りの半室がグリーン車です。
2列+1列のゆったりした座席です。
緑色の癒されそうなあ座席です。

フットレストもついていてゆっくりできます。
窓側の足元にはコンセントがあります。


DXグリーン席
6両編成にはDXグリーン席があります。
3席のみで独立してパーテーションで仕切られています。
電動リクライニングでかなり深い角度まで倒れます。

グリーン個室
6両編成のグリーン車デッキ部分には4人掛けのグリーン個室があります。

普通車指定席
1号車の半室が普通車指定席です。
薄緑色の座席です。

指定席にも窓側にはコンセントがついています。


普通車自由席
自由席は2号車から4号車までが自由席です。

座席の色は車両によってバラバラです。
適宜、改造をしている感じです。
自由席車にはコンセントがありません。

お手洗い、トイレ等
1,2,3号車にはお手洗いがあります。
3号車には多目的の広いお手洗いがあります。

多目的お手洗いにはおむつ着替え台も完備しています。


荷物置き場
2号車、3号車には荷物置き場があります。
大きなトランクなどもこちらに預けることができます。


にちりんには飲み物の自動販売機がある
にちりんには2号車に飲み物の自動販売機があります。
お茶、コーヒー、ジュース等の飲み物が買えます。
その他の車内販売はないので駅で買っておきましょう。

特急にちりんの停車駅、時刻
特急にちりんは大分〜宮崎空港で下記の駅に停車します。
(小倉行きにちりんや博多行きにちりんシーガイアもあります)
大分=鶴崎=(大在)=(幸崎)=臼杵=津久見=佐伯=延岡=南延岡=(門川)=日向市=(都農)=高鍋=佐土原=(宮崎神宮)=宮崎=南宮崎=宮崎空港
所要時間は下記の通りです。
大分〜宮崎:約3時間20分
大分〜佐伯:約1時間20分
延岡〜宮崎:約50分
延岡〜宮崎空港:約1時間20分
時刻は大分駅基準で7時台〜20時台までおおむね1~2時間間隔。
宮崎駅基準で6時前から17時台まで概ね1~2時間間隔で運行しています。
なお特急「にちりん」と特急「ソニック」を大分駅で乗り継ぐ場合、大分駅で改札を出なければ、特急料金は通しの料金で計算されます。
特急にちりんの運賃、料金等
通常の運賃、料金
大分~宮崎:おとな6,120円(指定席)
(自由席は530円安くなります。繁忙期や閑散期は少し変動します)
じょうしゃけんと特急料金を合わせた値段は以下の通りです。
大分 | |
佐伯 | 2,840円
2,310円 |
延岡 | 4,860円
4,330円 |
宮崎 | 7,000円
6,470円 |
(上段:自由席、下段:指定席 通常期の料金)
宮崎〜宮崎空港間はきっぷだけで普通車自由席に乗車できます。
にちりんにお得に乗るには
JR九州ネットきっぷ
JR九州のネット予約でお得です。
当日も予約でき、受取前なら何度でも変更可能です。
(予約した列車が出発した場合を除きます)
ポイントが1%つきますので「2枚きっぷ」よりもお得です。
別府・大分〜宮崎・南宮崎:おとな5,240円
別府・大分~延岡・南延岡:おとな3,440円
大分~佐伯:おとな1,990円
延岡・南延岡~宮崎・南宮崎:大人2,350円
延岡・南延岡~宮崎空港:大人2,460円
日向市~宮崎・南宮崎:大人2,070円
延岡・南延岡~宮崎空港:大人2,200円
JR九州のネット予約は登録は無料で、クレジットカードを登録すればすぐに利用できます。
駅の窓口のほか、指定席券売機での受け取りも可能です。
詳しくはJR九州の割引きっぷのページもご覧下さい。
特急にちりんと競合する交通機関との比較
特急にちりんと競合する交通機関は宮崎~大分、宮崎~延岡に高速バスが運行していましたが、廃止となりました。
特急にちりんから乗り換えできる列車
特急にちりんは大分駅と宮崎駅で次の列車に乗り換えできます。
大分駅
特急「ソニック」、特急「ゆふ」、特急「ゆふいんの森」、特急「九州横断特急」、特急「あそぼーい!」
宮崎駅
特急「きりしま」、特急「海幸山幸」、九州新幹線接続高速バス「B&Sみやざき」
特急にちりんとは
現在は主に大分〜南宮崎、宮崎空港間を結ぶ特急列車です。
(一部小倉〜宮崎空港、大分〜佐伯間でも運行)
にちりんシーガイアは博多から宮崎空港間で運行しています。
1968年10月のダイヤ改正で急行列車から格上げされ特急にちりんは誕生しました。
当時は博多から日豊本線を大分、宮崎を経由して西鹿児島(現在の鹿児島中央)を結ぶ長距離の列車もありました。
その後、大分〜博多間は「ソニック」、宮崎〜鹿児島中央間は「きりしま」に分割され現在の大分〜宮崎空港の運行区間になっています。
特急にちりんの関連商品
まとめ
・特急にちりんは大分と宮崎を結ぶ特急列車
・787系で運行されており、メタリックカラーの電車に乗れる
・グリーン車、指定席にはコンセント付き
・飲み物の自動販売機が設置されていて便利
・ネット予約を活用すればお得に乗車できる
最後までお読みいただきありがとうございました。